サーキットイベントに必ず夫婦で参加するアバルトオーナー
身近なイタリア車であるフィアット、アバルト、アルファ ロメオ用のアフターマーケット向け高性能パーツの開発およびトータルマネージメントを手がける「アッソ・インターナショナル」が主催している「ASSO Driving Pleasure Giorno Della Famiglia 2024」は、サーキットでのパレードランを楽しむことができるイベントです。今回は、富士スピードウェイで開催された会場で気になったアバルトオーナーを紹介します。
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夫婦でアバルトの走りを楽しむ
「子どもが社会人になって手が離れたので、以前から好きだったキビキビ走れるコンパクトなクルマを購入しました。それまでのクルマ選びは家族優先でしたからね。夫婦2人で乗れればいい、という状況になったわけですが、いざというときにリアシートがあったほうがいいので、実用的でありながら本格的なスポーツ走行も楽しめるアバルトを選びました」
愛車を眺めながら話してくれた後藤竜一さん(59歳)/かおりさん夫妻は、2024年3月17日に富士スピードウェイで開催された「ASSO Driving Pleasure Giorno Della Famiglia 2024」に参加していた。今回取材させてもらった2021年式のアバルト「595コンペティツィオーネ」は、後藤さん夫妻にとって2台目のアバルトだ。1台目の595コンペティツィオーネを購入したのは2016年のことで、その個体のボディカラーはソリッドグレーのグリジオカンポボーロだったという。
「アバルトは、ずっと気になる存在だったんですよ。それでいざ乗ってみたら、とにかく運転するのが楽しかった! もう、それに尽きます。サイズ感と操る楽しさから、若い頃に国産車のホットハッチで走り回っていたことを思い出しました。あのときのワクワクドキドキした気持ちを再び感じることができたのです」
後藤さん夫妻は1台目のアバルトに5年乗り、2回目の車検が来たときに手放した。その理由をこう教えてくれた。
「グリジオカンポボーロの595コンペティツィオーネを購入したディーラーが、2回目の車検時にちょうど移転オープンするタイミングでした。そこでご祝儀というわけではありませんが、車検には出さず新車に乗りかえることにしました」
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日常使いやイベント参加に加えて、ときどきサーキット走行も
普段はどのような使い方をしているのか伺うと、このように話してくれた。
「ふたりともMT仕様が苦ではないので普段の足として使い、今回のように夫妻揃ってイベントに参加するときにも活躍してくれます。ときどきサーキットを走っていますね。現在の総走行距離は2万5000kmです」
聞くと、竜一さんはサンデーレーサーとしてサーキットランを楽しんでいるのだという。
「サーキットを走るための最低限のチューニングとして、ブレーキパッド、ブレーキフルード、タイヤを変えています。ドライビングスクールをはじめ、サーキットで開催されるイベントにたびたび参加していますよ」
クルマ好きだけに限らず趣味人特有のあるあるで、どうしても家族、友人、パートナーなどを置き去りにして独りで出かけがちになるが、後藤さん夫妻は例外で、サーキットランの際にも必ず2人で参加している。コースインするのは竜一さんだが、かおりさんもピットやパドックで楽しい時間を過ごしているのであった。
「乗り換えるとしても、やっぱりアバルトがいいですね。本当は左ハンドルのMT車が欲しいのですが、それだと奥さんが運転しづらいので、やっぱり3台目も右ハンドルになりますかね」
このやさしさが夫婦円満の秘訣なのだということを、富士スピードウェイのパドックでじっくり学ぶことができた。
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