■世界に一つだけのオープンカー仕様
幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催の「AUTOMOBILE COUNCIL 2024(オートモビルカウンシル2024)」(4月12日~14日)では、ヘリテージカー販売店からも計90台近い出展が行われ、往年の名車などレア車が参加者の目を引いていました。
そのなかで、約半世紀前に発売されたトヨタ「クラウン」の、さらにオープンカー仕様が展示され、注目を集めました。いったいどんなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコいい!? これが爆レア「クラウンオープンカー仕様」の実車です
クラウンはトヨタの中でも長い歴史を持つクルマで、初代モデルの発売はなんと1955年までさかのぼります。その後、約70年にわたる年月を経て進化を遂げ、2022年7月には16代目となる新型クラウンシリーズが登場しています。
今回展示されたのは、1967年に登場した3代目クラウンの「4ドアセダンスーパーデラックス」仕様の、1969年マイナーチェンジモデルをさらに「オープンカー仕様」にしたもので、1970年式となっています。
3代目クラウンは、商用車のイメージが強かったブランドを一新。その象徴が「白ボディ」でした。黒塗りで「VIP向け」な重厚さがあったクラウンに、一般ユーザーを希求した自家用車の親しみやすさを与えることで、さらなる人気を獲得。「日本の美」がコンセプトとして設計され、低重心かつ全長を伸ばしたデザインが採用されています。
その3代目クラウンの「オープンカー仕様」というのは、オーナーである「Wolf Racing」の説明によると「おそらくこのモデルのクラウンではこの一台だけ」という、レア中のレアな逸品。もともと「三井財閥関係の社長」が所有していたとか。特別オーダーで製造され、社用車かつ、相撲の優勝パレードにも使われたことがあるといいます。
やはり白に身を包んだエレガントな姿で、元々の低重心に加えてオープン化したことからさらにスポーティな印象も高まっています。
ボディサイズは長さ4580mm×幅1690mm×高さ1420mm。排気量は1980ccです。
Wolf Racingの会長がこの特別車に「一目惚れし、頼み込んで」入手。今に至るそうです。エンジンや足回りは「徹底的にレストア」され、ピストンやコンロッドメタル、シリンダーライナーも交換されて、まさに「新車時以上に絶好調に仕上がった最高の一台」だとしています。
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