現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > NISMOのR35GT-R用パーツ開発現場に潜入! レース用4ウェイダンパーベースの車高調が市販化される!

ここから本文です

NISMOのR35GT-R用パーツ開発現場に潜入! レース用4ウェイダンパーベースの車高調が市販化される!

掲載 更新
NISMOのR35GT-R用パーツ開発現場に潜入! レース用4ウェイダンパーベースの車高調が市販化される!

R35GT-Rの旋回性能を極限まで高めるレース用の4WAYサスキットを販売!?

サーキット走行を楽しむためのサスペンションパーツがスタンバイ完了!!

NISMOのR35GT-R用パーツ開発現場に潜入! レース用4ウェイダンパーベースの車高調が市販化される!

2月某日、極寒の富士スピードウェイ。本誌取材チームのこの日のターゲットは、おなじみニスモのヘッドクオーター“大森ファクトリー”が持ち込んだ2台のR35GT-R。リリースに向けて開発しているパーツを、テストするのがその目的だ。

R35のパフォーマンスアップを目指して、今回ニスモが手を加えたのは足まわり。2008年モデルと2013年モデルのそれぞれに、特性の異なるサスペンションキットをセットしてきたのだ。

なかでも注目は、2013年モデルに装着されていたオーリンズベースのスポーツサスペンションキットだ。レース用に開発されたオーリンズ製大容量ダンパーをベースに、ニスモオリジナルチューニングを施したもので、伸圧それぞれに低速側40段、高速側50段の減衰力調整を持つ4ウェイタイプとなっている。GT-Rニスモ純正タイヤ用のスプリングレートはフロント17.3kg/mm、リヤ15.3kg/mm。RE-71RやA052など市販ラジアルタイヤ用のスプリングレートはフロント16.3kg/mm、リヤ12.2kg/mmの設定となる。受注生産品で、3月25日から受注開始の予定とのこと。

テストマシンにはこのサスペンションキットの他、同じく近日リリース予定のショートタイプフロントアッパーリンクと調整機能付きスタビライザーキットも装着。

サーキットでのコーナリング性能を向上させるために開発されたフロントアッパーリンクセットは、アーム取り付け位置を4.5mm短縮することで約0.5度のネガティブキャンバー設定となる。純正品と同形状、同材質を採用することで十分な強度と剛性を備えている。

そして、スポーツサスペンションキットのポテンシャルをフルに引き出すために用意されたスタビライザーキットは、前後セットでフロント用は34φ、リヤ用は17.3φで3段階のレート調整機構を装備。レートは、フロントが2013年モデル純正比110%相当。リヤは固定位置により2013年モデル純正比146%、165%、185%の異なるレートに調整が可能で、幅広い仕様に合わせることができる。

これらのパーツの効果は絶大で、リヤサスペンションの追従性が向上して4輪を効率的に使ったコーナリングを実現。富士スピードウェイで1秒半(!)ものラップタイム短縮を実現した。

テストドライバーの影山正美さん曰く「35でサーキット走行をフルに味わえるようにセットアップしたのがこのマシンとサスキット。優れた空力効果を発揮するエアロパーツと新たにリリースされるサスペンションパーツの相乗効果で約1.5秒のタイムアップを実現しました。ノーマルの優れたバランスは崩さずに限界を高めたので、扱いやすさにも自信ありですよ」とのこと。

一方、2008年モデルが装着していたのは、ストリートでのコンフォート性能もしっかりと確保した試作タイプのサスペンション。これは2017年モデル標準車の純正サスをベースに、スプリングロアシートをオフセットタイプに変更。2017年モデルのしなやかな特性はそのままに、程よいローダウンスタイルを獲得できるというものだ。

こちらもフロントアッパーリンクとスタビライザーキットを組み合わせることで、スポーツ走行時の限界向上も可能というから、初期モデルのアップデートパーツとして待望の選択肢となりそうだ。

完成度の高さで人気の前期最終の2013年モデルが本格的なチューン時期を迎えるため、ニスモでは今後さらにR35用パーツやカスタマイズメニュー開発に力を入れていく。

年内にはカーボンボンネット、さらにパワー系では“R1”コンプリートエンジンの準備も進めているようなので大いに期待したい。

●取材協力:ニスモ TEL:0120-846-423

関連タグ

こんな記事も読まれています

レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
AUTOSPORT web
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
AUTOSPORT web
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
ベストカーWeb
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0101.8万円

中古車を検索
ストリートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

95.2105.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0101.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村