■1990年代の初頭にデビューしたスタイリッシュなセダンを振り返る
今や、日本の自動車市場で売れているクルマといえば、SUVやコンパクトカー、軽ハイトワゴンが挙げられます。さらにミニバンに至っては、ファミリーカーの定番となってから久しい状況です。
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そんななか、ニーズの変化から販売台数の低迷が続き、車種も少なくなってしまったのがセダンで、もはや自然な流れといえるでしょう。
かつて昭和の時代にはセダンといえばファミリーカーやパーソナルカーであり、平成になるとさらに需要が高まり、各メーカーともラインナップが充実していました。
その理由のひとつが1989年の自動車税の改定で、3ナンバー車の税額が大きく下がったことから、とくにミドルクラス、ラージクラスのセダンが一気に増えました。
そこで、1990年代の初頭にデビューした、イケてるセダンを3車種ピックアップして紹介します。
●三菱「ディアマンテ」
現在、三菱のラインナップからセダンは消滅してしまいましたが、かつては「ランサー」と「ギャラン」という2台の看板セダンを主軸に展開していました。
そして、1990年に新たにセダンラインナップに加わったのが、アッパーミドルクラスの「ディアマンテ」です。
前述にあるとおり1989年に自動車税制が改正されると、ボディサイズは関係なくなり、現在の排気量に応じた税率へと変更され、さらに排気量の区分も細かくなって2リッターを超えるクルマは大きく減額されました。
こうした減税を念頭に開発されたのがディアマンテであり、全車3ナンバーサイズのボディで、エンジンは2リッター、2.5リッター、3リッターとすべてV型6気筒を搭載。とくに主力となったのが、新税制を意識した2.5リッターモデルです。
外観は精悍な印象の逆スラントを採用したフロントフェイスが特徴で、欧州セダンを思わせるフォルムの4ドアハードトップボディは3ナンバー専用としたことで、伸びやかかつスタイリッシュなシルエットを実現。
ディアマンテは好景気という時代背景を見事にキャッチアップしたかたちで、発売当初から幅広い年齢層のユーザーから支持され、5年足らずの期間で20万台を超えるセールスを記録しました。
その後、1995年に2代目へとモデルチェンジしましたが初代ほどのヒットには恵まれず、それでも10年間も販売を続けて2005年にディアマンテは生産を終了。
初代ディアマンテは、まさに時代の寵児として駆け抜けた存在でした。
●日産「Y32型 セドリック/グロリア」
かつて日産のセダンラインナップは「サニー」から「プレジデント」まで、あらゆるセグメントのモデルを展開していました。
そのなかでも、アッパーミドルクラスの主力であり、長い歴史を刻んでいたのが「セドリック/グロリア」です。
そして、1991年には4ドアハードトップモデルのみがフルモデルチェンジした8代目セドリック、9代目グロリア(Y32型)がデビューしました。
外観デザインは、当時ヒットしていた初代「シーマ」のイメージを受け継いだスタイリングで3ナンバーサイズとし、フロントフェイスは、「ブロアム」「クラシック」系が角型の異形ヘッドライトを採用して重厚感を表現。
「グランツーリスモ」系にはすでに少数派となっていた丸目4灯ライトをあえて採用したことで、それまでのイメージを一新し、よりスポーティな印象となったことで若い世代にも訴求しました。
エンジンはトップグレードに最高出力255馬力を発揮する3リッターV型6気筒DOHCターボ「VG30DET」を搭載するなど、動力性能もシーマと同等にまで向上。
Y32型は4年のライフでしたが、20万台以上を販売するスマッシュヒットを記録しました。
●ホンダ「インスパイア/ビガー」
これまで、ホンダのセダンというと「シビック」「アコード」「レジェンド」の3車種をメインに展開されてきましたが、さらにシビックとアコードには派生車も存在。
その派生車のなかでもヒット作となったのが、1989年にデビューした「アコードインスパイア」と3代目「ビガー」です。なお、ビガーの初代と2代目はアコードの姉妹車でしたが、3代目ではアコードインスパイアの姉妹車となりました。
アコードインスパイア/ビガーは、車格的にはアコードとレジェンドの間に位置するモデルで、2リッター直列5気筒エンジンを搭載するより上級なセダンとして開発されました。
そして、1992年にはデザインを踏襲したまま3ナンバーボディへと変更され、車名をインスパイア/ビガーとして独立した車種となります。
ボディサイズは全長4830mm×全幅1775mm×全高1375mm、ホイールベースは2805mmとロングホイールベースの伸びやかなフォルムが特徴で、ロー&ワイドを強調した高級感のあるデザインです。
エンジンはFF車として理想的な前後重量配分とするために、フロントミッドシップに2リッターと2.5リッター直列5気筒を縦置きに搭載。多気筒化による高い静粛性と滑らかな回転の上昇を実現しました。
ほかにも内装に天然木目パネル、本革、エクセーヌなど上質な素材を惜しみなく使うことで、上品で贅沢な味わいを表現。
インスパイア/ビガーは洗練されたデザインと優れた走りから高く支持され、スマッシュヒットを記録しました。
※ ※ ※
1990年代の初頭は、ほかにもトヨタ「カローラ」「マークII(3兄弟)」「セルシオ」、日産「スカイライン」「ローレル」などが好調に売れていました。
また、好景気を背景に開発されたモデルばかりだったため、コストもしっかりとかけられ、日本車も大きく進化した時期でもあります。
今となっては「夢の跡」ですが、当時のセダンが果たした役割りは大きかったといえるでしょう。
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みんなのコメント
インフィニティQ45はセルシオに負け、
初代シーマの独走も2代目シーマからは
クラウンマジェスタに阻まれ、
セドグロも最上級のグランツーリスモアルティマは
アリストとは違い280馬力に届かず、
そしてレパードはJフェリーに変わり果ててしまう。
だからいくら昔話でもこの頃の日産車は
良いクルマもあったが、こりゃダメだってのも
いくつかあったね。名前は伏せておくけど
窓枠のあるセダンで90年代初頭に登場したものでは、100系カローラ/スプリンター、初代プリメーラ、ユーノス500が端正で美しい「イケメン」セダンだと思うのだが…