メルセデスのバルテリ・ボッタスは、2018シーズンはまだ一度も優勝できていないものの、チームが要求するレベルのパフォーマンスを発揮することはできていると話した。
ボッタスは、中国GPではセーフティカー出動のタイミングに翻弄されてタイヤを交換できず、後続の猛追を許して優勝を逃した。続くアゼルバイジャンGPでは終盤にデブリを踏んでタイヤがパンクしてしまい、ここでも優勝を挙げることができなかった。またポールポジションを獲得したオーストリアでは、メカニカルトラブルによりリタイアとなった。
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2017年に1年契約でメルセデスに移籍したボッタスは、2018年もチームと1年契約を締結。今年は2019年以降の新たな契約を結ぶためにも、彼はチームに対して印象を残さなければならない。
ボッタスはイギリスGPでも優勝を上げることができなかったが、レースウィークを迎える前には、このように話していた。
「今年は自分が望んでいたほどのポイントを獲得できていないけれど、僕は常にチームが要求しているレベルのパフォーマンスを発揮することができている。自分はそれなりの位置につけている」
「大体僕が個人的に望んでいたようなレベルにいる。毎週末僕がどうやってパフォーマンスを発揮するのか、とても細かいところまで見ているのはチームだけだ」
「将来のためにも、ここまでまだ優勝がないというのは良くない状況だ。でも少なくとも、僕がどのようなパフォーマンスを示すのか、どのような方向性に向かっているのかをチームは正確にわかっている」
今シーズン、予選におけるボッタスとハミルトンとの平均ギャップは0.059秒で、ハミルトンの方が優勢だ。だがボッタスは、特にメルセデスが得意としたトラックでハミルトンが築き上げたギャップを崩すことができたと考えている。
「僕は自分の弱点を改善することも、長所を伸ばすこともできたと感じている」
「全体的にパフォーマンスは近づいているし、僕とルイスのギャップは広がっていない」
「たとえマシンがドライブしやすいものであろうと、難しいものであろうと、マシンの持っているものを引き出すことができていると感じているし、ギャップはかなり縮まってきている」
シルバーストンでは、ボッタスはセーフティカー出動中にステイアウトを選択してトップに浮上した。しかしその後、ピットストップを行い新しいタイヤを履いたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)から猛追を受けた。ボッタスは3度にわたってブルックランズ(ターン6)でベッテルからポジションを守ったが、残り5周となったところで、そのブルックランズでオーバーテイクされてしまった。
「2度目のセーフティカーの後、最初は良かった。でも彼(ベッテル)がかなり近づき始めたので、僕は毎ラップ予選のようにプッシュしなければならなかった」とボッタスはレースを振り返った。
「ラスト5周くらいは、まるで氷の上をドライブしているかのようだった。グリップが大きく失われ始めて、特にリヤタイヤのグリップがなくなっていった。トラクションも弱くなった」
「だから彼は低速コーナーからの立ち上がりで僕に近づくことができて、DRSを使用した。ポジションを守るためにできることはすべてやったけど、時間の問題だった」
「(ポジションを守ろうと)トライした。でも僕らにできることは何もなかったんだ」
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