プラットフォームはボルボEX90と共有
新しい電動SUV、ポールスター3が発売される。ツインモーターの最高出力は517ps。先進的な運転支援システムを実装し、持続可能性へ配慮した内装素材が用いられ、従来以上に「課題へ向き合い、責任を果たす」モデルだと主張される。
【画像】スウェーデン発の517馬力SUV ポールスター3 競合クラスの電動SUVは? 現行の2も 全137枚
既に英国では注文を受け付けており、価格は7万9900ポンド(約1478万円)から。中国中部の成都市とアメリカ・サウスカロライナ州にあるボルボの工場で、2024年初頭から順次生産がスタートする。
BMW iXやメルセデス・ベンツEQE SUVのライバルへ相当するボディサイズを持ち、「2」に次ぐ、ポールスターとしては2番目の正式な量産モデルとなる。プラグイン・ハイブリッドの「1」は、限定生産だった。
プラットフォームはSPA2と呼ばれるもので、こちらも発売が迫るボルボEX90と技術的な多くを共有する。大型SUVではあるが、低くシャープなスタイリングは空力特性が強く意識され、気流を整える処理がボディの各部へ施されている。
デュアルブレードと呼ばれる細いヘッドライトや、ウイングが備わるテールゲート、フロントスカートなどは、ポールスター・プリセプト・コンセプトへ通じるデザイン。フロント中央には、スマートゾーンと名付けられたセンサー類が集結するエリアがある。
同社のCEO、トーマス・インゲンラート氏は、このデザインがポールスター・ブランドの特徴になるだろうと語る。アルミホイールは、21インチが標準だ。
ツインモーターで最大517ps 航続610km
ポールスターのモデルは、動力性能の高さも強みとしている。3の場合、通常の最高出力は490psで、最大トルクは85.2kg-mがうたわれる。2584kgと車重は軽くないが、0-100km/h加速を5.0秒でこなし、最高速度は209km/hへ到達する。
ホイールが22インチへ大きくなる、オプションのパフォーマンス・パッケージを追加すると、27psが上乗せされ、先述の517psへ引き上げられる。最大トルクは7.0kg-m高まり、0-100km/h加速は0.3秒短縮されるそうだ。
2ミリ秒毎に減衰力が変化する、デュアルチャンバーのアダプティブ・エアサスペンションが標準装備。フロントのブレーキディスクは直径が400mmもあり、ブレンボ社製の4ポッド・キャリパーが挟む。
リアアクスルには、トルクベクタリング機能も実現するデュアルクラッチを採用。軽負荷時には、フロントの駆動用モーターだけで走行でき、エネルギー効率も高められる。
回生ブレーキの調整幅は広く、アクセルペダルだけで発進から停止までまかなえるワンペダルドライブにも対応。駆動用バッテリーの容量は111kWhと巨大で、航続距離は最長610kmと印象的なものだ。
急速充電能力は、DCで最大250kWまで。ヒートポンプ式エアコンも、標準で備わる。
人工知能を用いた運転支援システム
最大の特長といえるのが、先進的なインフォテインメント・システムと運転支援システムだろう。5基のレーダーセンサーと5台のカメラ、12基の超音波センサーから得る情報を、エヌビディア社製CPUを搭載したコンピューターが、人工知能的に処理する。
より高機能な、レーザーを用いたライダーが追加される、パイロット・パッケージも2024年には選択できるようになる。専用のコンピューターと3台のカメラ、4基の超音波センサーで更に補強され、3Dスキャンを行い、自律的な運転を実現するという。
車内にもレーダーセンサーは備わり、子供やペットの降ろし忘れを防ぐという。万が一取り残されても、エアコンが自動的に動作し、炎天下での熱中症などを予防するという。
ドライバーの監視カメラも付いている。居眠りや、注意力が低下したと判断されると、音声で警告。反応しない場合は、自律的にクルマは停止するそうだ。
インフォテインメント・システムは、スナップドラゴン・コクピットという最新プラットフォームで動作。ダッシュボード中央には14.5インチのタッチモニターがあり、アンドロイドをベースとしたOSを実装。無線通信でのアップデートへ対応する。
インテリアは、持続可能性へ配慮。特定の認証を受けたレザーやウールなどの素材を用いている。パノラミック・ガラスルーフやLED照明などは標準装備だ。
驚くほど広い車内 不必要なほどに速い
今回、3のリアシートへ同乗させていただいたのは、アメリカ西部のロサンゼルス。EX90とプラットフォームを共有するだけあって、ボディは大きい。路上での存在感はかなりのものだ。
車内空間は驚くほど広い。天井の高さを食うガラスルーフを備えるものの、上下方向の余裕は大きい。前後方向にもゆとりがある。
車内は開放的で、内装素材の肌触りは上質。モダンなデザインで、高級感が漂う。ダッシュボードのタッチモニターがEX90と共通だとしても、表面的な素材が異なるため、ボルボに乗っているとは感じられない。
乗り心地は、ポールスターらしく硬め。現行の2とも共通する特徴といえる。エアサスペンションが組まれていても、大型SUVとしては引き締まっている。車重は、このクラスの電動SUVとしては平均的な範囲といえる。
ドライバーを務めたのは、テストドライバーのソフィアさん。0-100km/h加速5.0秒の実力を、快く体験させてくれた。実際のところ、子供のお迎えや買い物へ活躍するであろう、電動SUVには不必要なほど速い。
ツインモーターによる四輪駆動で、走りはとても敏捷。リアアクスルのトルクベクタリング機能は、テストルートでは試してもらえなかった。
3の開発は、殆ど完了している。今後数か月をかけて、最終的なハードウェアの微調整と、ソフトウエアのデバッグが進められるという。
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みんなのコメント
エクステリアもインテリアもシンプルで洗練されていて、未来のボルボデザインを想像させます。
まだまだ価格的に手が出ませんが、安全性の分野はどんどん進化していずれ一般人が利用できるようになるといいですね。
ああ、米国の話か。
軽が市販車の半分を占める日本向けの記事じゃ無いのか。
金があったら欲しい1台だけど、国内ではこの車体はもてあますだろうなあ。