新たに“バトル・オブ・テクノロジーズ”の時代に突入した2024年WorldRX世界ラリークロス選手権だが、この8月17~18日にベルギーのメテで開催されるシリーズ第3戦を前に、併催イベントの電動ワンメイクシリーズFIA RX2e選手権に向け、元EuroRX3王者コービー・パウエルの復帰参戦が決定。土壇場での参戦確定にもかかわらず、近年はTCR規定ツーリングカーの世界で目覚ましい活躍を演じた19歳は、地元のファンに「素晴らしいショーを披露する」と約束している。
自身の四輪昇格初年度となった2021年に、EuroRX3のルーキーイヤーでフォランド・レーシングの僚友に次ぐランキング2位を記録したパウエルは、翌2022年には5戦4勝と破竹の快進撃を披露し、年間パーフェクトスコアにわずか4ポイント差まで迫るなど圧倒的な強さを見せつけた。
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それ以降、ツーリングカーとスポーツカーの舞台でもそのスキルと多才さを披露する19歳は、昨季2023年にコムトゥユー・レーシングが運営するアウディRS3 LMS 2でTCRヨーロッパに参戦。シーズン終盤に3勝を挙げてランキング総合3位に入り、ルーキートロフィーを獲得するとともに、初年度のTCRワールドツアーでも最高位4位の活躍を記録した。
今季はAMRコムトゥユー・レーシングのアストンマーティン・バンンテージAMR GT3エボをドライブし、おなじみファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのブロンズカップを戦うパウエルは、フランスのポール・リカールで開催されたシーズン開幕戦では表彰台も獲得している。
元WorldRXドライバー、コーエン・パウエルの息子でもあるティーンエイジャーは、ランク総合5位、ルーキーランキングで首位に立つGT3での活動と並行し、今週末はラリークロスのルーツに戻り、2021年のニュルブルクリンク以来初めてとなるRX2eマシンを操縦する。
「長い時間が経ってしまったが、戻って来られて本当にうれしいよ。とくに僕らのホームトラックであるメテでね!」と、前回RX2eのデビュー戦では劇的な写真判定により、わずか0.5秒差で表彰台を逃していたパウエル。
■特別な存在であるラリークロス。機会があれば「飛びつくよ(笑)」
「本当にワクワクしている。今週末、メテでレースをするとは思っていなかったんだ。でも月曜の朝に電話を受け、月曜の夕方には契約が成立していたよ!」と続けたパウエル。
「ラリークロスから2年近く離れているから、自分にプレッシャーを掛けてはいない。これまでメテでレースをしたのはバギーだけで、慣れなければならないことがたくさんあるからね。新しいフージャータイヤも、僕にとっては大きなチャレンジとなるはずだ」
「そのタイヤから追い越しまで、学ぶことがたくさんある。ニルス(・アンダーソン)とアイザック(・シェクヴィスト)はとても速いし、なんとか彼らと接近戦のできる距離に留まることができれば、成功した週末と言えると思うよ」
昨季のTCRヨーロッパでは、王者トム・コロネルを最後まで追い詰めた“僚友”として、世界的な認知度を手にしたパウエルだが、自身のルーツと地元への感情は未だ色褪せることはないと続ける。
「何よりも、ラリークロスのトラックに戻って、このWorldRXのパドックで古い友人と再会して楽しみたい。天気が良くて大勢の観客が見込めれば、みんなに素晴らしいショーを見せたいと思っているよ。バイアスが掛かっていることは承知しているが、ベルギーのファンは本当に最高だからね!」とパウエル。
「2年前に言ったように、ラリークロスへの扉は決して閉ざされることはない。ラリークロスは僕の心の中でつねに特別な場所を占めており、もっと多くの機会が訪れ、僕にチャンスが与えられば、それに飛びつくよ(笑)。今のところ、これは1戦限りの出来事だけど、将来何が起こるかは誰にも分からないからね……」
同じく、独創的プロトン・アイリスRX)でEuroRX1への挑戦を続けているオリー・オドノヴァンは、テスト中に技術的な問題に遭遇したことから「シーズンを終えるために『プランB』を考え出す必要」に迫られ、この週末より『プジョー208 WRX』へのスイッチを表明している。
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