■ABTは、ホイールとローダウンだけで「SQ5」をキメる
アウディは昨2020年の11月末に、ヨーロッパでセカンドジェネレーションの「Q5」に高性能モデルの「SQ5」を追加設定した。このクーペライクなモデルが「SQ5スポーツバック」だ。その車名からも分かるように、このモデルはスタイリッシュでかつ優れたパフォーマンスを持つ。
日本に導入されている「SQ5/SQ5スポーツバック」は、ガソリンの3リッターV型6気筒DOHC搭載モデルのみだが、欧州では3リッター直噴V型6気筒ターボディーゼル(TDI)エンジンのモデルがラインナップされている。ディーゼルモデルは、最高出力で341ps、最大トルクでは700Nmと、アクセルペダルを踏み込む前から十分に期待感を高めてくれるスペックだ。ちなみにガソリン仕様は、最高出力354ps、最大トルク500Nmである。
その意味では今回ABTスポーツラインが発表した3.0TDI仕様の「SQ5スポーツライン」のエンジンに関してのメニューは、我々にはやや縁遠い存在といえるのかもしれない。
●ノーマル然とした外観なのに雰囲気が違う理由とは
ABTスポーツラインは、ノーマルの最高出力341ps&最大トルク700Nmを、ハイテクコントロールユニットのABTエンジンコントロール(AEC)をベースにしたABT Powerによって、385ps&760Nmへとアップ。0-100km/h加速を5秒以内にしている。
前後のサスペンションは、ABTサスペンションシステムによって、さらにスポーティな乗り心地となり、車高はスイッチ操作によって35mmから60mmまでローダウンが可能だ。
ABTのサスペンションスプリングは、横方向のダイナミックなポテンシャルを高めるとともに、増加されたパワーをタイヤをとおしてロスなく路面に伝えることができる。
さて、ABTスポーツラインが手掛けたSQ5の外観は、ABTオリジナルのエアロパーツなどが装着されているわけでもないのに、ノーマルとは異なるオーラを放っているように見える。
その大きな理由のひとつが、ABTサスペンションシステムによるローダウンだろう。そして、そのローダウンをもっとも効果的に見せているのは、ABTがSQ5のために用意したホイール「HR」であることは間違いない。
ホイールカラーは、ボディカラーに合わせたブラック。サイズは21インチである。このほかABTではさまざまなホイールのチョイスがあり、ボディパーツやインテリアの仕様などは、ABTコンフィギュレーターによって、インターネット上からそれを決めることも可能である。
カスタムの小技としては、ABTオリジナルのエントランスライトだろう。ドアを開けたとき、しかも夜間や暗いシチューエーションでのみ効果を発揮する演出だが、オーナーだけの密やかな楽しみとしてはぜひとも装着したいアイテムだ。
また、リアなどに取り付けられるレターバッジなどもすべてブラックで統一している点も、ABTスポーツラインのSQ5にただならぬ雰囲気をまとわせているといっていいだろう。
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みんなのコメント
車高の低いSUV買う意味が分かりません
ガレージが一台しか止められないのかな?