■市販前の「D:X」に“試乗”!? モンスターにも負けない性能に驚き
三菱は2023年10月25日から(一般公開は28日から)東京都江東区の東京ビッグサイトで開催されている第一回「ジャパンモビリティショー2023」(以下JMS2023)に出展しています。
同社のブースでは、世界初公開した新型SUVミニバンのコンセプトモデル「MITSUBISHI D:X Concept、新型D:X)」の乗り心地や世界観を体験できるライドシアターを設けています。実際に編集部が体験してみました。
【画像】めちゃカッコいい! 三菱 新型「デリカ」コンセプトを画像で見る(45枚)
新型D:Xは、ミニバンならではの便利で快適な広い室内空間と、SUV(クロスオーバー)ならではの高い走破性を兼ね備え、さらに行動範囲を限定しないPHEV(プラグインハイブリッド)がもたらす力強く快適な走りを実現したモデルで、さまざまな冒険の良き相棒として、アクティブなモビリティライフをサポートするといいます。
D:Xの車名のうち、Dは「discover(発見する)」を、Xは「experience(経験)」を意味するといいますが、一方で三菱では「未来のDELICA(デリカ)をイメージしたコンセプトカー」とも説明しています。
デリカシリーズは本格四輪駆動車の持つ悪路走破性能と、ミニバンとしての利便性を両立したモデルで、現在は2007年に登場した「デリカD:5」が販売されています。
2019年にデザイン変更を含む大規模な刷新を図るものの、16年が経過していることから、次期モデルへの期待が高まっているなかでのD:Xのお披露目となり、次期型を示唆させるモデルとして注目されています。
ブース内に設置されているライドシアターでは、このD:Xの世界観を疑似体験することができます。
シアター内にはシートが4席設置されており、ヘッドホンを着用します。シートベルトを締めるとD:Xのフロントフェイスを模したデザインの「音声対話式AIコンシェルジュ」による説明が開始され、すぐにスタートします。
まずは高速道路を走行している場面を上映。
走行地点は首都高速11号台場線のレインボーブリッジとみられ、ヤマハとの協業によるリアルなサウンドと、迫力の大画面とともにシアターが上下左右に揺れ、加速時のGや道路のつなぎ目のショックも緻密に再現しており、まさに「D:Xに乗っている感覚」を味わえます。
バーチャルD:Xの乗り心地は高速走行でも極めてフラットで安定しており、SUVらしいタフな外装を持っていながらも、通常のミニバンのように快適な乗り味です。加速も良好で、比較的大柄で重たいと思われるボディをグングンと加速させる様子は爽快です。
続いて、違う「ゾーン」へと入り、ゴツゴツとした岩場のある大地へと切り替わります。
青い空に緑が多く景色は美しいのですが、通常のミニバンであれば走行したくないような大きな凹凸の未舗装路が続いています。
そんななかでもD:Xは持ち前の悪路走破性能を活かし、PHEVのレスポンスのよさと力強さを活かしてグイグイ進んでいきます。
映像に映る大小の岩を乗り越える衝撃もしっかり再現されており、前後上下左右にカラダが揺すられる感覚は本当に悪路走破をしているように感じます。
さらに異なるゾーンへと入ると、今後は渡河シーンに。ミニバンではまず味わえない水中走行をこなし、水面下にある岩も、ものともせず進んでいきます。
3つ目のゾーンでは、先程の岩のある緑地ですが、なんと突然目の前に大きな「モンスター」が出現。
今回のライドシアターでは、人気アクションゲーム「モンスターハンター」とコラボし、「リオレウス」「ディアブロス」「ジンオウガ」が次々に出現。先ほどまでの冒険の世界から一転し、ハンター視点でD:Xに乗ることとなりました。
3体のモンスターはD:Xへ攻撃を開始。車体へ直接の被害は免れたものの、周辺の路面は荒れ、その衝撃がリアルに伝わってきます。
これらのモンスターから逃げるためD:Xは旋回を繰り返し、荒れた路面を大急ぎで通過。かなり大きな衝撃とともに急な加減速が続きますが、それでも安定した走行が可能なD:Xは、乗員に安心感をもたらします。
モンスターからの攻撃から逃げ、最後のゾーンに入ると満点の星空とともに自然を抜け、舗装路を走行。緊迫した場面からは一転し、D:Xの静かで快適な乗り心地にほっとし、これまでにない安心感で無事帰還することができました。
※ ※ ※
三菱のJMS2023ブースでは、「冒険心はいつもあなたの中にある。いつだって誰だって、どこにいたって冒険はできる。」をテーマに、新型ピックアップトラック「トライトン」のほか、軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」などを展示。
日常から未開の地まで様々なシーンを通して冒険心を呼び覚ますブースを展開しています。
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