motorsport.comの調べによれば、フェラーリに移籍するルイス・ハミルトンは、2週間以内にフェラーリのマシンでサーキットデビューを果たすようだ。
昨シーズンまで、たとえチームのレギュラードライバーであっても2~4年落ちの旧型マシンによるテスト(TPC)の制限はなかったものの、昨年6月にマックス・フェルスタッペンがイモラでレッドブルの2022年マシンでのTPCにより、チームが抱える問題を解決しようと奮闘したことを受けて、2025年に向けてルールが調整されることになった。
■銀から赤に……フェラーリ移籍で環境ガラチェンのハミルトン、“所信表明”「みんな、変化を受け入れよう!」
FIAが昨年12月に発表したF1競技規則には次のように記されている。
「各競技者は、選手権にエントリーしている、またはエントリーする予定のドライバーを使用して、各暦年に最大1000kmのTPC(テスト走行)を行なうことができる」
「その距離は、第10条2項fに基づき許可された日数のうち最大4日間にわたって累積される」
これに従い、フェラーリは2025年シーズンに向けてハミルトンが新しいチームに慣れることができるよう、今月中に4日間、1000kmのテストを行なう予定であるようだ。
フェラーリは今月末にカタルニア・サーキットを少なくとも4日間予約するようだ。仮に雨に見舞われたとしても、4日間のうち天候がマシな3日間で走行ができるという算段だ。
ハミルトンが2023年のマシンであるSF-23をドライブするのか、それとも2022年のF1-75をドライブするのかはまだ決まっていないと見られる。
フェラーリのフレデリック・バスール代表は以前、ハミルトンがフェラーリに適応できるかどうかについて「まったく心配していない」と述べ、タイトル獲得回数や優勝回数、ポールポジション回数、表彰台獲得回数の記録を持つハミルトンは新人ではないのだと指摘した。
「この数日の間に理解させなければならない手順がたくさんあることは分かっている」
「我々にはシミュレータがあり、彼はシミュレータでレースシミュレーションと予選シミュレーションを行なうことができる。ステアリングホイールやマシンの特殊性など、すべての準備を整える必要がある。でも、それについては心配していないし、最大の課題でもない」
一方、ハミルトンは先週、LinkedInの投稿で自らの心境を明らかにしている。
「スクーデリア・フェラーリに移籍して、考えることがたくさんある」
「2025年に次の移籍を考えている人へ:変化を受け入れよう。業界を変えるにせよ、新しいスキルを身につけるにせよ、あるいは単に新しい挑戦をするにせよ、改革は力強いということを忘れないでほしい」
フェラーリは2月19日に新しいF1マシンを公開する予定。これはロンドンで行なわれるF1の公式イベントの1日後であり、バーレーンでプレシーズンテストがスタートする2月26日の1週間前だ。
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