トヨタのフラッグシップSUV「ランドクルーザー」が、2021年夏に待望のフルモデルチェンジをおこなうことが、取材によりわかった。14年ぶりのフルモデルチェンジに、国内外からの注目も高い。
今回は2021年5月現在、トヨタディーラーへの取材でわかった、新型ランドクルーザーの情報を詳しくお伝えしながら、モデルチェンジするランドクルーザーの今後について考えていきたい。
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文/佐々木亘 写真/TOYOTA CG:ベストカー編集部
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8月に正式発表! 新型ランドクルーザーに対する現場の期待
2021年8月の正式発表が判明した新型ランドクルーザー(全長4950×全幅1980×全高1870mm/ホイールベース:2850mm ※新型ガソリン仕様の数値/画像:ベストカー予想CG)
発売を間近に控えた新型ランクルに対して、トヨタ販売店では準備が進められている。元専売店であるトヨタ店はもちろん、他チャネルも新型ランクルに寄せる期待は大きい。
新型ランドクルーザーに対して、ネッツ、カローラ、トヨペットのスタッフからは、強い意気込みが感じられた。あるスタッフは、こう口にする。
「200系のランクルについては、トヨタ店のイメージが強くありましたが、モデルチェンジしてしまえば、スタートラインは皆一緒です。新型ランクルはトヨタ店に臆せずしっかりと売っていきたいですね」
ランクルユーザーを多く抱えるトヨタ店が、販売面で優位にあるだろうが、他チャネルも負ける気はないようだ。新型発表を前に、販売店同士は早くも火花を散らしている。
取材により判明した、新型ランクル発表までのスケジュールは次の通りだ。
・6月中旬:販売店スタッフマニュアル配信(ディテールや細かな情報が判明)
・7月上旬:ガソリンモデル生産開始 2週間ほど遅れてGR-Sとディーゼルが生産開始
・8月上旬:記者発表
・8月下旬:店頭発表会
この予定から予想すると、先行受注(事前受注)は、6月下旬頃に始まりそうだ。あと数か月で、新型ランクルがベールを脱ぐ。
注目のエンジンはV6ガソリンターボに刷新&ディーゼルも復活
14年ぶりのフルモデルチェンジにあたり、ランクルの商品強化の狙いは2つに絞られた。
1つ目はランクルの原点であるオフロード性能を史上最高レベルに高め、同時にフレーム車が苦手とするオンロード性能も向上させること。2つ目は先進装備や高級感を付与し、プレミアムSUV市場で、ランクルの存在感を高めることである。
TNGA GA-Fプラットフォームの採用、車両重量200kgの軽量化、10速ATを採用し、走行性能は格段に高まるだろう。
グレード体系は、現行型の4グレードから、5グレードへ増えるようだ。エントリーモデルから順に「GX」(5人乗り)、「AX」(7人乗り)、「VX」(7人乗り)となり、V6ガソリンツインターボエンジンを搭載する。
最上級グレードの「ZX」と追加される「GR-S」(GR SPORT)は、5人乗りと7人乗りの選択が可能で、パワートレインはV6ガソリンツインターボとV6ディーゼルツインターボのどちらか選ぶ。ランクル待望のディーゼルエンジンが復活する。
ランクル史上最高のオフロード性能を持つといわれる新グレード「GR-S」(GR SPORT)
注目の「GR-S」は、ランクル史上最高のオフロード性能を持つといっても過言ではない。リアデフロックに加え、フロントデフロックを標準装備し、世界初の「E-KDSS」を導入、ランクル80以上のホイールアーティキュレーションと、優れたサスペンション伸縮性を実現する。
オンロード性能に磨きをかけた「ZX」では、リニアソレイドAVS、VDIMに加え、リアデファレンシャルにトルク感応式LSDを採用する。ロール制御やフラットな乗り心地の追及など、プレミアムSUVとして充分な操安性や快適性が体感できそうだ。
大型SUVとして重要な荷室空間を大幅に拡大している点も見逃せない。荷室幅を現行の900mmから1240mmへと拡大し、積載能力を高めるとともに、3列目シートも跳ね上げ式からフロア格納式へと改良される。
また、2列目シートはヤリスクロスでも好評だった4:2:4分割シートを採用し、使い勝手が高まった(GXのみ6:4分割シート)
これまで手動操作をしてきたマルチテレインセレクトは、走行路面を自動で判定し、走行モードを自動選択するシステムに進化した。もちろんトヨタセーフティセンス、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニター、インテリジェントクリアランスソナーは全車標準装備だ。
また、昨今ランドクルーザーは、車両盗難件数の増加という問題を抱えるが、新型では、この点にもしっかりと対応する。従来のプッシュスタートスイッチに指紋認証システムを内蔵し、これまでのエンジン始動動作を変えることなく、大幅にセキュリティ性能を高めている。(GXのみオプション設定、その他は標準装備)
期待に充分応える「陸の王者」ランドクルーザー
フルモデルチェンジにより、ランクルの原点であるオフロードの走行性能を高めた「GR-S」とオンロードの走行性能に磨きをかけた「ZX」が追加された
ライバルはプレミアムSUVであるランドクルーザーだが、しっかりと初代から受け継がれるクロスカントリー性能を向上させている点に安心感を覚える。ランクルにしかできないことを、突き詰めた結果だろう。
今回、待望のディーゼルエンジンは復活したものの、電動化も期待されていただけに、ハイブリッドの未導入は少々残念だ。
筆者の予想になるが、年末にかけてモデルチェンジを予定する、レクサスLXが先にハイブリッド化される可能性は高そうだ。ランドクルーザーよりも、オンロード性能を重視されるLXにこそ、ハイブリッドが必要とされるだろう。
ハイブリット化が期待されるレクサスLX(全長5080×全幅1980×全高1910mm/ホイールベース 2850mm)
ランクルには高級感はもちろん、高い悪路走破性、未舗装路でも安心して走れる骨太の部分を大切にしてもらいたい。
今回のフルモデルチェンジは、走りの原点回帰がテーマとなっており、走行性能の進化が大きい。「世界一安全に未舗装路を移動できるクルマ」ランドクルーザーへ集まる世界中の期待に、充分応えられるものとなっているだろう。
正常進化が期待されるランドクルーザー。さらに詳しい内容は、6月中旬、スタッフマニュアルが配信されたころに判明する。期待に胸を躍らせながら、続報を待ちたい。
新型ランドクルーザー スペック(筆者調べ)
全長:4950mm(ZXは+35mm、GR-Sは+15mm)
全幅:1980mm(GR-Sは+10mm)
全高:ガソリン=1870mm、ディーゼル=1920mm
ホイールベース:2850mm
最小回転半径:5.9mm
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