様々なジャーナリストに最強のミニバンは?と聞くと必ずと言っていいほどアルヴェルが出てくる。それだけ完成度が高い1台だが、それ以外にも唯一無二のキャラを持つデリカD:5とシンプルなデザインのステップワゴンが出てきた!
※本稿は2023年10月のものです
文/渡辺陽一郎、清水草一、諸星陽一、岡本幸一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年11月10日号
王者アル/ヴェルを倒す猛者は現れるのか!? デリカD:5も捨てがたい……ミニバン最強決定戦
■買えないクルマは選べない!/渡辺陽一郎
三菱 デリカD:5の悪路走破性を評価する渡辺陽一郎氏。受注が停止され、リースのみとなっているアル/ヴェルは選べない!
アルファードとヴェルファイアは、納期遅延の対策で、上級グレードのみを扱う。それでも多くの販売会社が受注を止めて、入手方法はリースのKINTOのみだ。デリカD:5は、2023年11月頃に改良を行うが、基本的に購入できる。悪路走破力が抜群に高く、ディーゼルも搭載する。
■シンプルデザインに惹かれる/清水草一
「ダリ草一」の異名を持つほどデザインにはこだわりがある清水草一氏。ステップワゴンエアーのシンプルデザインに惹かれるようだ
ミニバンはアル/ヴェル優勝で動かない。あまりにも強すぎる。新型は走りも断然よくなっちゃって、もうつけ入るスキがまったくない。
ただ個人的には、ステップワゴンエアーの超シンプルなデザインに強く惹かれている。レンジローバーに通じるノーブルさがあるヨ!
■クロカン性能を持ったミニバンなんて他にない!/諸星陽一
陽一郎氏同様、デリカD:5を推す諸星陽一氏。「高度なクロカン性能」という付加価値が魅力を高めている
ミニバンって便利さで乗るクルマだけど、だったらこのサイズでなくてもシエンタクラスで充分にその役目を果たす。このクラスになると、なにか付加価値が欲しい。
それがデリカD:5が持つクロスカントリー性能。世界中探しても、こんな凄いクロカン性能を持ったミニバンはほかにない。
■優勝は迷わずコレだけど……問題はステップワゴンだ!/岡本幸一郎
ミニバン王者のトヨタ アルファード/ヴェルファイア。しかし岡本幸一郎氏は優勝候補筆頭のアル/ヴェルよりも、比較的新しいステップワゴンが長寿モデルのD:5にあっさり負けたことが気になるという
迷わずこうなるでしょう。問題は、比較的新しいステップワゴンが、長寿モデルのデリカにあっさり負けていること。ステップワゴンは完成度はピカイチでありながら、販売は順調とはいえない印象だ。万人向けを狙ったはずのデザインが、むしろユーザーを遠ざけているように思える。
クライマックスシリーズ【ミドル&ラージサイズミニバン編】の結果
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