■一貫して「前衛デザイン」推しな「ジューク」の次期モデルはどうなる!?
コンパクトSUVの先駆けとして2010年に登場した日産「ジューク」ですが、日本では2019年に販売が終了。一方欧州市場ではフルモデルチェンジを実施し、今も2代目ジュークとして販売を続けています。
そんなジュークに、次期型登場のウワサがあがっています。ではもし3代目となる次期型ジュークが日本市場に復活するとしたら、どんなクルマになるのでしょう。期待を込めて予想してみました。
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日産は、2023年11月にイギリスで行った欧州市場における電動化戦略の説明の場において、イギリス・サンダーランド工場を拠点として、新型バッテリーEVの開発やバッテリーの生産、インフラ整備事業を加速させるため、最大30億ポンドを投資することを発表しました。
その際、BEV(バッテリーEV:電気自動車)「リーフ」の新型(3代目)を投入するほか、コンパクトSUV「ジューク」と「キャシュカイ」にBEVモデルを設定し、市場投入する旨を発表しています。
つまり、次期ジュークはBEVとしてフルモデルチェンジがなされるということです。
また日産は、次期ジュークが2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」に登場した「ハイパーパンク」にインスパイアされたモデルだということも示唆しています。
そのハイパーパンクのデザインを見ると、巨大な23インチタイヤを装着している一方で、キャビン部分はコンパクトと、どことなくアンバランス。デザインのディテールこそ異なりますが、まるで初代ジュークが初登場したときの、良い意味での「違和感」と近い感覚があります。
日産はJMS2023の際に、ハイパーパンクの特徴について「常識にとらわれない、前衛的なデザイン」としています。
ジュークは初代のみならず、欧州専売モデルとなった2代目も一貫して非常にエキセントリック(風変わり)なデザインを特徴としていたことを考えれば、次期型ジュークも「奇抜さ」にこだわってくる可能性は高いと考えられます。
ひょっとするとハイパーパンクのように、ヘッドライトレス(見えないように隠す)にしたり、ドアが観音開きタイプになる(ハイパーパンクはシザーズドア)などもあるかもしれません。
少なくとも、ハイパーパンクの三角形を用いたデザインテイストは折り込まれてくるのではないでしょうか。
■次期「ジューク」にはEV以外に「e-POWER」版もある!?
次期型ジュークのボディサイズは、極力コンパクトにまとめていただきたいところです。
初代ジュークは全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mm。2代目ジュークも全長4210mm×全幅1800mm×全高1595mmと、じつはトヨタ「ヤリスクロス」ほどの非常にコンパクトなSUVでした。
日本市場での使い勝手を考えれば、次期ジュークは、全長4200mm程度、全幅1780mm程度、全高1600mm以下が実にちょうどよい塩梅に感じます。それ以上の広さが欲しければ、キックスやエクストレイルなどを選べばよいのです。
気になるのはパワートレインです。
フル電動車の普及にまっしぐらだった欧州ですが、現在そのトーンは若干落ち着き、現実的な目標へとシフトしています。
他社に先駆け2010年から量産BEVのリーフを販売し、メリットもデメリットも十分に分かっている日産としては、そんな欧州でのトーンも考慮して、次期ジュークにハイブリッドシステム「e-POWER」搭載仕様を用意する可能性は高いと考えられます。
販売比率としては、BEVが20%、e-POWERが80%といったところになるのではないでしょうか。
※ ※ ※
次期型ジュークに期待したいのは、前述の通り歴代ジュークのよさである「コンパクトボディ」を継承することです。
コンパクトとなれば、当然バッテリー積載容量は小さくなり航続距離も短くなりますが、BEVがエンジン車の代わりになろうとするストーリーに(少なくとも現在の技術では)無理があるのは、誰もが気づいていること。
日本市場は、軽BEVを除けばコンパクトサイズのBEVの選択肢がまだまだ少ない状況です。
次期ジュークが初代モデル程度のサイズで登場してくれれば、再び人気に火が付く可能性は高いのではないでしょうか。
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