■第3の「スペーシア」がまもなくデビュー!
スズキは2024年7月25日、軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」の新ラインナップとなる新型「スペーシア ギア」を先行公開するとともに、近日発売予定であると明らかにしました。
アウトドアにも似合うタフな外観と使い勝手の良い内装を持ちあわせる新型スペーシア ギアですが、流行りの「車中泊」は可能なのでしょうか。
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2008年登場の軽スーパーハイトワゴン「パレット」後継モデルとして、2013年2月にデビューしたのがスペーシア(初代)です。
2017年12月には2代目に刷新。先進運転支援機能「スズキ セーフティ サポート」を搭載し、内外装に“スーツケース”モチーフのデザイン処理を施すなど大きくイメージを一新しています。
標準タイプに加え、迫力と存在感を高めたエアロタイプ「スペーシア カスタム」も用意したほか、デビュー1年後の2018年12月にはSUVテイストを加えた「スペーシア ギア」を追加設定。
2022年8月には商用車仕様の「スペーシア ベース」も追加し、幅広いラインナップが支持を集めたことで、好調な販売実績を示しました。
そして2023年11月、6年ぶりにフルモデルチェンジした3代目スペーシアは、先代の“スーツケース”をイメージしたスタイリングを進化させ、大きな空間を想起させる「コンテナ」をモチーフにデザイン。先代同様、新型にもスペーシアとスペーシア カスタムをラインナップしています。
インテリアは日常での使いやすさを向上させるいっぽう、内装素材の質感向上にも配慮し、後席には「マルチユースフラップ」を新採用しました。「オットマンモード」など3つのモードに変化し、後席の快適性を向上させています。
パワートレインでは、新しい自然吸気エンジンとCVTを搭載しマイルドハイブリッドと組み合わせることで、燃費や動力性能も改善しました。このほか、先進運転支援機能も最新仕様に進化しています。
そして今回、第3のラインナップとなる新型スペーシア ギアが初公開されました。
外観は、スズキの本格四輪駆動車「ジムニー」を思わせる丸目ライトやタフな印象のグリル、そしてSUVらしいタフな加飾などが施され、専用ボディカラーの2トーン色とともに標準仕様とは大きく異なるアクティブな印象に生まれ変わっています。
内装も他2モデルとは異なるカラーコーディネートが施されるほか、撥水加工のファブリックシートや防汚タイプラゲッジフロアを採用するなど、アウトドアでの用途にも対応しています。
■「車中泊」向きのシートアレンジはどれが「正解」!?
そんな新型スペーシア ギアですが、車内で車中泊をすることは可能なのでしょうか。
最新版のスペーシアシリーズは、多彩なシートアレンジも特徴としています。
たとえば前席の座席位置を前にスライドさせ、ヘッドレストを外したうえでシートの背もたれを倒すと、後席と一体化した「寝床」が誕生します。
スズキによるとスペーシアの室内寸法(社内測定値)は、長さ2170mm×幅1345mm×高さ1415mmに及びます。
ただし長さについてはインパネから荷室の端までを測定した最大長であり、シートを前後でつないだ時の座面長はずっと短いものとなります。
新型スペーシア ギアは実車が公開されておらず未確認ですが、先代スペーシア ギアで身長180cmの筆者(くるまのニュース編集部T)がこの状態で寝転がったところ、真っ直ぐに寝ることはできず、身体を斜めに傾ける必要がありました。
それよりも後席を前倒しし、さらに助手席も座面を前に跳ね上げた上で背もたれを前倒しすれば、より広い荷室長が得られます。
車中泊をするならこの状態のほうがオススメです。
一部に段差が生じるため、キャンプ用のエアマットなどで補う必要がありますが、大人ひとりなら快適に睡眠することができるでしょう。
※ ※ ※
スズキは公式ウェブサイト上に車中泊専門ページ「スズキ式! 車中泊バイブル」を公開しています。
車中泊を快適に過ごすための情報として、実際にスペーシア(標準仕様)を用いながら、車中泊をするための準備や心構えについて掲載しており、前述の「前席前倒し+後席前倒し」した状態も紹介されています。
なかでも「王道神アイテム」として、車内に敷く寝床用のマットやプライバシーシェードを紹介。どちらも対応するスズキ純正アクセサリーが用意されており、これらは車中泊の入門編として真っ先に手に入れたいアイテムといえます。
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