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ついに明らかになったフェラーリ初の4ドア+4シーター【九島辰也】

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ついに明らかになったフェラーリ初の4ドア+4シーター【九島辰也】

輸入車 [2022.09.23 UP]


ついに明らかになったフェラーリ初の4ドア+4シーター【九島辰也】
文●九島辰也 写真●フェラーリ

レイバン×フェラーリレーシングドライバー 特別仕様サングラス発売

 ついにその日がやって来ました。イタリア現地時間9月13日、フェラーリ史上初の4ドア4シーターモデルが発表されたんです。名前はプロサングエ(Purosangue)。イタリア語で「サラブレッド」を意味する言葉となります。いやぁ、出ることはわかっていましたが、実際に出るとやはり感動します。いいとか悪いとかではなく、こういうクルマをついにフェラーリがつくったんだという事実に……。


フェラーリ プロサングエ
 スタイリングは悪くないと思います。他のどのハイブランドの背の高いモデルとも似てなく、彼ららしいオリジナリティを強く感じました。というか、SUVらしくないですよね。フェラーリFFの背を少し高くしたような。なので、どこかモダンな仕上がりながらクラシックな雰囲気も同居させます。巷で言う「フェラーリ初のSUV」というよりはひとつの新型車が登場したという印象です。
 確かにフェラーリとしては、SUVやクロスオーバーを計画したというよりも、綿々と続くGTカーを現代的に解釈したと言っていいでしょう。そしてこのクルマはその提案というポジションにあります。
 フェラーリのイメージはミッドシップエンジンの2シーターが先に立ちますが、フロントエンジンの2+2パッケージを持ったGTカーも長年作り続けて来ました。個人的に大好きな400iや412iもそうですし、456GTや612スカリエッティもそうです。V8ミッドシップとは異なる大人の雰囲気がしますよね。男の色気とでも申しますか。
 そして、パワートレインのレイアウトは凝っていて、フロントミッドにエンジンを搭載したトランスアクスル方式を採用します。でもって、四駆。フロントアクスルはエンジン前方から駆動力を配分する仕組みです。ここは以前から都度採用してきたシステムの進化版ですかね。個性的です。


フェラーリ プロサングエ

 エンジンは6.5リッターV12の自然吸気、ノンターボとなりました。嬉しいじゃないですか、あの官能的なエンジンフィールを得られます。最高出力は725cv。ドライサンプ式を採用したことから、かなり激しい走りにも対応していることがわかります。車高が上がった2+2だからと言って軟弱になったと思われたくないのがフェラーリ流。ホンキ度の高さがうかがえます。最高速度時速310キロ、0-100km/h加速3.3秒は、“スーパーな”スーパーカーの領域です。


フェラーリ プロサングエ
 ユニークなポイントは、リアドアを後ヒンジにしたコーチドアにしたこと。彼らはウェルカムドアと呼ぶようです。開口部の広いところを使うので乗り降りしやすいのがメリットとなります。ちなみにロールスロイスも同じ解釈でリアヒンジを採用しています。
 これができたのは、ボディシェルから再設計したから。大人4人が快適に過ごせるスペースを生み出しました。とはいえ、個人的に思うに、そもそも2シーターでもフェラーリのキャビンは広くつくられています。もしかしたらこの辺の空間作りは得意なのかもしれません。しかも、当然軽量化にも強くこだわっていて、ルーフはカーボンファイバー製を標準装備します。お金もかかっていますね。

 なんて感じで登場したプロサングエですが、今後よりリアルな情報が広がっていくことでしょう。早く実車を目にして、ステアリングを握りたいものです。それにしても、このタイミングでガソリンエンジン仕様で大丈夫なんですかね。プラグインハイブリッドも追加されるのかな。逆に心配になります。
 フェラーリまでGTカーの新解釈とはいえ、こういったクロスオーバー的モデルをリリースすると、マクラーレンやロータスなんかの動向も気になります。ランボルギーニ、マセラティなどみなさんSUVを成功させていますからね。柳の下にどじょうは何匹いるのか。興味津々です。


フェラーリ プロサングエ



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  • 懐具合を考慮すれば、私にはRX-8がちょうど良いです(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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