現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「もはや存在自体が奇跡だ!」S30Zに4ローターエンジンを搭載した公道仕様!!

ここから本文です

「もはや存在自体が奇跡だ!」S30Zに4ローターエンジンを搭載した公道仕様!!

掲載 更新 26
「もはや存在自体が奇跡だ!」S30Zに4ローターエンジンを搭載した公道仕様!!

1トン弱のボディに500馬力オーバーの4ローターを搭載

合法チューンドとして製作された、まさかのライバル融合仕様!!

「もはや存在自体が奇跡だ!」S30Zに4ローターエンジンを搭載した公道仕様!!

S30系フェアレディZと言えば、改めて紹介するまでもない旧車チューンの王道だ。そもそも、そのスポーティなデザインからか、S30系Zのオーナーにはチューニング志向が強い傾向にあり、搭載されているL型の派生系チューニングはもちろん、エンジン換装やボディカスタムなど、ありとあらゆる方向性のマシンが存在する。

しかし、ここまで強烈な個性を秘めた異端な存在はそうはいないだろう。

なにせ、S30の象徴とも言うべきL型エンジンを捨て去り、あろうことかライバルとも言えるロータリーエンジンを、しかも4ローターNAペリ仕様を搭載してしまったのである。

これは、正統派ZファンやL型ファンからすると相当な問題作(!?)であり、禁忌に触れる邪道チューンと認識されてしまいそうだが、チューニングの世界に壁や限界などない。なにより、圧倒的な完成度の高さを誇るこのチューンドを見たら、逆に感銘を受けるはずだ。

このS30Z(S47年式)はれっきとしたオーナー車両だ。L28のライトチューン車両を手に入れたものの、あまりの遅さにチューニングを決意。

「以前乗っていたペリ仕様のSA22Cのような楽しいチューンドに出来ないだろうか…」と、オーナーがスクートスポーツに相談したところ、提案されたのが4ローターエンジン化だったという。

パワーユニットは、スクートスポーツが長い時間を費やして開発した完全オリジナルのカスタム仕様だ。13Bのハウジング&ローターを4個組み合わせ、オリジナルのエキセンを使って組み上げる。

今作は吸排気ともにペリフェラルポート仕様とされ、最高出力は530ps/7900rpm、最大トルクは50kgm/6900rpmに到達。排ガス試験などをクリアし、合法的に市販車に搭載することが可能という点も大きなトピックだ。

搭載にあたっては、S30Zのエンジンルームは比較的スペースが広かったため、レイアウトにはそれほど困らなかった。ただし、オイルパンの位置が低くサスメンバーやステアリングラックなどを避ける形状で製作しなくてはいけなかったので、その辺りの辻褄合わせにはエンジンスワップならではの苦労もあったという。

スロットルは戸田レーシング(50φ)の4連を搭載。ホンダ車などに多く使用されるタイプだ。もちろんインマニはワンオフ品。イグニッションコイルはRX-8用を流用している。

エンジンマネージメントはフルコンのVi-PEC V88が担当。ベースプログラムが4ローターにも対応しているため、初期セッティングが非常に楽なのだという。

スペースの都合でオイルクーラーは水平マウントとして製作されたが、走行風の抜けが悪いためダクトの製作など一考の余地がありそうとのこと。

エキゾーストはスクート小関代表が最も拘った部分のひとつだ。保安基準の範囲内で美しい4ローターサウンドを奏でるために、センターから二つのタイコに分岐し、途中にレゾネーターも組み入れることで音質チューニング。これに伴い邪魔となる燃料タンクは室内へと移設(安全タンク)されている。

さらに上流部に関しても、45φの4-1等長ロング形状とし、高音質化を狙いつつトルク特性を最適化している。

エクステリアは純正のエアロチューンである240ZGスタイルに、オーバーフェンダーを組み合わせた定番仕様。ホイールは往年のロンシャンRX-4だ。

インテリアはS30Zとして極めてオーソドックスに仕上げられている。ミッションはFD3Sの5速を使用し、プロペラシャフトの加工でS30Zの駆動系に適合させている。

この魔改造Zを試乗した稲田大二郎は「強烈だ。1トン弱の軽量ボディと500psオーバーの4ローターという組み合わせは、凄まじいものがある。アクセルをハーフにしただけでも、マシンは甲高い雄叫びをあげながらグングンと加速していく。大げさに言うとアイドリング回転でもスイスイ走るという印象だし、5速40~50キロからでもブーンとどこまでも突き抜けていく。ファイナルギヤが3.7というから7000~8000rpm辺りまで回せれば、300キロオーバーも楽勝だろう」と絶賛。

オーナーの熱き想いとチューナーの技術力が絡み合って誕生した唯一無二のスーパーロータリーチューンド。もはや存在自体が奇跡としか言いようがない。

●取材協力:スクートスポーツ TEL:046-246-3356

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

⽇本⾃動⾞⼤学校がスーパー耐久富士24時間の参戦体制を発表。6名のドライバーと新パーツで挑む
⽇本⾃動⾞⼤学校がスーパー耐久富士24時間の参戦体制を発表。6名のドライバーと新パーツで挑む
AUTOSPORT web
レッドブル幹部、フェルスタッペン獲得目指すメルセデス代表の動きに不快感「自分たちの挑戦に集中すべき」
レッドブル幹部、フェルスタッペン獲得目指すメルセデス代表の動きに不快感「自分たちの挑戦に集中すべき」
motorsport.com 日本版
7戦連続ポールのフェルスタッペン「マイアミでは毎年苦労。楽しいラップを走れたとは言えない」F1第6戦
7戦連続ポールのフェルスタッペン「マイアミでは毎年苦労。楽しいラップを走れたとは言えない」F1第6戦
AUTOSPORT web
[サウンド制御術・実践講座]クロスオーバー…「マルチウェイスピーカー」で「位相」が問題となるメカニズム!
[サウンド制御術・実践講座]クロスオーバー…「マルチウェイスピーカー」で「位相」が問題となるメカニズム!
レスポンス
アルピーヌ、オコン10位で待望の今季初ポイント「あまり喜びすぎないようにしないと……」
アルピーヌ、オコン10位で待望の今季初ポイント「あまり喜びすぎないようにしないと……」
motorsport.com 日本版
ホンダの「“SUV”軽商用バン」!? 豪華ウッド内装が超オシャレ! 待望のタフモデル「TRIP VAN」とは
ホンダの「“SUV”軽商用バン」!? 豪華ウッド内装が超オシャレ! 待望のタフモデル「TRIP VAN」とは
くるまのニュース
東北学院大学自動車部の強さの秘密とは?「東北660耐久レース」に参戦し続ける秘訣は先輩・仲間に恵まれているからでした
東北学院大学自動車部の強さの秘密とは?「東北660耐久レース」に参戦し続ける秘訣は先輩・仲間に恵まれているからでした
Auto Messe Web
【角田裕毅F1第6戦展望】ライバルが争うなか「ソフトタイヤをマネージメントできた」混乱もくぐり抜けスプリント8位入賞
【角田裕毅F1第6戦展望】ライバルが争うなか「ソフトタイヤをマネージメントできた」混乱もくぐり抜けスプリント8位入賞
AUTOSPORT web
レッドブル、バランスに苦しみマイアミ勝利逃す「フェルスタッペン車のダメージも大きかったが……」
レッドブル、バランスに苦しみマイアミ勝利逃す「フェルスタッペン車のダメージも大きかったが……」
motorsport.com 日本版
ハイブリッド化はナシで自然吸気で突っ走る! フェラーリの新たな12気筒モデル「12チリンドリ」はクーペとスパイダー同時デビュー
ハイブリッド化はナシで自然吸気で突っ走る! フェラーリの新たな12気筒モデル「12チリンドリ」はクーペとスパイダー同時デビュー
WEB CARTOP
【クルマら部】クルマ愛クイズ!「気になる車名の由来」全4問・解答編!
【クルマら部】クルマ愛クイズ!「気になる車名の由来」全4問・解答編!
レスポンス
「輸入車は維持費が高いからなぁ……」って噂は本当? 実際の金額を国産車と輸入車で比較シミュレーションしてみた!
「輸入車は維持費が高いからなぁ……」って噂は本当? 実際の金額を国産車と輸入車で比較シミュレーションしてみた!
WEB CARTOP
雨が降ったら手で溝を掘って使うってマジ!? 価格は1本約7万円!  意外と知らない全日本ラリーのタイヤ事情
雨が降ったら手で溝を掘って使うってマジ!? 価格は1本約7万円!  意外と知らない全日本ラリーのタイヤ事情
WEB CARTOP
「洗車したら雨が降る!?」クルマ好きなら共感できる「謎の現象」とは? “車あるある”4選
「洗車したら雨が降る!?」クルマ好きなら共感できる「謎の現象」とは? “車あるある”4選
くるまのニュース
「えっ……!?」F1レジェンド“音速の貴公子” の愛車が中古車市場に登場!? 真っ赤なホンダ「NSX」の気になる価格とは
「えっ……!?」F1レジェンド“音速の貴公子” の愛車が中古車市場に登場!? 真っ赤なホンダ「NSX」の気になる価格とは
VAGUE
メルセデスAMG GT 新型登場、高性能ラグジュアリーモデルの魅力とは?
メルセデスAMG GT 新型登場、高性能ラグジュアリーモデルの魅力とは?
レスポンス
リカルドがスプリント4位“強力かつクリーンな防御”でフェラーリに勝つ「苦しんだ分、喜びが大きい」F1第6戦
リカルドがスプリント4位“強力かつクリーンな防御”でフェラーリに勝つ「苦しんだ分、喜びが大きい」F1第6戦
AUTOSPORT web
50年前のワーゲンバスの激レアキャンピングカーを普通に使えるレベルに復活! こんなクルマでのスローライフ……憧れしかない!! 【大阪オートメッセ2024】
50年前のワーゲンバスの激レアキャンピングカーを普通に使えるレベルに復活! こんなクルマでのスローライフ……憧れしかない!! 【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP

みんなのコメント

26件
  • スクートと言えばロータリーってイメージだけど、Zに4ローターはイメージに無かったな。
    Zが甲高いエキゾーストノートで抜き去って行ったら驚いちゃう!
    一度でいいから4ローター乗ってみたいな~!
  • 邪道と言われようが、文句なしにカッコいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8155.0万円

中古車を検索
Zの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8155.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村