<ホンダの純エンジン車は日本では10年以内に消えてしまう>
ホンダが四輪の電動化を進めています。ロードマップによると2040年には世界販売で100%ゼロエミッション化(電気自動車と燃料電池車のみ)するとし、日本・中国・北米といった主要マーケットでは2035年に80%をゼロエミッション化して、残りの20%も最低でもハイブリッドカーとしています。
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さらに日本市場は2030年までに20%が電気自動車と燃料電池車になり、残り80%はすべてハイブリッドカーになります。つまり純エンジン車はホンダのラインナップから10年以内に消えてしまうことが確実なのです。
<電動化によってタイプRは消えてしまうのか?>
そんな中、ホンダファンが心配しているのが「タイプR」の行く末でしょう。パワフルなエンジンを積み、サーキットベストを目指すというコンセプトは、フル電動化で消えてしまうのでしょうか?
タイプRには刺激的なエンジンありきという意見もありますが、筆者はフル電動化となってもタイプR的な乗り味を生み出すことは可能だと感じる経験をしました。
それはホンダ フィット e:HEV モデューロXの試乗です。あらためて説明するとモデューロXというのは、ホンダの純正アクセサリーを担っている別会社であるホンダアクセスが、独自に極めた走りの哲学を注ぎ込んだコンプリートカーです。
そのキーワードが実効空力といわれるエアロダイナミクスを前提としたサスペンションセッティングで、フィットe:HEVモデューロXではアルミホイールのしなりまでも考慮することでモデューロXの価値ある走りを狙っているわけです。
量産ラインから生み出されるコンプリートカーであるモデューロXはパワートレインについては基本的にノータッチというのも歴代モデルに共通するコンセプト。つまり、フィットe:HEVモデューロXについても、1.5Lエンジンと2つのモーターを組み合わせたe:HEVシステムは制御を含めてそのまま使われています。
<コーナリングを雑味なく味わえるモーター駆動>
そんなフィットe:HEVモデューロXですが、クローズドコースで乗った印象は標準車とはまるで違うものでした。前述したように、専用品のサスペンション、前後バンパーの形状変更による空力性能、GT500マシン譲りのデザインをもつアルミホイールで仕上げられた走りは、同じタイヤを使っているとは思えないほど。ワインディングでの気持ちよさが格段に上がっていたのです。
シャシーが引き締まったことでパワートレインの印象が変わるのも発見でした。トラクション性能が上がって、アクセルを踏み込めるポイントが早くなり、パワートレインに手を入れずとも、コーナーの進入から脱出までの平均速度が向上していたのです(もちろん、まっすぐの道でアクセルを全開にしたときの到達速度は同じ)。
さらにいえば、フィットのe:HEVはワインディングの速度域では、ほとんどモーター駆動で、エンジンは発電に専念している状態。それでも、モデューロXの走りが電動だからつまらないという印象はなく、むしろトルクの出方がきれいなので、気持ちのいいコーナリングを雑味なく味わえるよう仕上がっていました。電動パワートレインだからといって、古典的なスポーツドライビングをスポイルしないというわけです。
<モーター駆動のクルマでもタイプR的なアプローチは可能>
モーター駆動を基本とするフィットe:HEVでこれだけスポーツ仕立てにできるということは、少なくともシャシーについてはタイプR的アプローチも成立するであろうと筆者は確信します。
であれば、ハイブリッドやピュアEVといったモーター駆動でもタイプRブランドは存続すると感じます。ピークパワーは変えなくても、レスポンスを敏感にするだけで、十分にレーシーになることでしょう。そもそも、初代タイプRであるNSXも、エンジンのピークパワー自体は変わりませんでした(280馬力規制があったとはいえ)。
というわけで、電気自動車になってもタイプRはあり得そうです。左右独立モーターを利用するなど、駆動によって曲がるテクノロジーを搭載すれば、よりいっそう電動化時代のタイプRとして相応しいマシンに仕上がるのではないでしょうか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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また過去の栄光ばかりかw