■工場跡地で7億ポンドを超える投資をパナトニ社が実施
欧州の不動産およびロジティクス施設のディベロッパーであるパナトニ社は、英国にあるホンダのスウィンドン工場を買収する契約を結んだと2021年3月26日に発表しました。日本仕様の「シビックハッチバック」や「シビックタイプR」も生産されていた同工場は、2021年7月30日に生産を終了し、30年以上にわたる歴史に幕を下ろします。
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ホンダは1985年に同地に「Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.」を設立。1989年にエンジンの生産を開始し、1992年に完成車の生産を開始しました。2001年には完成車の第二工場が開設されています。
2019年にホンダはスウィンドン工場の閉鎖を発表。その後、同工場の売却先を探していました。
Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.でディレクターを務めるジェイソン・スミス氏は、今回の決定について「新しい所有者が決定したことを嬉しく思います。今回の契約やスウィンドン自治区評議会との話し合いから、パナトニ社がタイムリーに開発を進め、スウィンドンとその周辺地域をワクワクさせるような展望をもたらすことができると確信しています」とコメントしています。
また、パナトニ社の開発ディレクターであるジェームズ・ワトソン氏は「パナトニ社はこの土地に7億ポンド(日本円換算で約1060億円)以上の投資をおこない、新しい企業を誘致するとともに、スウィンドンでの事業拡大を目指す既存の企業を支援していきます。私たちはホンダ、スウィンドン自治区評議会、そして地域社会やその代表者と緊密に協力して、この土地の再生に取り組んでいきます」とコメントしています。
2021年7月30日の生産終了後に工場の廃止工事が開始され、2022年春に敷地がパナトニ社へ引き渡されます。
なおホンダは、地域社会にポジティブな遺産を残す取り組みの一環として、パナトニ社が必要としていないスウィンドン工場の端の敷地を何らかのかたちで活用することを検討しているということです。
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