現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 駐車場でたまに見る「ナゾの虹色シミ」 綺麗だけど…実は「めちゃ危険」なサイン! 見つけたら“早急に”対応すべき理由とは?

ここから本文です

駐車場でたまに見る「ナゾの虹色シミ」 綺麗だけど…実は「めちゃ危険」なサイン! 見つけたら“早急に”対応すべき理由とは?

掲載 19
駐車場でたまに見る「ナゾの虹色シミ」 綺麗だけど…実は「めちゃ危険」なサイン! 見つけたら“早急に”対応すべき理由とは?

■キレイな「虹色のシミ」 実は愛車が結構ヤバい状態かも…

 駐車場の舗装路面に、虹色のシミが現れることがあります。
 
 特に雨が降った後などはしばしば見かけることもありますが、実はこのシミは危険な状態を示しており、早急な対処が必要です。どういうことなのでしょうか。

【画像】「えっ…!」 これが「クルマをダメにする行為」です!(36枚)

 この虹色のシミの正体はクルマから漏れ出た「オイル」です。路面の雨水とオイルの油分が混ざることで油膜を生じさせ、光を反射させて虹色に見えます。

 7色に輝いているため綺麗に感じることもあるかもしれませんが、そこに停めたクルマの持ち主はできるだけ早く対処すべきだといえます。

 なぜならば、通常は各パーツ内部に密封されているはずのオイルが漏れ出ていると考えられるため。

 クルマには多数のオイルが用いられており、エンジンオイルやブレーキオイル(ブレーキフルード)、パワステオイル、ミッションオイルなどさまざまな種類があります。

 これらのオイルは各パーツの潤滑や冷却、洗浄、衝撃吸収などといった役割のほか、「油圧」としてオイル自体が機構の作動力として利用されることもあります。

 そのため、適正な量であることが必要なほか、密閉性も保たれていることが前提であり、虹色のシミを作るように、外部に流出することはあってはなりません。

 旧車を扱う神奈川県の自動車整備士は、駐車場などで虹色のシミを見つけた場合について、以下のように話します。

「クルマを動かす前に見つけた場合は、まずシミの場所を確認し、上部にどのパーツが存在するかをチェックすると、整備のヒントとなることもあります。

 クルマの駆動方式にもよりますが、FR(後輪駆動)車ではフロントにシミがあればエンジンオイルの漏れを、リアにあればミッションオイルかデフ(ディファレンシャルギア)オイルの漏れを疑います」

 一方で直径数センチほどの「シミ」程度の大きさであれば、流れたオイル量はせいぜい1滴・2滴ほどが推測され、オイル「漏れ」というよりもオイル「にじみ」レベルであると考えられます。

「小さいシミであれば、エンジンのヘッドカバーガスケット(パッキン)やパワステオイルがたまっているタンクのガスケットなど、密閉性を保つゴム部品の劣化によるオイルにじみであることが多いでしょう」(先出の整備士)

 一方、シミが数十センチ大の場合や、オイルそのものによる水たまり(油だまり)が起きている場合は危険です。

 このレベルでは、オイルで満たされているパーツや配管が著しく破損しており、オイルが多量に漏れていることが想定されるため、エンジンをかけずに整備工場に連絡し、ロードサービスを呼ぶ必要があります。

 このまま放置したり、クルマを動かしてしまうと潤滑などのオイルの役割が失われ、機構・パーツの焼き付きを招いたり、ブレーキやミッションが油圧を使用する場合には作動しなくなるなど事故のリスクも考えられる危険な状態です。

 また、オイルが排気管などに触れれば車両火災のおそれもあるほか、車検にも通りません。

 万が一、愛車を停めている駐車場で虹色のシミを見つけたら、早急な対応が必要といえます。

※ ※ ※

 クルマの下に見られるシミとしてはほかにも、クーラント(冷却水)の漏れ、ガソリン漏れ、エアコンの排水によるものなども考えられます。

 クーラント漏れは経年車でラジエーターなどの冷却系統が劣化し、ホースに亀裂が入るなどで起こりますが、クーラント自体が赤や緑色をしているほか、独特な甘い匂いがすることで判断できます。

 ガソリン漏れは特有のツンとした匂いがするためすぐに見つけられますが、揮発性があるためにシミや油溜まりが起こることはありません。

 こうした各種液体の漏れは車両火災などの大きなトラブルを招くことがあるため、オイル漏れと同様に早急な対処が望まれます。

 なお、エアコンの排水は対処の必要なトラブルではありません。エアコンの作動で発生する結露の水分であり匂いがしないほか、油分が含まれないため、見分けることが可能です。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8201.3万円

中古車を検索
タンクの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8201.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村