■まるでセンチュリーミニバン!? ハイエース プラチナム ラウンジとは
世界各国で行われるクルマの祭典「モーターショー」。様々なコンセプトカーや新型車が発表されていますが、日本で行われる東京モーターショーも例外ではありません。
【画像】次期型ハイエースこのデザインだったら最高!? トヨタ「ハイエース プラチナム ラウンジ」を画像で見る(113枚)
2023年は、JAPAN MOBILITY SHOW 2023と名前を変え、2023年10月26日から11月5日まで開催される予定でが、過去の東京モーターショーにも今見ても先進的で需要がありそうなクルマが沢山ありました。
そんなクルマたちの1台が、2015年の第44回東京モーターショーでトヨタ車体が参考出品した“超豪華なハイエース“のコンセプトカー「ハイエース プラチナム ラウンジ」です。
ハイエースは、商用車としてあらゆる用途で活躍する一方、アウトドアレジャーや車中泊などを楽しむ一般の個人ユーザーからも絶大な支持を集める1BOX型バンです。
日本で販売されるのは5代目となる200系ハイエースですが、国外ではすでに後継モデルが存在しています。
2019年2月にフィリピンで発表された6代目の300系ハイエースがそれですが、日本では、同300系ハイエースをベースにした大型ワゴン「グランエース」がラインナップされているものの、300系ハイエース自体は販売されておらず、200系ハイエースの販売がそのまま継続されている状態が続いています。
そんな200系ハイエース最大級のスーパーロング・ハイルーフボディをベースとし、トヨタ車体が内外装を極めて豪華な印象に仕上げたコンセプトカーが「ハイエース プラチナム ラウンジ」です。
トヨタ車体は、このクルマについて「艶やかな夜の世界を美しく走り抜け、都会のパーティーへの移動が似合う、最大級の空間を贅沢に味わうナイト エクスクルーシブ ワゴン」と説明しています。
ボディサイズは、全長5410mm×全幅1920mm×全高2285mmと現在トヨタの最上級ミニバンとなる前述のグランエースよりも巨大なサイズ。
そのエクステリアは、今見ても先進的な“未来のハイエース”を思わせる美しいデザイン。Bピラーにあしらわれたエンブレムや四角い形状のLEDヘッドライト、ボディ下部にあしらわれたメッキ加飾が、トヨタ最上級セダン「センチュリー」にも通ずる上品な印象も与えています。
インテリアは、白を基調としたゴージャスムード満点な空間です。広大な室内の中で贅沢に配置された対面4座大型シートを中心に、大型モニター、オーディオ、調光式大型天井照明、可動式テーブル、ワインセラー、コーヒーメーカーなどリビングのような装備が揃っています。
また、当時としては先進的な、スライドドア開閉やオーディオ、モニターなどを操作できるタブレット端末が設置されていました。
※ ※ ※
現代でも“最上級”といえる内外装をもち、まるで「センチュリー」のミニバン版のような仕上がりのハイエース プラチナム ラウンジですが、現在に至るまで市販化の話題はなく、同様のデザインが適用されたようなハイエースもありません。
ですが、「センチュリーのSUV版が企画されている」と各紙やSNSで話題となっており、世界的にもVIPを送迎する「ショーファードリブンカー」がセダンからミニバンやSUVに移行するような流れを見せている現代では、ハイエース プラチナム ラウンジのようなクルマには需要があるかもしれません。
2023年に行われるJAPAN MOBILITY SHOW 2023でどのようなクルマが展示されるのか、注目です。
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