ムービカメラマンが薦めるコロラドのワインディングロード
様々な人物がオススメのドライブコースを紹介するポルシェの新企画「サンデードライブ(Sunday Drives)」シリーズがスタート。最初に登場するのは、アメリカ出身のムービーカメラマン、ジェフ・ズワート(Jeff Zwart)だ。
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ズワートはアメリカ合衆国コロラド州「インディペンデンス・パス(Independence Pass)」を選んだ。ヘアピンと高速コーナーが混在する全長52kmのワインディングロードである。
パイクスピークに向かうたための道
ズワートは山岳路のスペシャリストだ。パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいてドライバーとしても成功を収めている彼は、現在コロラド州アスペンに在住。高地とスピードに関する経験や知識で、彼の右に出る存在はいないかもしれない。そんなズワートが選んだのが、インディペンデンス・パスだった。
インディペンデンス・パスは人里離れたロッキー山脈周辺に住む住民のためのライフラインでありながら、アメリカ西部の州で最も素晴らしいドライブルートとしても知られている。
「私は必要に迫られて、年に何度もこの道を走っています。でも、それがこの道が持つ最高の魅力のひとつです。単なる目的地までの行程ではなく機能的な道だからです。毎年パイクスピークに向かうために、この道をドライブしていますからね」
ヘアピンや高速コーナーが点在するルート
インディペンデンス・パスは、距離的にも地形的にもコロラドの風景の壮大さが際立つルートだ。ドラマティックでありながら、生活道路としても活用されている。
「この道は何度走っても違う発見があります。私が住んでいる街と都会を結んでいて、冬の間に道路が閉鎖されてしまうと目的地まで1時間以上もかかってしまいます」
「素晴らしいドライビングロードですが、時間によってかなり表情を変えるのも特徴です。例えば午前7時のフライトのためにデンバー空港に向かう場合、午前3時にはどんな天候の中を運転するか想像できますか?」
パイクスピークで8度のクラス優勝経験を持つズワートにとって、トリッキーな道はお手のものといったところだろう。
「今ではよく知るようになりましたが、ヘアピンカーブから高速コーナーまで様々なタイプのコーナーが組み合わせられているという点で驚異的です。頂上付近は標高3660m以上になるので、峠を過ぎてしまえば木々がすべてなくなってしまいます。それこそ真夜中に空港へと向かう時など、かなり怖い思いをします。でも、いつだって最高に楽しいんですけどね」
ヒストリックカーには厳しい高地を走行
インディペンデンス・パスは標高約2440mのアスペンを起点とし、最高地点では3687mに到達する。その後ダウンヒルを走破すると、歴史的な鉱山の街リードビルへと到着。ここは標高3000m以上、アメリカで最も標高の高い場所にある街のひとつだ。
この峠道はハイウェイ82号線内の52km区間となり、コロラド州で2番目に標高の高い場所にある舗装道路となる。夏には人気の観光地だが、冬の間は大雪や雪崩で通行不能になるため閉鎖されてしまうこともある。
「標高の高さがインディペンデンス・パスを特徴付けています。この道で様々なポルシェをドライブしましたが、私の1953年式356のようなヒストリックカーだと平地でもパワーは60hpほど。この峠道では40hpくらいにまでパワーが落ちてしまいます。頂上まで到達するためには、ハードなペダル操作をする必要があるんです」
「インディペンデンス・パスにピッタリなのは、ナロー時代の911ですね。最速の存在ではありませんが、この道ではそんなにハイスピードで走ることはできませんから。素晴らしい空冷ボクサーサウンドが峡谷に響き渡ります。最新モデルとは違って、運転に集中する必要があります。地形と高度を考えながら、適切なタイミングでパワーバンドを使い切ることが重要ですね」
場所や季節によって移り変わる美しい景色
年に何十回もこのルートを走っているにも関わらず、刻々と変化する景色に飽きることはないという。
「行程による変化がとても美しいんです。アスペンを出発すると、野生動物がたくさん生息する谷間に入り、ハイウェイ沿いにいるヘラジカにも出会えるでしょう。その後上り区間に入り、急な峡谷の壁に沿って2台がすれ違うことができないほど狭い区間を走行します」
「インディペンデンス・パスでは二度と同じ風景に出会うことがありません。それも季節を通して変化します。冬は雪崩で倒れた木々、春には残雪、そして秋には見事な紅葉のトンネルをも楽しむことができます。でも、私にとって最高の季節は初夏の朝ですね。交通量も少ないし、まだ窓を閉めていても快適です」
ズワートが毎年挑戦しているパイクスピークに向けて、インディペンデンス・パスのスタートから数マイルが最高の予習になっているという。特徴的な山岳路、道を読むことの難しさ、標高の高い場所でのエンジンコントロールなどをあらためて認識できると語る。
しかし彼がこの道を選んだのは、やはり日々の生活の中で走り続けてきていることが大きいようだ。
「年に20回はこの道を走っていますからね。この40年間でこれほどドライブしたルートはないと思います。雨でも、雪でも、雹でも、真っ暗闇でも、そして美しい晴天の日も・・・。これらすべての要素が組み合わせられて、運転するたびにユニークな体験ができるのです。私にとって本当に特別な道です」
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