現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 今シーズン再び監督に復帰しました! まずは合同テストのリポートから【BMW Team Studie監督「鈴木BOB康昭」の2022 SUPER-GT GT300クラス参戦記】合同テスト編

ここから本文です

今シーズン再び監督に復帰しました! まずは合同テストのリポートから【BMW Team Studie監督「鈴木BOB康昭」の2022 SUPER-GT GT300クラス参戦記】合同テスト編

掲載
今シーズン再び監督に復帰しました! まずは合同テストのリポートから【BMW Team Studie監督「鈴木BOB康昭」の2022 SUPER-GT GT300クラス参戦記】合同テスト編

タイヤとのマッチングに苦労するも今後の期待大です!

こんにちは。BMW Team StudieのBOB鈴木でございます。

貴方はこの誘惑を断ち切れるか? BMW M4が乗り手に仕掛ける巧みな”走りへの誘い”に迫る!

今シーズンのスーパーGTは、ニューマシンのBMW M4GT3が投入されることもあり、1年振りに監督に復帰することとなりました。どうぞ温かく見守ってください(笑)。

というわけでこの連載も復活! 今回はレースカーの納車からシェイクダウン、テストの模様をお届けしたいと思います。

プロローグ
2022年1月26日、まだまだ真冬の寒さが残る快晴の日に、BMW M4GT3が遂に届きました。今期、我々BMW Team Studieが共に闘うNewマシンのアジア初上陸です。





昨年まで使用していたBMW M6GT3よりも大きなボディは、車体は小さいけれど最新のエアロダイナミクスで大きく武装された分大きくなっているので、M6GT3よりも更に厳つい印象になっていました。僕らはこれからこの相棒と共に闘います。それがどんなに辛く険しい道だとしても、こいつと共に闘う事にワクワクしていました。

シェイクダウン
その12日後にフジ・スピードウェイでシェイクダウン走行を行いました。ドライバーはチームの顔である荒聖治。BMW Z4GT3そしてM6GT3と過去のBMWGT3マシンを熟知している彼からの初走行後のコメントは「さすがBMWですねっ!とっても良いです。」とかなりの好印象でした!
私も彼との付き合いは長いので、瞬時にこの言葉の意味を理解した。つまり機械として備えるモノを全て備え、M6GT3発表から7年の間の進化が荒の予想していたモノ、もしくは期待していた内容に応えている、更に言えばそれ以上のパフォーマンスアップであった、という意味だと解釈しました。
実際にBMW M4GT3の進化の内容は物凄かったです。サスペンション関係等はもはや日本で言うGT500、そう昨年までのDTMとほとんど変わらない内容に進化していたのです。
あまりに調整幅が広いので、新たに走行データをチェックする為のセンサーを数多く追加しなければならず、これだけでMINIのエントリー車は買える出費となってしまいました(涙)
また前記したとおり、大きく拡大されたエアロパーツはM6GT3とは比べ物にならないほどの強烈なダウンフォースを生み、地を這う様なコーナリングは更にカミソリの刃を鋭くした様な切れ味鋭いモノに進化していたのです。

2022SUPER-GT公式合同テスト(岡山国際サーキット)
開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットで開催された今期初の公式テスト。





我々同様全くのニューマシンであったり、昨年と同じ車種でもそれぞれにアップデートしてきたマシンの初お披露目の場でもあり、独特のピリピリした空気が心地良いです。今年から採用したミシュランタイヤとの相性を確認しながらの走行でディファレンシャルの効きに違和感があり、1時間ほどの作業となってしまったがイニシャルを変更しました。





ヨーロッパ標準のコントロールタイヤ(ワンメイクレース用のカタログタイヤ)でセッティングされたシフトタイミングが、SUPER-GT専用に開発されたよりハイグリップなタイヤ
にマッチしないようです。特にハードブレーキング時のシフトダウンのスピードについてきてくれないのです。





これは本国にデータを送り、新たなプログラミングを製作してもらうしかないので、この日はそのまま我慢のドライブを強いられる事になりました。それにしても総勢49台の猛者達の中で、最も車体の大きなBMW M4GT3が、この狭いチョコチョコとした岡山国際サーキットでも本当によく曲がる様は、まさにBMWのお家芸と言えるものですね。

2022SUPER-GT公式合同テスト2回目(富士スピードウェイ)
第二戦にターゲットされた二回目のテストは、我々のホームでもある富士スピードウェイで開催されました。前回の岡山国際サーキットとは真逆な特性を持つ、超高速サーキットです。





ここではよりこのBMW M4GT3が生き生き走っている様に見えました。前夜から降り続けている雨の中の走行ではミシュランタイヤのパフォーマンスが際立っています。我々の参戦するGT300クラスで、ミシュランを採用するのは我がチームのみであり、その優位性を存分にアピールする事の出来る結果となりました。




午後のセッションではセンサーの不具合からABSが作動しないトラブルが発生し、せっかくドライアップした路面でのテスト走行がほぼ走れなかったのはちょっと痛かったですね。早く肝心のドライタイヤの開発を進めたいのに、どうにも雨の走行ばかりなのが、これまでのところです。





泣いても笑っても開幕戦までのテストはレギュレーションにより、これにて終了。次はいよいよ二週間後に控えた岡山国際サーキットでの開幕戦となります。
11年ぶりの王座奪還を目標に掲げ、BMW Mの50周年に花を添えるシリーズにしたいと思いますので皆さん応援よろしくお願いします!
BMW Team Studie公式ページ https://teamstudie.jp/

















関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村