寒い季節にありがちなフロントウインドーに降りた霜。すぐにでも出発したいのに、これを除去しないことにはどうしようもない。さて、どうする?
市販の霜取り系液剤を使用したり、霜取りスクレーパーなどでゴシゴシとこそげ落とす方法もあるのだけれど、意外と手間がかかるもの。朝の忙しいときにそんなことに時間を取られたくない!!
なぜここまでよくなった? 新型カローラシリーズの走りに驚いた
そんな悩みが無用となるかもしれないアイテムが、じつはトヨタ 新型カローラのディーラーオプション品として採用されているのだ。
その名も「霜取りウォッシャー」(価格:3万800円)である。
簡単に言えば、ウオッシャー液を温めて噴射することで霜を溶かしてしまうもの。でも、そもそも寒空の下で霜が降りるわけだからウオッシャー液だって簡単には温まらないでしょ?
いやいや、これがなかなかよくできたものである。
「霜取りウォッシャー」はウオッシャータンクとウオッシャーノズルの間に設置するもので、これは熱を逃げにくくする魔法瓶構造のタンクとなっている。前日の走行時にウオッシャー液を過熱して保温し、翌朝は暖機なしでも温かいウオッシャー液が噴射される。
「霜取りウォッシャー」は過熱の上限温度は50℃で、ウオッシャー液の不凍成分の揮発を防止しつつ霜に効果的に作用する設定。しかも、保温効果は約12時間持続するから、前日の夜に帰宅しても翌日の朝でも使えるのだ。
走行中のフロントウインドーの再凍結時にも使えるから、フロントウインドーが汚れてウオッシャー液を噴射しながらワイピングしたら目の前が真っ白になって前が見えない!なんていうことも防げる。
暖かくなり、霜の心配がなくなったら電源をオフにできるから無駄な電力消費を防げる。ウオッシャー液が空になっても空だき防止機能付きだから安心だ。
ちなみにエンジン停止後から12時間以上経過すると霜の除去効果を発揮できなくなるから、エンジンを始動して過熱してから使うことになる。この場合は最大15分程度(マイナス10℃の場合)の加熱時間が必要になるらしい。また、フロントウインドーに傷がある場合は割れる恐れがあるので、温めたウオッシャー液は使用できないそう。
とはいえ、通勤や通学などで毎日クルマを使うなら、やっぱり朝イチの霜取り作業の手間が省けるのはありがたい。冬季の霜取りが煩わしいと考えていて、新型カローラ、カローラ ツーリングに乗り換えを検討している人は、装着を検討してはいかがだろう。
今回新型カローラで初採用されたこの「霜取りウォッシャー」。これから順次展開予定とのことだから、トヨタ車の購入を検討している人は、このアイテムの存在を覚えておいてもいいかも!?
〈文&写真=driver@web編集部〉
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