■23年9月に発表されたばかりの新型「センチュリー」を早くもオープン化!
トヨタは2024年1月13日、最高級車「センチュリー(SUVタイプ)」にオープンモデルを発表しました。
1台限りの特別なモデルだといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新型「センチュリーオープン」を画像で見る(30枚以上)
センチュリーは1967年、トヨタ最上級のショーファーカー(オーナーは主に後席に乗り、専属の運転手がドライブする高級車)として誕生しています。
世界と肩を並べる高級セダンを目指し、日本の伝統的な美を取り込んだデザインに加え、圧倒的な静粛性や快適性を実現するべく、技術の粋を集めて開発されました。
以来50年以上にわたり国産最高峰の高級セダンとして君臨し続け、2018年に登場した現行型センチュリー(セダンタイプ)で3代目モデルとなります。
そんな高級セダンのセンチュリーに2023年9月、新時代のショーファーカーを目指したSUVタイプが追加されました。
新型センチュリー(SUVタイプ)は、歴代モデル同様の品格や静粛性・乗り心地を継承しつつ、後席のみならずドライバーにとっても快適な移動を楽しめる設計としたほか、新開発の3.5リッターV型6気筒プラグインハイブリッドシステムを搭載し、環境性能と爽快な走りの両立を図っています。
販売についても改革を図り、センチュリーを熟知したセールス・エンジニアの各「センチュリーマイスター」が在籍する一部のトヨタ販売店で取扱いを行うほか、今後ユーザーの好みに応じたカスタイズへの個別対応も計画しているといいます。
9月の新型センチュリー発表会でも、そうしたフルオーダーの一例として、特別仕様の「センチュリーGRMN」をお披露目しています。
スポーティな内外装の仕立てに加え、後席のヒンジ式ドアをスライド式ドアに変更するなど大きく手が加えられており、ユーザーの要望次第ではこうしたカスタマイズにも対応できることを実車で提示したワケです。
それからおよそ4か月が経過した2024年1月13日、トヨタはまた新たなセンチュリーとして新型「センチュリー オープン」を発表しました。
1月14日から1月28日まで開催される大相撲初場所(一月場所)の優勝パレードカーとして使われるもので、世界に1台だけという特別なモデルです。
白いボディカラーと白い内装の組み合わせという華やかな仕立ての新型センチュリー オープンは、お披露目の場となった両国国技館で圧倒的な存在感を放っていました。
どのような経緯で開発されたのでしょうか。開発者とデザイナーに話を聞きました。
■発表会でチラ見せしたセンチュリーオープンは「パレードカー」だった!?
2023年9月に行われた新型センチュリーの発表会では、新型センチュリーのオープンモデルが映像で先行公開されていました。
ユーザーの様々なオーダーに対応すると宣言した新型センチュリーを象徴するような大胆なスタイルチェンジに、当時SNSなどで大きな話題を呼んでいます。
新型センチュリーのデザインも担当したトヨタ自動車 MSデザイン部の主幹であるデザイナーの岡村 賢一氏は、次のように話します。
「映像でチラッと映し出されたセンチュリー オープンが当時話題となりましたが、実はこのパレードカーとしてデザインされたイメージスケッチでした。
(パレードカー製作が)急きょ決まったため、大急ぎでスケッチを描いたものです。
難しい挑戦でしたが、やりがいのあるデザインでした」
パレードカーは当初、新型クラウンで製作が進んでいたといいますが、豊田章男会長と懇意な宮城野親方(元横綱・白鵬)との会話の中で「やはりパレードカーに相応しいのはセンチュリーではないか」となったことをきっかけに、急きょ新型センチュリーをベース車に変更されたといいます。
後部に大きなラゲッジ部とテールゲートを持つSUVタイプの新型センチュリーをオープン化するにあたって、苦労した点はどこにあったのでしょうか。
「パレード用に高く配置されたシートをベストなポジションにパッケージしたうえで、後部に独立したトランク面を新設し、全体のバランスをとるのに苦労しました。
セダンタイプのセンチュリーオープンも既にあるので、こうしたセンチュリーのイメージを受け継ぐかたちでデザインしています」(岡村氏)
出来上がった新型センチュリー オープンは全く違和感がなく、非常にシンプルないで立ちに映りますが、古典的なオープンカースタイルをSUVボディで実現するため、細部まで注意が図られたようです。
開発も新型センチュリーのチームが担当しています。
トヨタ MS製品企画 ZS 主幹の石川 善基さんに、特に注力した点について聞きました。
「従来のパレードカーには、後席の乗員が身体を安定させるためにつかめるように無骨なパイプが配されていました。
しかしパレードの主役をキレイに見せたいとデザイナーと考え、座面や背面の位置を決めながら、パイプを止めてすっきりしたレイアウトにする一方で、シートサイドのフチを手すりのように掴めるような厚みに設計しています。
また、前席シートに直接装着できるシートベルトをトヨタ紡織と共同で開発したことで、本来ならシートベルトが備わるセンターピラー(車体中央の柱)部分をカットでき、すっきりしたベルトラインに仕上げました。
今回のお披露目で実際に芝田山親方(元横綱・大乃国)と宮城野親方が後席に座った姿を見て、実際に狙った通り『キレイに見える』と感じることができてうれしかったです」
※ ※ ※
岡村氏によると、今回のモデルは純粋にパレード専用車としてデザインしたもので、幌などの要件は含めていないといいます。
「今後フルオーダーの仕組みがスタートし、お客様からオープンが欲しいという要望があれば、当然そこもしっかり検討したうえで実現させたいです」
市販モデル版の新型センチュリー オープンを見ることができるのはいつとなるのか、今後の展開にも大いに期待したいところです。
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