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F1撤退を匂わせるフェラーリ。新規参入を検討するアストンマーチンはその代わりになれる?

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F1撤退を匂わせるフェラーリ。新規参入を検討するアストンマーチンはその代わりになれる?

 アストンマーチンは、自分たちがパワーユニット(PU)供給に参入することを検討しているという事実が、F1からの撤退をほのめかしているフェラーリに対しての交渉カードになりうると考えているようだ。

 F1のオーナーであるリバティ・メディアは、V6ターボエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせた現行のPUよりもシンプルで安く、音が大きくパワフルなエンジンを導入するなど、F1の将来についての青写真をバーレーンGPの際に明らかにした。

2021年以降のF1エンジンレギュレーション、今年5月までに合意へ?

 FIAは、5月末までに2021年以降のエンジンレギュレーションについて確定させたいと考えており、1.6リッターのV6ターボエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせるという骨組みは変わらないものの、エネルギー回生システムからMGU-Hを取り除く予定であることを認めた。

 アストンマーチンは十分にコストダウンがなされ、技術が単純化されれば、新しいルールの下で新しいエンジンを製造することを検討していると明かしている。一方で、フェラーリはPUを単純化するというプロセスに反対しており、F1から撤退することも検討すると脅しをかけている。

 アストンマーチンの社長兼CEOのアンディ・パーマーは、スーパーカー市場におけるフェラーリの競争相手だというアストンのステータスが、フェラーリとの交渉におけるF1側の手札を強化し、フェラーリが撤退した場合のダメージを緩和できると示唆した。

「リバティは、明らかに2021年に新しいエンジンを導入することを望んでいる。彼らはスポーツを動かしたいのだ。一方で、参戦しているチームはエンジンをあまり変えたくない」

「今、フェラーリがF1を離れると脅迫をしている。だがリバティは物事を進めることもできるのだ。『アストンとフェラーリ、同じような大きさで、顧客のタイプも同じだ。もしかしたらF1から離れるというのもそれほど悪くないかもしれない』と言ってね」

 パーマーは最終的にエンジンサプライヤーとしてF1に参入できないことが分かったとしても、アストンがF1の未来をポジティブなものにする助けになればいいと思っているようだ。

「今、F1に必要なものは何だ? F1にはカンフル剤のようなものが必要だ。そしてそれが何であったかを覚えておく必要がある」

「それはますます”軍備競争”を激しくしていくことではない。その核心はエンターテイメントであり、車好きにアピールすることであり、技術を開発していくことだ」

「我々が今やっているのは、すでに確立されているものを揺るがすことだ。我々は色々な人々と話をしている。そして最終的にその場に居なかったとしても、F1をより良くしていくプロセスを進める手助けになるだろう」

 パーマーは、新しいレギュレーションが採用されたとしても、アストンが競争力のあるエンジンを作り上げるためには外部からの協力と援助が必要になることを再確認した。

「F1エンジンを作ることがどれほど難しいことなのかについて、私は勘違いなどしていない。私はもともとパワートレインのエンジニアなのだから」

「エンジンが単純化され、開発コストに制限がかけられるなら、F1に関わることができるだろう。しかしそうなった場合、パートナーたちと共にそれを進めることになる。私たちだけでもできないことはないが、もしそうなればレッドブルがグリッド最後方に並ぶことになるだろう」

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