共同開発によって生まれたコンパクトSUV
5ナンバーサイズのクロスオーバーSUV、ダイハツ・ロッキー。トヨタとの共同開発であり、トヨタではライズとして販売される。この記事では、ダイハツ・ロッキーのスペックや魅力について紹介したい。
【ただの定番小型SUVじゃない?】ダイハツ・ロッキー&トヨタ・ライズが想定外の人気を集める影で突いた意外な盲点とは
■ダイハツ・ロッキーとは?
2019年に登場した現行モデルを新型車として捉えている人も少なくないと思うが、じつは初代ダイハツ・ロッキーが登場したのは1990年(現行型は名前のイメージがコンセプトに合致したために「ロッキー」と名付けられたが、初代の後継車ではないという)。
初代はラダーフレーム構造を採用したライトクロカン。1.6リッターのガソリンエンジンを搭載し、ルーフは着脱式となっていた。登場時はMTのみの設定であったが、後にATを追加。4WDシステムはパートタイムとフルタイムの2種類を用意していた。国内では1997年、海外では2002年頃までで販売を終了。その約17年後となる2019年に現行ダイハツ・ロッキーが誕生することとなる。
■ダイハツ・ロッキーのスペック
全長×全幅×全高(mm):3995×1695×1620
ホイールベース:2525mm
トレッド 前/後(mm):1475/1470
最低地上高(mm):185
最小回転半径(m):4.9(X、L)、5.0(Premium、G)
車両重量(kg):970(FFのX、L)、980(FFのPremium、G)、1040(4WDのX、L)、1050(4WDのPremium、G)
WLTC モード燃費(km/L)
・総合17.4(4WD)、18.6(FF)
・市街地モード14.4(4WD)、13.3(FF)
・郊外モード20.2(4WD)、18.8(FF)
・高速道路モード20.1(4WD)、19.0(FF)
エンジン:1リッター直列3気筒DOHCターボ
最高出力:98PS/2400~6000rpm
最大トルク:140Nm/2400~4000rpm
駆動方式:FF/4WD
ステアリング形式:ラック&ピニオン
ブレーキ形式 前/後:ベンチレーテッド/リーディング・トレーリング
サスペンション形式 前/後:マクファーソンストラット式コイルスプリング/トーションビーム式コイルスプリング
タイヤサイズ 前後:195/60R17(Premium、G)、195/65R16(X、L) スペックの特徴には以下が挙げられる。
1)5ナンバーに抑えたボディサイズ
いまコンパクトSUVを選ぶとなるとそのほとんどが3ナンバー、もしくは軽自動車となってしまう。そのため5ナンバーサイズのクロスオーバーSUVとしては貴重な存在だ。
2)二輪駆動モデルでは驚異の1トン切り
軽量なボディは軽快な走りを実現するのみならず、燃費などにもメリットがある。
3)パワフルな1000ccのターボエンジンを搭載
低回転からトルクを発生させるこのエンジンは、スムーズな加速や、余裕ある走りを実現する。
■ダイハツ・ロッキーの魅力とは?
1)SUVらしい逞しいデザイン
ダイハツ・ロッキーの魅力はなんと言ってもこのデザインだ。コンパクトでありながら、ボディの厚みを強調したデザインや、陰影を強めたフェンダーがSUVらしい外観を実現している。
ボディカラーについても以下をラインアップし、選択肢が豊富なのも嬉しい。 コンパーノレッド/レーザーブルークリスタルシャイン/マスタードイエローマイカメタリック/ファイヤークォーツレッドメタリック/ナチュラルベージュマイカメタリック/シャイニングホワイトパール/ブライトシルバーメタリック/ブラックマイカメタリック/ブラックマイカメタリック×コンパーノレッド/ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール/ブラックマイカメタリック×ブライトシルバーメタリック
2)大容量の荷室スペース
荷室幅1000mm、荷室高740mm、荷室床面長755mmのダイハツ・ロッキーが実現する荷室容量はじつに後席使用時で369L、デッキボード下を含むと449Lだ。さらに二段可変式のデッキボードを使用することで、フラットラゲージモード、下段モード、大容量モードに切り替えることが可能。さまざまな荷物の種類や容量、乗員人数に対応することができる。
3)取り回しの良さ
小型車第一号として、DNGAプラットフォームを採用。17インチタイヤ装着車で5.0m、16インチタイヤ装着車で4.9mの最小回転半径を実現できたのは、プラットフォームから新開発したからだという。大きなタイヤでも十分な切れ角が確保されている。
トヨタ・ライズとの比較について
1)見た目
もっともわかりやすいのが、フロントマスクの違いだ。ダイハツ・ロッキーは六角形のグリルであるのに対して、トヨタ・ライズはバンパー下までつながったロアグリルを採用。またダイハツ・ロッキーにはコンパーノレッド、トヨタ・ライズにはターコイズブルーマイカメタリックをそれぞれ専用色とする。
2)グレード
ダイハツ・ロッキーのグレードはエントリーモデルから順に「L」「X」「G」、「Premium」となっているのに対し、トヨタ・ライズは「X」、「X”S”」、「G」、「Z」だ。
ダイハツ・ロッキーの価格が170万5000~236万7200円、トヨタ・ライズ167万9000円~228万2000円という価格差があることからもわかるように、両車はグレード展開が異なり、ダイハツ・ロッキーの「L」はトヨタ・ライズの「X”S”」に、ダイハツ・ロッキーの「X」はトヨタ・ライズの「G」に、ダイハツ・ロッキーの「G」はトヨタ・ライズの「Z」に該当する。
ダイハツ・ロッキーにはスマートアシストが全車標準装備だが、トヨタ・ライズにはスマートアシストを採用しない最廉価グレード「X」を用意。なお「Premium」はシート生地を専用のフルファブリック×ソフトレザー調に上級化し、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートを標準装着したダイハツ・ロッキーのみに設定される最上級グレードだ。
「X」と「G」はグレード名が被っているが、仕様は違うため注意したい。
3)コネクテッド機能
両車ともにオプション設定となるが、コネクトサービスに対応したディスプレイ、ナビ機器を選択することにより、各種コネクテッド機能を利用することができる。
ダイハツ・ロッキーは「ダイハツコネクト」として、「ダイハツコネクトサービス」、「スマホアプリとの連携」の2つのサービスを導入。スマホの通信を軸とし、専用の車載通信機が不要なため、手軽にコネクトサービスが受けられるのが魅力だ。
トヨタ・ライズは「T-Connect」として、スマホと接続し、「スマートデバイスリンク」、「アップルカープレイ&アンドロイドオート」などが利用可能。注目はSOSボタンなどで緊急事態を知らせることができる「ヘルプネット」で、万が一の際に安心の機能だ。
■記事まとめ
都会的でありながらSUVらしいデザインや、扱いやすさ、荷室の使い勝手などに優れるダイハツ・ロッキー。クロスオーバーSUVのルックスを好む人や街乗り派、そして実際にアウトドアを楽しみたい人など幅広いユーザーにオススメできる1台だ。
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みんなのコメント
俺としては、ちょうどいいサイズ。
RAV4もいいんだけど全幅が、ドラテクが無い俺としてはきつい。
タイヤデカくて維持費も高くなるし。
じゃあFMCでDNGAになるパッソ待ってもいいんじゃないって思ってしまう。