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誕生! アストン マーティン「DB12」 V8エンジンで登場 スーパーツアラーの内装/スペックは?

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誕生! アストン マーティン「DB12」 V8エンジンで登場 スーパーツアラーの内装/スペックは?

F1好調のアストンに新型車

英国の高級スポーツカーブランド、アストン マーティンが、新型車「DB12」を初公開した。

【画像】アストン マーティンDB12 デザイン/内装を見る【DB11と比較】 全51枚

創立110周年と、DBシリーズ生誕75周年という節目に発表された新モデルを、同社は「世界初のスーパーツアラーの誕生」と表現する。アストンの次世代スポーツカーを牽引する役割を担っているわけだ。

それでも4L V8ツインターボ(680ps/81.6kg-m)と8速オートマティックを組み合わせた“純エンジン”の新モデルというからクルマ好きの心をくすぐる。もちろん後輪駆動だ。

「ハイパフォーマンス」と「ウルトラ・ラグジュアリー」といった2つの価値観を形にしたとされる1台。まずは、そのスペックを確認していこう。

ハンドビルドされるエンジンは、自社のエンジニアによってファインチューンが施されており、クラス最高の680ps/6000rpmの最高出力を発揮する。

最大トルクは81.6kg-m/2750-6000rpm。DB11比で、じつに34%アップという太いトルクは魅力だ。

パワースペックは、0-96km/h加速(0-60mph)が3.5秒。0-100km/h加速が3.6秒。最高速度は325km/hに達する超高速ツアラーである。

パワフルだけど上質 サイズは?

スタイリングは、自信に溢れる存在感、そしてアスリートのような造形を表現した。

ボディサイズは、全長4725×全幅2060(ミラーを畳んだ状態)×全高1295mm。

従来型に比べて、トレッドはフロントが6mm、リアが22mm拡大した。

男性的なフロントフェイスは、最新形に進化したアストンのウィング・バッジがノーズの先に陣取る。

パワーを誇るように拡大されたラジエーター開口部と、新形状のスプリッターにより、上品でありながらも迫力を感じさせる顔つきとなった。

そして、DB12の特徴であるワイドなスタンスを強調するのが、LEDヘッドライトと新デザインのデイタイム・ランニングライトの効果だろう。

細かな点では、空力を高める小型のフレームレス・ウイングミラーを採用した点も注目しておきたい。

ドアを開くと、もう1つのテーマである「ウルトラ・ラグジュアリーなインテリア」がドライバーを迎える。

内装はウルトラ・ラグジュアリー

真のスーパーツアラーという言葉を裏付けるように、車内はレザーインテリアの老舗「Bridge of Weir」による手縫いのレザーで設えられている。

シートは、ロングドライブでも座り心地がよく、ドライビングを楽しむオーナーの身体を適度にホールドする。また、新しいキルティング・パターンが、フルレザー、およびアルカンターラのインテリアに採用されている。

全体的なインテリア・デザインとしては、インパネを横切る水平基調のラインと、高い位置に配置されたブリッジ状のセンターコンソールが印象的だ。

そして、最新鋭のディスプレイとアナログスイッチを組み合わせたコントロール類は、キャビンのセンターラインに沿って配置されている。

注目は、次世代インフォテインメントの導入。アストン初となる自社設計・開発の完全オーダーメイド・システムだ。

ワイヤレスで、Apple CarPlayおよびAndroid Autoをサポートし、静電容量式タッチコントロールを備えた10.25インチ高解像度スクリーン(1970×720)に情報を映し出す。

よく見ると、シフト/ドライブモード/空調系のスイッチは物理スイッチとして残すなど、デジタルの先進性とアナログの世界を融合させた空間造りがスタイリッシュだ。

DB12を支えるボディ/シャシー

ボディ構造は接着アルミニウム・ストラクチャーで、アンダーボディ・コンポーネントの変更により、ねじり剛性は7%向上している。

とくに、前後ストラットタワー間のねじれ剛性・横剛性が改善され、ダンパーとリアアクスルを強固に支える。

これにより、オンセンターおよびオフセンターのステアリングフィール、さらにはドライバーとの一体感が高まった。

また、新世代のアダプティブダンパーにより、ドライブモードの調整が幅広くできるように。

そのドライブモードは「GT」「スポーツ」「スポーツ+」「ウェット」「インディビジュアル」を用意。パワートレイン/ステアリング/シャシー設定を調節できる。

さらに、6軸慣性測定を用いてグリップを予測する最先端のESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)も搭載した。

タイヤは専用のミシュラン「パイロット・スポーツ5S」(275/35 R21、315/30 R21)を装着。既製品とは異なる「AML」のタイヤコードが付いているから、オーダーメイドのコンパウンドで作り込まれていることが分かる。

装備・納車開始時期

装備面では、新しいコネクテッドカー・エコシステムは注目。DB12の車両、「Aston Martin」アプリ、アストン マーティンによるデータサーバー、という3つの要素の上に成り立っている。

DB12に組み込まれたe-SIMを介して、グローバル・ローミング4G LTE/GSM携帯電話ネットワークを通じて接続するわけだ。

具体的には、iOSとAndroidで利用できるアプリにより、手元のデバイスを介してクルマとシームレスなコントロール&フィードバックを実現する。

ときに車両を監視し、位置を特定し、プロテクトをかけたり、ときにはナビの目的地の情報を送信。行き先に到着したら、ラストマイル・ナビ機能を使用して、歩く最中も手元のデバイスから案内を続けてくれる。

ADASは、ストップ&ゴー対応のACCから、リアクロストラフィック・アシスト、ドライバー眠気検知、360°3Dサラウンドカメラまで充実。

音響面は、390W 11スピーカーのオーディオシステムが標準装備に。オプションで「Bowers&Wilkins(バウワーズ&ウィルキンス)」とともに開発したサラウンドシステムを選べる。

純エンジン車の野性味と、新しいラグジュアリーの方向性を示した新世代アストンの第1弾。アストン マーティンDB12のデリバリー開始は、2023年第3四半期の予定だ。

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みんなのコメント

3件
  • エレガントなインテリアだなー。やっぱ高級車は馬鹿デカいモニターよりもこっちだよ。
  • なんだ、12気筒じゃないのか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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