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【試乗】新型 ジープ ラングラー ルビコン│極限の状況下でも、まるで守護神をまとっているかのような安心感を得られる

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【試乗】新型 ジープ ラングラー ルビコン│極限の状況下でも、まるで守護神をまとっているかのような安心感を得られる

これこそまさに“本物”のオフローダーだ

新型ジープ ラングラーの販売状況を見ると、日本は世界的に見ても特別に好調だという。

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すべてを刷新してハイテクを導入してはいるものの、歴史ある本物の性能にこだわっているということが、日本での人気が絶えない理由のひとつだろう。特にラングラーはそれを象徴するモデルといえる。

今回は、その中でもトップレンジにあたるグレード「ルビコン」に、専用のオフロードコースと公道にて試乗する機会を得たので報告したい。

ルビコンは、ジープブランドの中でも最もタフな走破性を目指したモデルだ。

30年以上前からリアルオフローダーに愛されている、BFグッドリッチ製のマッドテレーンタイヤ(通称:マッテレ)を標準装着する。

ぬかるんだ泥濘地でも大きな岩の転がるロックセクションでも、驚くほどのグリップ力を発揮し、溝への泥詰まりを抑制するセルフクリーニング性も高い。

これだけでも十分に本格的な装備だが、まだまだ序章にすぎない。

ルビコンが“本物”だという証しとして、ギア比まで変更してあることがあげられる。

ローレンジのギア比が2.717から4.000まで引き下げられており、これでもかというほど低速でのトルク特性を重視していることがわかる。

ここまでローギアード化されていると、アイドリングのクリープだけでもどんどん走破できる。

さらにファイナルギアも引き下げられてローギア化されており、とにかくオフロードでの性能ありきのスペックなのだ。

市販車のオフロードモデルとして、どれほど“本気”のモデルなのかということを性能が示している。

エンジンは、従来から採用している扱いやすい3.6L V6を搭載。オフロードモデルとして確実な性能を重要視するには、信頼性の高い従来のスペックを持ち越すのがよいのだ。

どんな場面でも不安を感じることはない

車に乗り込みエンジンをスタートさせる。

静粛性はとても高く、堅固なフレームを採用しているのに振動も気にならない。

前後左右の車輪が浮いてしまうようなシーソー地形でも、ルビコンにとっては朝飯前のフラットワークにすぎない。

傾斜20度を超えるキャンバー走行でも不安は一切ない。

そして何よりもタイヤの位置が把握しやすい。運転席のウインドウから顔を出しやすくし、容易に路面の状況を把握できるということが、ジープの何よりの設計要件のひとつである。

少々ぬかるんだヒルクライムでも、アクセルペダルに足をちょんと乗せていれば、あとはマッテレの威力と駆動・動力伝達系の性能高さをもって何事もなく上っていく。

大きく波打っているような場所で、左右のタイヤに高低差が出るようなシーンでも、トレッドが広いため車体が安定している。

車の性能だけに任せず、操ることを楽しむ

では、一般道や日常での使い勝手はどうだろうか。

ヒルディセントコントロールのような走破性を最大限に発揮する機能は使わないにしろ、とにかく視認性がよく、普通の車では見えにくいものも見やすい。

また、前後のオーバーハングが極端に短いため、車庫入れが容易だというのもポイントだ。

ラングラーはドアの長さが短いので、狭い場所でも乗り降りしにくいということは少ない。この大きさのモデルとしては非常に扱いやすい部類に入るだろう。

一般道で試乗すると、取り回しの良さに驚く。高速道路は、お世辞にも安定性が高いとは言えないが、ゆるく曖昧なステアリングフィールは、一昔前の車のように性能に任せるよりも操る楽しみを見つけることができる。

極限の性能をもたらすモデルに、オールラウンダー性は必要ない。

「これに乗っていればどんな場所でも遭難することはない!」というような、守護神をまとったような雰囲気が、人々を魅了させているのかもしれない。

極限状態でも、ゆっくりならば道を選ばない。ラングラー ルビコンに乗れば、一気にユーザーまでもがタフなイメージへと早変わりするだろう。

文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●アンリミテッド ルビコン 4WD型式ABA-JL36L最小回転半径6.2m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.87m×1.9m×1.85mドア数5ホイールベース3.01mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.6mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量2050kgシート列数2最大積載量2325kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.2mマニュアルモード◯標準色ブラッククリアコート、スティンググレークリアコートオプション色ブライトホワイトクリアコート、パンプキンメタリッククリアコート掲載コメント-型式ABA-JL36L駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色ブラッククリアコート、スティンググレークリアコートオプション色ブライトホワイトクリアコート、パンプキンメタリッククリアコートシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径6.2m全長×全幅×全高4.87m×1.9m×1.85mホイールベース3.01m前トレッド/後トレッド1.6m/1.6m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量2050kg最大積載量2325kg車両総重量-kg最低地上高0.2m掲載用コメント-エンジン型式G環境対策エンジン-種類V型6気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器-燃料タンク容量81リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)9km/L総排気量3604cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力284ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm347(35.4)/4100エンジン型式G種類V型6気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量3604cc最高出力284ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm347(35.4)/4100環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量81リットル燃費(JC08モード)9km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-

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