国産スーパースポーツが着地するありえない光景
2023年8月13日(日)に千葉県の幕張メッセで開催された「A-MESSE TOKYO」は、国内トップクラスのカスタムカー、ショーカーが集まるイベント。スタンス系から大がかりなボディモディファイ系、そしてラグジュアリー系など、あらゆるカスタム車両が2000台以上集まった。今回紹介するのはホンダが誇るスーパースポーツ「NSX」をベースに幕張メッセのコンクリートフロアに着地させてしまった1台だ。
ホンダ「NSX」を新車から30年間大切に維持! こだわりは「カスタムメイド」のインテリアとBMW用のルーフスポイラー
シンプルな見た目ながら、ボディ各部にもこだわりがいっぱい
ベースとなっているのは1991年式のホンダNSXクーペで、オーナーのカラキさんは今から14年前に入手。当然購入当初はノーマルだったが、コツコツと自分好みに仕上げていき、現在の姿となったそうだ。
まずはボディから見ていこう。前後ともに社外のバンパーをベースにワンオフ加工した独特のスタイルとなっている。全体的にアメリカンな雰囲気だが、聞けば各部をスムージングしているため、目立ったUSパーツはリアガーニッシュのACURAエンブレム程度なんだとか。
それでもリアはオールレッドテールとしたうえで、ナンバー両脇にバックランプを移植するなど、細かい部分にもカスタムの手が入っている。ちなみにウインカーをインストールしたサイドミラーはNSX純正とメルセデスベンツ用を合体させた力作だ。
前後異径のバドニックを履く足まわりは苦労の連続
足まわりにもこだわりがたくさん詰まっている。一般的な乗用車と異なり、サスペンションストロークの比較的少ないスーパースポーツゆえに車高を下げるのはもちろん、エアサスを設置するスペースも非常に少ない。このNSXもコンプレッサーやエアタンクなどはフロントフード内に設置し、足まわりもこの車高を実現すべく多くの加工を行っているそうだ。
さらにホイールは純正同様5スポークながら、バドニック製をチョイス。しかも純正同様にフロント18インチ、リア19インチと前後異径セットアップとなっている。さまざまな加工の末、フェンダー内にリムを吞み込んでサイドシルの着地を実現しているのだ。
エンジンルームやインテリアも細かなモディファイが満載
リアガラスの下に設置されるエンジンは、魅せるセットアップを行うべく、エンジン下や側面に赤いカバーパネルを設置し、ハーネスをその下に通すことで、シェイブドベイに近い視覚効果を狙っている。このパネルは14ピースに分割されており、整備性も考慮されているそうだ。エンジンにはNOSをインストールし、ボトルは助手席後ろに設置されている。
なみに車内も見所満載で、ダッシュパネルはカーボン製となるが、カーボンをバラバラにして張り込むことで独特な見た目となっているのが特徴。他にもホイールに合わせてバドニックのステアリングを装着したりオーディオを設置するなど、狭い車内ながらあらゆる部分に手が入っている。NSXのどの部分からもオーナーの愛情が感じられるのだ。
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