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スバル新型「WRX」登場でセダンに熱い視線か? 最新4WDスポーツセダン3選

掲載 更新 12
スバル新型「WRX」登場でセダンに熱い視線か? 最新4WDスポーツセダン3選

■新型「WRX」の登場で最新4WDスポーツセダンを振り返る

 スバルは日本時間の2021年9月10日午後10時、新型「WRX」の北米仕様を世界初公開しました。従来モデルからのスポーティ4WDセダンというコンセプトを継承しながらも、シャシ、内外装、エンジンとすべてを一新。

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 現在、世界的にもシェアが低下しているセダン市場ながら、高性能な最新モデルが加わったことは大いに話題となっています。

 近年はSUV人気が好調なためセダンのラインナップは減少傾向にあります。しかし、欧米を中心に高性能かつスポーティなセダンは一定のニーズがあるため、いまも数多く生き残っており、さらにWRXだけでなく新型モデルが登場。

 そこで、新型WRXも含め最新の4WDスポーツセダンを3車種紹介します。

●BMW「M3 コンペティション xDrive」

 BMWの高性能モデルといえば「M」シリーズで、とくにMの後にひと桁の数字が付与されるモデルは「Mハイパフォーマンスモデル」と呼称され、なかでも代表的な存在が長い歴史のある「M3」です。

 このM3に2021年9月3日、シリーズ初の4WDモデルとなる「M3 コンペティション xDrive」が加わりました。外観はスタンダードなM3と同等で、大きな開口部の「キドニーグリル」が特徴です。

 搭載されるエンジンは最高出力510馬力を発揮する3リッター直列6気筒ツンターボで、M専用4輪駆動システム「M xDrive(M xドライブ」を搭載。

 M xドライブは、インテリジェント4輪駆動システムであるBMW xドライブとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御されています。

 さらにさまざまなシーンで安定した走行をサポートする「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)」が装備されており、日常の走行からサーキットでのアクティブな走行までをカバー。

 基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮し、Mダイナミックモードでは、リアアクスルへの駆動トルク配分が増加。リアホイールのスリップ許容量が大きくなることで、FRの挙動に近いハンドリングを楽しむことが可能です。

 また、極限のサーキットでの走行を可能とする「トラック・パッケージモデル」を用意。運動性能をより高めるため、先進安全機能を装備しないことで約25kgの軽量化を実現している一方、Mドライバー・パッケージ、Mカーボンセラミックブレーキ、Mカーボンバケットシートを標準装備とすることで、よりサーキット走行を意識したモデルとなっています。

 M3 コンペティション xDriveの価格(消費税込、以下同様)は1354万円、M3 コンペティション xDrive トラック・パッケージが1466万円で、日本でのデリバリーは2021年9月末からの予定です。

●アウディ「RS3 セダン」

 独アウディは2021年7月19日に、2代目となる新型「RS3セダン」を世界初公開しました。

 新型アウディRS3に搭載されるエンジンは最高出力400馬力を誇る2.5リッター直列5気筒ターボで、組み合わされるトランスミッションは7速Sトロニック(7速DCT)のみ。駆動方式は4WDのクワトロです。

 これにより、0-100km/h加速はわずか3.8秒という加速力で、最高速度は250km/hに制限されていますが、オプションで280km/hまで引き上げることも可能。さらにオプションのRSダイナミックパッケージとセラミックブレーキを装着すると、最高速度は290km/hに引き上げられます。

 また、アウディモデルとして初めてトルクスプリッターを標準装備しています。トルクスプリッターは、より大きな負荷がかかる外側リアホイールの駆動トルクを増加させ、アンダーステアの傾向を大幅に軽減。左コーナーでは右リアに駆動トルクを配分し、右コーナーでは左リアに配分し、直進時には左右のホイールにトルクを均等に配分します。

 このテクノロジーにより、サーキットでは車両を完全にコントロールした状態でドリフト走行することが可能になりました。アウディではドリフト専用の「RSトルク リア」と呼ばれるモードを開発し、このドリフトモードではトルクスプリッターのトルク配分曲線が専用のセットアップに切り替わります。

 さらに、アウディ史上初の試みとして、ピレリP Zero“Trofeo R”パフォーマンス セミスリックタイヤをオプション設定しています。強大なグリップを誇り、まさにサーキット走行に対応したかたちです。

 外観ではフロントにはワイドなRSバンパーが装着され、デザインが変更されたシングルフレームには印象的なハニカムグリルが組み合わされ、大型エアインテークが豊かな表情を演出。

 フロントホイールアーチ後方には、新しいデザインエレメントとしてエアアウトレットを設定。大きく張り出したホイールアーチとともに新型RS3の力強いエクステリアに貢献しています。

 インテリアにも数多くのRS3専用アイテムを装着し、スポーツ性を強調。12.3インチのディスプレイを備えたアウディバーチャルコクピット・プラスが標準装備されます。このディスプレイは、エンジン回転数をバーグラフで表示するだけでなく、出力とトルクをパーセンテージで表示すること可能です。

 新型RS3 セダンは欧州では2021年秋に発売予定で、ドイツでのベース車両の価格は日本円で約800万円です。

●スバル「WRX」

 スバル新型WRXは、前述のとおりコンセプトはキープしながらもすべてが変わっています。

 エクステリアではヘキサゴングリルとコの字型の意匠が特徴的なヘッドライトは、「レヴォーグ」などとイメージは共通ながらよりシャープな印象へと変貌。

 さらに、前後バンパー下部とホイールアーチにはブラックの樹脂パーツを装着することで、SUV的なイメージをもたせながら、外観を引き締めるアクセントにもなっています。

 ボディサイズ(インチから換算)は全長約4668mm×全幅1826mm×全高1468mmと、先代からひとまわり拡大し、アグレッシブなフォルムは空力性能も考慮されています。

 インテリアではインストルメントパネル中央に、さまざまな機能を集約した大型で高精細のセンターインフォメーションディスプレイを配置。一部グレードには新設計・新デザインのRECARO製シート採用し、黒を基調としてレッドステッチを配するなど、スポーティな装いです。

 搭載されたエンジンは、開発目標で最高出力275馬力(271hp)を発揮する2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボ。組み合わせられるトランスミッションは、6速MTまたは新開発のCVT「スバル・パフォーマンス・トランスミッション」です。

 駆動方式はMT車がビスカスLSD付きセンターデファレンシャル式、CVT車が不等&可変トルク配分電子制御AWDの「VTD-AWD」を採用。また、CVT車には安全運転支援システムの新世代アイサイトを標準装備しています。

 新型WRXは2022年にアメリカで発売予定、現地での価格や日本仕様については今のところ未定です。

※ ※ ※

 高性能セダンは世界的にも一定のニーズがあるとはいうものの、次々と登場している新型SUVと比べるとやはり少数派といわざるを得ません。

 そんななか日欧のメーカーから登場したのが、今回の3モデルです。

 セダンはドライビングプレジャーに優れ、使い勝手も良好ですが、より広い室内でオンロードでの走りも普通にこなすSUVの方が、まさにオールマイティなモデルといえるでしょう。

 そのためセダン人気の復活は、今後も難しいといわざるを得ません。

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みんなのコメント

12件
  • 個人的な感想だが、WRXのフェンダー周りの樹脂パーツは要らないと思う。
  • スバルはWRC復活して
    実績残して欲しいけどね…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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