高速道路の移動で悩みのタネは渋滞の発生だ。ノロノロとした渋滞は運転していてもつまらないし、なにより到着時刻が読めない。できれば、渋滞を避けて移動したいというのは、すべてのドライバーにとっての願いだろう。
さて、渋滞が発生する理由というのは主に2つの理由がある。
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渋滞の理由1:道路に対して車両がキャパオーバー
ひとつは道路に対して車両の数が多いというキャパオーバーの状態。これは道路整備による対策に期待するしかない。また、交通事故による車線規制によってキャパオーバーになった状態というのはドライバーの工夫では対応できないが、そもそもの事故を発生させないことは渋滞の低減につながる。
こうした渋滞について、ドライバーが工夫できるとすればキャパオーバーになる時間帯に高速道路を使わないようにすることがあげられる。具体的には、早朝や深夜など比較的通行量の少ない時間帯に移動することで渋滞を避けることができる。もっとも、子どもがいるなど早朝や深夜の移動が難しいというケースもあり、誰もができるものではないだろう。
また、同じことを考えるドライバーも少なくはないという現実もある。道路情報などから空いている時間帯を選ぶのは基本だが、ソースが同じになってしまえば、空いている時間帯に集中しやすくなってしまうのは否めない。それでも逆張りを意識した時間帯を選ぶことで、渋滞が短くてすむ傾向にある。
渋滞の理由2:無意識の速度低下によるブレーキの連鎖
もうひとつは無意識の速度低下によりブレーキが連鎖し、その後に渋滞が発生するというものだ。無意識の速度低下というのは上り坂になっていて、同じアクセル開度では減速してしまうことに気付きづらい「サグ部」と呼ばれる部分で発生している。
よく「渋滞の先頭は何をやっているのか?」という疑問もあるが、サグ部においては、アクセルの踏み込みがわずかに足らず、本当に少しだけ速度低下をしているに過ぎない。その減速が連鎖することでブレーキランプを点灯させるような減速につながり、はては渋滞を生み出してしまう。
一定の速度を保つにはクルーズコントロールが有効
こうしたサグ部での無意識での減速を防ぐために有効な装備がクルーズコントロールだ。これはセットした速度に保つ機能で、クルーズコントロールを利用すれば、サグ部での速度低下は起きづらい。つまり渋滞を発生させない運転につながる。
クルーズコントロールは軽自動車でも採用例が増えているが、クルーズコントロールのような機能が無いというケースでは、とにかく速度を一定に保つ意識を持ちたい。アクセルペダルを一定にしていても、上り坂と平地、下り坂では速度は変わってくる。
合流地点では譲り合いを
キャパオーバーと速度低下の両方が影響するものとしては、合流地点を起点に発生する渋滞があげられる。混雑時には本線走行車両と合流車両が交互になるように走ることでスムースになり、渋滞が起きづらくなる。「情けは人の為ならず」というが、合流地点で譲り合うことは、渋滞のないスムースな移動につながる。
また、車線変更といえば渋滞中に右に左に流れている車線に移動しようとするドライバーも見受けられるが、車線を小まめに変えたからといって到着時刻が圧倒的に早くなるようなことはない。むしろ、渋滞中の車線変更は周囲をイライラさせ、事故につながるリスクを高めてしまう。小まめな車線変更には、それほど効果がないと考え、落ち着いておくことが賢いドライバーといえる。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
出典・素材提供:
・画像1:ペイレスイメージズ/アフロ
・画像2:つのだよしお/アフロ
・画像3:カービュー!
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