2021年3月4日、ホンダは世界で初めてレベル3の自動運転機能を搭載したレジェンドを発売した。
ホンダが目指す、誰もが事故に遭わない社会。その実現への新たな一歩として搭載された「Honda SENSING Elite」の機能と合わせて、新しいレジェンドを見てみよう。
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●レジェンド ハイブリッドEX Honda SENSING Elite(7DCT):1100万円 ※リース販売のみ
※本稿は2021年3月のものです
文/ベストカー編集部 写真/HONDA
初出:『ベストカー』 2021年4月10日号
【画像ギャラリー】「Honda SENSING Elite」の機能と合わせ新型レジェンドをギャラリーでチェック!!!
■世界初の「レベル3」を実現したレジェンドの「ホンダセンシングエリート」とは?
近年、自動運転の話題が世間を騒がせているが、実際のところ現在実用化されているのはレベル2の「運転支援装置」まで。
高速道路などでステアリング操作も行う最先端のシステムを使うと、ほぼ自動運転の感覚を味わえるが、運転の主体はあくまでもドライバー。
システムは運転を「支援」しているに過ぎない(それも凄いことだけど)。
しかし、3月4日に正式発表となったホンダの「ホンダセンシングエリート」は市販車として世界で初めて「レベル3」を実現。
条件付き、限定された領域ではあるが、運転の主体がシステムとなる「自動運転」を可能にした。
オンラインの発表事前イベントが行われ、開発者のナマの声を聞くことができた
「条件」というのは、ドライバーに交代を要求する場面があるということ。この上の「レベル4」になれば運転交代は必要なくなるが、それはまだ少し先の話だ。
また「限定領域」というのは、使えるのが高速道路、都市高速道路のみで、機能が30km/h以下で作動し、50km/h以上で終了するということ。
つまり、レベル3の自動運転を行えるのは渋滞時に限定されるということで、「ホンダセンシングエリート」では「トラフィックジャムパイロット」(渋滞運転機能)という名称が付いている。
レベル3の自動運転が可能になるのは高速道路+渋滞時の条件で作動する「トラフィックジャムパイロット」。動画の視聴やナビ操作などが法的に許可される
具体的には、前記速度域内で前後にクルマがある時に「トラフィックジャムパイロット」が作動する。
渋滞が解消すると運転の主体はシステムからドライバーに移行し(レベル2)、また渋滞に入ると自動でシステムがオンになる(レベル3)。
■ホンダ独自・35年に渡る「自動運転構想」が結実
「トラフィックジャムパイロット」が作動している時は、ハンズフリーはもちろん、車内で動画の視聴やナビ操作なども許される。
2020年4月の法改正で許可されたものだが、「ただちにドライバーが運転交代できること」が条件となっている。
レベル3の自動運転が装備されるレジェンド。リース専用車両で、国交省の特定整備認証を取得する必要がある
レベル3自動運転作動中は各所にブルーの表示が灯る
このためホンダは「動画やスマートフォンはナビの画面で見てほしい」としている。
運転交代が必要な時に出る各種の警告、通知のひとつがナビ画面のため、わかりやすいというのがその理由。
もちろん、それ以外にも音、メーターパネルの色でも通知が行われ、最終的にはシートベルトを引っ張るという機能まで備えている。
システムからドライバーに運転交代を要求する際の通知は多岐に渡っており、最終的にはシートベルトを引っ張って告知する。肩をトントンと叩くイメージだ
「トラフィックジャムパイロット」は1000万通りのシミュレーションと、全国130万kmに及ぶ実証実験走行で安全を確保している。
フロントセンサーカメラが2個、全周囲を見るライダーセンサーとレーダーセンサーが5個ずつと、12個の異なるセンサーを二重、三重に使っているほか、ドライバーが交代できる状態にあるかを検知する「ドライバーモニタリングカメラ」も設置。
これはドライバーの急病など異常も検知し、クルマを安全に停止させる機能も備えている。
全周囲をカバーする合計12個のセンサーで自車周辺の状況を検知し、高精度地図や全球測位衛星システムのデータを用いて安全で正確な走行を実現。また、無線通信でメインECUのソフトウェア更新を行うほか、レベル3走行時の作動状態の履歴も記録する
動画の視聴も可能な自動運転(レベル3)は「トラフィックジャムパイロット」のみだが、従来の運転支援(レベル2)である「ホンダセンシング」も大きく進化している。
一定の条件下でのハンズオフ走行が可能で、ハンズオフのまま車線変更や追い越しも可能。
また、ドライバー操作による車線変更時に後続車との衝突の可能性がある場合には、警報とともに自動でステアリング操作を支援する新機能も追加されている。
レベル2状態でもハンズオフ走行、車線変更、追い越しができるのも忘れてならないポイント。ドライバーの操作による車線変更で危険な時はステアリング操作を支援する機能も新たに追加されている
ホンダは1980年頃から自動運転の構想を始め、1986年に本格的なプロジェクトをスタートさせた。それから35年で世界初のレベル3市販化を実現したことになる。
社会に役立つ機能をどこよりも早く実用化する。これも「ホンダらしさ」のひとつだろう。
リアルワールドでの「想定外」を洗い出すため、ドライビングシミュレーターで約1000万通りのシミュレーションと全国の公道約130万kmのテスト走行を繰り返した
【番外コラム】自動運転レベルの区分けについて
自動運転のレベルは「レベル1」「レベル2」がドライバー主体の運転支援で「レベル2」が部分的な運転自動化を実現したもの(プロパイロットやアイサイトXなど)。
「レベル3」は運転の主体はシステムだがドライバーに交代を要求でき、「レベル4」はシステムで完結するもの。ただし、走行領域は限定的。「レベル5」がすべての限定条件のない完全自動運転となる。
「技術のホンダ」が他に先駆けてさらなる領域に踏み込むのも遠くない!?
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