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フェラーリ288GTO、6億円で落札 北米オークションで高騰 「傑作を今のうちに」

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フェラーリ288GTO、6億円で落札 北米オークションで高騰 「傑作を今のうちに」

RMサザビーズに、希少フェラーリが登場

先ごろ終了したRMサザビーズのモントレー・オークションの結果は衝撃的なものだった。人気の高いフェラーリのプレミアム・モデルがとてつもない額で落札されたからだ。

【画像】出品されたフェラーリ288GTO【細部まで見る】 全31枚

フェラーリのプレミアム・モデルは、288GTOからF40、F50、エンツォ・フェラーリ、ラ フェラーリに至る技術の粋を結集した限定生産モデルたちで構成される。

それぞれが強烈なアピアランスを放つ強者たちで、新車の段階で購入できなかった希望者が多数存在したほど。時が経過しても色あせることはなく、永遠の憧れの存在である。

このような究極のフェラーリのプレミアム・モデルの288GTOとF40が、RMサザビーズ・モントレー・オークションに揃って出品された。ここでは288GTOの結果を紹介しよう。

フェラーリのプレミアム・モデルにおける始祖がGTOだ。

正式名称は単にGTOだが、250GTOと区別するために、愛好家の間で288GTOと呼ばれ一般化した経緯がある。

グループB規定の公認を得るために義務生産台数の200台+αを製作する予定だった。しかし発表するや否や世界中からオーダーが殺到し、最終的に272台が送り出された。

288GTO 近年の出品数/値動きは?

新車の時点で希望者全員が購入できなかったことから、常にプレミアムが付いた額で取引されてきた。とはいえ21世紀に入ってしばらくは、50万ドル前後で落札されていた。

大きく値を上げたのは2014年からのコレクターズカー・バブルの勃発だ。世界的な金余りから投機筋が新たな市場として参入し、オークションの落札額は急騰する。

288GTOは2015年のアリゾナでの275万ドルをピークに値を下げていたが、2019年のアリゾナで336万ドル、2022年のパリでは346.4万ユーロと再び上昇傾向となる。

ちなみに近年の大手オークションへの出品台数は、2022年が1台、2021年は0台、2020年で1台、2019年は0台と、最も手に入れ難いプレミアム・モデルとなっている。

こうした流れの中で8月のモントレー・オークションに姿を現した288GTOは、エアコン、パワーウインドウを備え、ブラック1色のレザーシートという仕様だった。

1985年にアメリカ・カリフォルニアにある正規ディーラーで販売され、以来6人のオーナーを経て、2011年にピナクル・ポートフォリオ・コレクション入りした個体である。

驚きの額のワケ 入札者の心理に変化?

今回出品時の走行距離はわずか1万5004kmで、歴代オーナーから箱入り状態で可愛がられてきた。もちろんも整備も完璧に行われており、タイミングベルトも交換済みという。

主催者発表の予想落札額は375~425万ドルで、最近では2月のパリ・オークションで346.4万ユーロ(当日のレートで約391.56万ドル)を上回る強気の額だった。

なお落札額の新旧比較は、分かりやすくするために米ドルを基準として記している。

オークションは激しい入札が続き、最終的に440万5000ドル(約6億349万円)で決着がついた。ここに288GTOにおける最高落札額が樹立されたのである。

エンツォ・フェラーリの決断により制作され、272台という希少性と迫力あるスタイリング、他を圧倒するステイタス性を備える288GTOは時とともに輝きを増している。

世界的な電動化への流れのなか、フェラーリの傑作を今のうちに所有したいという流れから、需給バランスが崩れた状況になっていることも値上がりの1つの要因といえる。

生まれながらのスーパースターである288GTOは、フェラーリ・エンスージァストにとって究極の1台となるだけに、しばらくは高値をキープすることは間違いないだろう。

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