FIAからF1新規参戦の申請を却下されたローディンは、既存チームが新規参戦を遠ざける理由として挙げる価値損失への懸念やエントリーフィーが安すぎるという問題は合理的ではないと批判した。
ニュージーランドに拠点を置くローディン・カーズは、今年はじめに名門カーリンの筆頭株主となり、ローディン・カーリンとして今季のFIA F2やFIA F3などに参戦。F1にもその手を伸ばすべく、アンドレッティ、ハイテック、LKYSUNZなどと並んで新規参戦の申請を行なった。
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しかし、結果としてアンドレッティの新規参戦申請のみが承認され、ローディンら3チームはF1参戦に向けた最終ステップとも言えるフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との商業権交渉に臨むことはできなかった。
F1参戦に向けて一歩前進したアンドレッティとしても、ここから先も茨の道は続く。というのもF1や既存チームは新チームが増えることを望んでいないのだ。
その大きな理由として挙げられているのが、配当金の希釈化だ。F1ではコンストラクターズランキングに応じて各チームに配当金が振り分けられるか、仮に11チーム目が加われば10分割から11分割へと配当の割合は減ってしまう。
FOMとの商業権について規定するコンコルド協定では新チームに2億ドル(約298億円)のエントリーフィー支払いを設けているが、配当金の希釈化を懸念する既存チームはF1の価値が高まっていることを理由に6億ドル(約895億円)までエントリーフィーを引き上げることを望んでいる。
しかし、新規参戦を拒否されたローディンのデビッド・ディッカーCEOは「合理的ではない」と主張した。
「希釈料は何の意味もない」
motorsport.comに対してディッカーCEOはそう語った。
「チームのことを悪く言いたくないけど、彼らがモーターレースの専門家であるのは間違いない。財務のことについてはどうだろうね?」
「実際のチームの価値は、この希釈化に全く影響しないし、他のチームを加えることで他のチームの価値が下がるなんてイカれた巷談だ」
「そんなことは起こらない。どうしてそんなことが起こると思うのか? 希釈化のリスクがあるのは配当金プールだけだ」
「私の理解では、配当金の総額は9億ドル(約1342億円)だ。つまり、(10等分すると)1チームあたり9000万ドル(約134億円)ということになる。他のチームを誘致したら、さらに9000万ドルが必要になる。2億ドルや6億ドルじゃない」
「希釈化の話は合理的ではない」
またディッカーCEOは、既存チームはF1の拡大に貢献できない新チームは必要ないと主張しているが、実際に既存チームが求めているのはシリーズの拡大ではないと説明した。
そして、彼は予算制限が導入される前に巨額の資金を投入したチームは偽善的であり、“財政破綻”を回避したのはFIAとF1オーナーのリバティメディアのおかげだと主張した。
「先日(マクラーレンのCEOである)ザク・ブラウンが『私の計画では7000万ドルくらいが得られるだろう』と語っている記事を読んだ」とディッカーCEOは言う。
「それはスポーツの成長やスポーツの良さとは何の関係もない。率直に言って、リバティの連中が予算制限を導入するまで、基本的にチームは財政難だった」
「彼らはまともな財政運営ができなかった。リバティとFIAのおかげで、彼らは財政的に慎重にならざるを得なかったんだ」
「実際、今のF1にはお金がある。チームはお金を稼ぐことができる。そして、それが全て自分たちのアイデアであるかのように振る舞っている」
「彼らはただ、お金がなくなるまで浪費して、使いまくっていた」
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