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永遠の憧れが現実的な価格で手に入る!? スバルの旗艦アルシオーネSVX 今こそ買い時

掲載 更新 19
永遠の憧れが現実的な価格で手に入る!? スバルの旗艦アルシオーネSVX 今こそ買い時

 水平対向エンジンを作っているメーカーは少数派で、ポルシェと並び日本のスバルが有名だが、その中でもスバルのフラット6はかなり希少価値が高い。

 スバルのフラット6は1987年にアルシオーネに追加されたのが始まりで、現状では先代レガシィアウトバック3.6Rに搭載されたEZ36が最後になっている。

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 そのスバルのフラット6の歴史の中で燦然と輝いているのが1991年にデビューしたスペシャルティクーペのSVXと言っていいだろう。SVXはまさにスバルのフラット6のシンボルと言える存在だ。

 そのSVXは日本での販売台数が少ないうえに生産終了してから20年以上という年月が経過しているため中古車のタマ数も多くない。

 本企画では、スバルのスペシャルティクーペの中古車のタマ数、相場などについて最新情報をレポートする。

文:萩原文博/写真:SUBARU

【画像ギャラリー】現在はスバルのラインナップから消滅!! スバルのフラット6搭載車ヒストリー

フラット6は現在のスバルからは消滅

全長4625×全幅1770×全高1300mmというワイド&ローフォルムのスペシャルティクーペで、エクステリアデザインはジウジアーロが手掛けた

 別名“フラット6”と呼ばれる水平対向6気筒エンジンを搭載しているクルマといえば、ポルシェ911を思い浮かぶだろう。

 そして国産車メーカーの中で水平対向エンジンを搭載しているのは、もちろんスバルだ。残念ながら現在は4気筒のみとなっているが、かつてはフラット6を搭載したモデルが販売されていた。

 中古車でも比較的手に入れやすいのは、2003年9月に発売された4代目レガシィに設定された3.0R。最高出力250ps、最大トルク304Nmを発生する3L水平対向6気筒エンジン+5速ATを搭載。さらに2004年にはスペックRという6速MT車も設定された。

スバルのフラット6搭載車では、2003年にデビューした4代目レガシィB4&ツーリングワゴンに設定された3.0Rだ

 3代目レガシィにはGT30、そしてポルシェデザインのエアロパーツを纏ったブリッツェン6というモデルが設定されていたが、こちらは入手困難となっている。

 また、2009年に登場した先代アウトバックには最高出力260ps、最大トルク335Nmを発生する3.6L水平対向6気筒エンジン+5速ATを搭載した3.6Rというグレードが設定されていた。

SVXは当時のスバル車ではかなりの高額車

 しかしスバル車の中でフラット6を搭載したモデルの中で、シンボル的そしてレジェンド存在といえば、1991年9月に登場したスバルアルシオーネSVXを思い浮かべるはず。

 そこで、今回は1997年に生産終了し、約23年が経過しているアルシオーネSVXの中古車事情に迫ってみる。

 1991年9月に登場したアルシオーネSVXは、2ドアのラグジュアリークーペで、ガラスを多用したキャビンが特徴。

写真で見てもわかるとおり、サイドウィンドウに仕切りが入っていてこの部分しか開閉できなかった。実用性を無視してもデザインにこだわった証拠

 外観デザインはイタルデザインのジウジアーロが担当し、サイドウィンドウは一部しか開閉せず、当時高速道路のチケットの受け取りや駐車場の支払などでは若干不便な面もあった。

 搭載されるエンジンは、最高出力240ps、最大トルク309Nmを発生する3.3L水平対向6気筒エンジンで、ミッションは4速ATが組み合わされていた。

 駆動方式は不等&不変トルク配分のVTD-フルタイム4WDで、乗り味は非常にソフトDE、ロングツーリングを得意としたGTカーに仕立てられていた。

 デビュー当初の販売価格は333万3000~399万5000円とスバル車としてはかなり高額で販売は苦戦した。

サイドウィンドウ、リアウィンドウ、ルーフなどガラスエリアの広さが最大の特徴で、ブラックアウトされたルーフも高級感をうまく演出

スバルSVXの中古車情報

SVXは限定車も豊富

 デビュー当初はスタンダードグレードの3.3バージョンEと本革シートなど豪華装備を装着した上級グレードの3.3バージョンLの2グレードだった。

 1993年11月には、バージョンEをベースとした限定300台のS40が富士重工40周年記念車として発売され、翌1994年7月には第2弾として同じく限定300台で、S40IIが発売された。

アルシオーネSVXの実質的な最終モデルとなったのが、BBSのアルミホイールを装着したS4で、前期モデルとはフロントグリルのデザインが違う

 同年11月にはバージョンEをベースにBBS鍛造アルミホイールや高級オーディオを標準装備した特別仕様車のS3を限定500台で発売。

 そして、1995年7月にはデザインを変更したフロントグリルや、BBS社製アルミホイールを装着したS4を設定。

 実質的にこのモデルが最終モデルとして1997年まで販売された。それでは、最新のアルシオーネSVXの中古車の状況を見てみよう。

SVXの中古相場は値上がり傾向

 現在、アルシオーネSVXの中古車は約16 台流通となっており、直近3カ月間ほぼ横這いで推移している。

 流通している中古車の平均走行距離は3カ月前の時点で約8.4万km。その後、3月の下旬に約9.1万kmに延び、そのまま横這いとなっている。

SVXはアルシオーネ同様にメインマーケットは北米だった。日本では5000台程度が販売されたという

 さすがに20年以上前のクルマなので、中古車市場への流入が少なくなっている。中古車の平均価格の推移は3カ月前の時点が約126万円。2月の上旬に最安値の約111万円を付けたものの、その後は値上がりして約120万円で推移している。

 平均価格の推移を過去1年という長いスパンで見てみると、1年前の2019年5月は平均価格約104万円だったその後消費税が上がった10月に最高価格となる約145万円を付けたものの、その後は値落ち、現在の約120万円で落ち着いている。

 しかし、1年前の約104万円から見れば、16万円も値上がりしているのだ。今後も緩やかに値上がりしていく可能性は高い。

エクステリアに負けず劣らずインテリアデザインも当時としては斬新。ウッドパネルの使い方など今見ても個性が際立っている

 アルシオーネSVXの中古車の価格帯は約37万~約728万円と非常に幅広い。最高値の中古車は1997年の最終年式で走行距離326kmという奇跡の中古車だ。

 中古車のグレード構成はS4が4台、バージョンEが8台、バージョンLが4台。一部のプレミアム価格の中古車を除けば、ほとんどの中古車は200万円以下となっている。

 こういった物件も今後は値上がりする可能性は高いので、購入を考えているならば最後のチャンスと思ったほうがいい。

 埼玉と京都にアルシオーネSVXを多く扱っている販売店があるので、かなり年月の経った古いクルマゆえに、こういった販売店で相談に乗ってもらうのがいいだろう。

リアビューも古さを感じさせない。リアコンビランプをガーニッシュで一直線に配置しているのは現代でも充分通用するデザイン

スバルSVXの中古車情報

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みんなのコメント

19件
  • フラット6は貴重だね。

    アルシオーネは今見ても綺麗なデザインだね。
    今風に大径タイヤが着けられるデザインだったらそのままでもいけそうだね。
  • やめとけ。苦労するぞ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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