■前半は東日本、後半は西日本が荒れ模様に
日本気象協会は2024年8月7日、お盆期間に全国的な雨が予想されると発表しました。
大雨の可能性もあり、帰省などでクルマを運転する際は「安全運転を心がけてください」としています。
お盆期間のいつ雨が予想され、どのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。
【画像】なぜ運転する!? これが「川になってしまった道路」を「爆走」するクルマ達です
同協会の予測によると、太平洋にある熱帯低気圧が台風へと発達し、日本列島に上陸していく見通しとのこと。
これにより、北日本から東日本を中心に、8日から13日にかけて大雨や雷雨など、天気の急変が予想されるとしています。
さらに、お盆本番である14日以降にも「別の台風」が発生し上陸する可能性も。こちらは九州~関西で天気が荒れることとなり、ピークは16日以降として、大雨や強風のおそれがあるとしています。
※ ※ ※
さて、大気が不安定になり、先述のとおり「天気が急変する」おそれがあるといいます。
つまり、さっきまで雨も無く高速道路を走っていたのに、走行中に突然、大雨に襲われるという可能性もあるのです。
こういった時の対処法として、同協会はまず「速度を十分落として安全確保」を第一にするとし、「最寄りのSA・PAに避難し、雨脚が弱まるのを待つ」ことを勧めています。
あわせて、雨の日の高速道路の運転にも、注意点がいくつかあるといいます。首都高速道路によると、雨の日の事故件数は、それ以外の日よりも4倍に増えるとしています。
まずは「スピードを落とし、車間距離を十分開ける」ということ。路面が濡れているせいで、ブレーキの利きが悪くなることがあるからです。また視界も悪くなるという状況も念頭に置きましょう。
次に、視界不良への対処として「ヘッドライトを点ける」ということも重要です。これは第一に「周囲の他車に、こちらの存在を認識しやすくする」という意味があります。
また「日ごろのメンテナンス」も重要だとしています。十分な燃料があるか、タイヤの空気圧は低くないか、など日常の注意点だけでなく、タイヤの溝が擦り減っていないかも大事です。溝が擦り減っていると、濡れた路面でのスリップのリスクもより高まります。
さらに、ワイパーも排水力が落ちていれば危険です。拭きムラなどが見られる場合は、事前に新しいものに交換すべきだとしています。とあるカー用品店スタッフによると、ワイパーゴムの交換目処として、半年~1年に1回程度、ワイパーブレードは1~2年に1回程度の交換が推奨されているといいます。
くわえて先述のカー用品スタッフは「フロントガラスに撥水コーティングをすることで、走行中の風圧でフロントガラスの水滴が吹き飛ばされ、雨の日の視界の確保が容易になります」と話します。自分でコーティング剤を塗布することも可能ですが、自信がない人は、きちんと撥水効果を発揮させられるコーティングになるよう、プロに作業を任せるほうがいいとのことです。
さて、台風接近時は、それだけではなく「強風」にも注意するべきとしています。強風にあおられるとハンドル操作時の挙動が乱れ、思わぬ事故を招く危険があります。同協会は強風に特に注意すべき場所として「トンネルの出入り口付近、橋の上、海沿い区間」を挙げています。
なお、走行中の注意だけでなく、台風接近があらかじめ予想されているため、最新の気象情報も把握しつつ「予定の変更」を検討することも呼びかけられています。
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