そんな協会が、第46回東京モーターショー2019にフェラーリやランボルギーニ、ダラーラなど多くのスーパーカーを展示している。
フェラーリ F40
フェラーリの創業40周年を記念して、1987年に登場したモデル。3L V8 DOHCターボをリアミッドシップに搭載する。
創始者である故エンツォ・フェラーリが、「そのままレースに出られる市販車」という理念を具現化したモデルといわれている。
フェラーリ F50
フェラーリの創業50周年を記念して、1995年に製作されたF50。最高出力382kW(520ps)/8500rpm、最大トルク471N・m(48kg-m)/6500rpmを発生する4.7L V12 NAエンジンを搭載。このエンジンはF1用に開発されたブロックを使用している。
サスペンションなどにもF1の設計理論が取り入れられている。文字どおり、公道を走るF1と言っても過言ではない。
DINO 246GT
1968年に製造されたDINO 206GTのエンジンを、2.4Lに拡大したのが246GT。1969~1974年の間に製作されたモデルで、2.4L V6 DOHCがリアミッドシップにマウントされている。
車名は、エンツォ・フェラーリの長男であるアルフレード・フェラーリの愛称「ディーノ」からつけられた。流麗なボディラインはため息が出るほど美しい。
ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ
日本でも2011年9月から発売されたアヴェンタドール。SVJは最高出力566kW(770ps)/8500rpm、最大トルク720N・m(73.4kg-m)/6750rpmをたたき出す6.5L V型12気筒エンジンを搭載。
停止状態から100km/hに達する時間はわずか2.8秒。最高速度は350km/hに達する。駆動方式は4WDで、トランスミッションはシングルクラッチの7速ISRになる。
ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 SV
2015年のジュネーブモーターショーで発表された、アヴェンタドールのスペシャルモデル。SVはスーパーヴェローチェの略。エンジンのパワーアップと軽量化で、0-100km/hはわずか2.8秒、最高速度は350km/hに達する。
このSVは世界限定600台の生産。オープンモデルのロードスターは500台生産された。
ダラーラ ストラダーレ
ダラーラはF1、F2、F3、日本のスーパーフォーミュラなど、フォーミュラレースへの車体供給で知られるイタリアのメーカー。ストラダーレは2017年に発表された同社初のロードカーで、カーボン素材を使った2シーターオープンモデル。
リアミッドシップに搭載されるエンジンは、フォード製の4気筒2.3Lエコブーストエンジンをチューニングして、最高出力400psにまで高められている。
アストンマーティン DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテ
アストンマーティンの高性能スポーツモデルであるDBSスーパーレッジェーラのオープンモデルとして、2019年4月に発表されたのがDBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテ。
5.2L V型12気筒ツインターボエンジンは最高出力725ps/6500rpm、最大トルクは900N・m/ 1800-5000rpmを発生。インテリアは、アストンマーティンらしい豪華な雰囲気に仕立てられている。
アストンマーティン ヴァンテージ
アストンマーティンのピュアスポーツモデルがヴァンテージ。メルセデスAMGから提供されている4L V8ツインターボをフロントに収めるFRレイアウトで、最高出力510ps/6000rpm、最大トルク685N・m/2000~5000rpmを発生。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は314km/hに達する。
走行モードはスポーツ、スポーツ+、トラックの3段階に切り替えることができる。
アストンマーティン ヴァンキッシュ・ザガート
アストンマーティンのフラッグシップGTモデルであるヴァンキッシュ。ヴァンキッシュ・ザガートはイタリアのミラノにあるカロッツェリアであるザガートとの50年以上におよぶコラボレーションから生まれたラグジュアリーモデルだ。
搭載エンジンは6L V12。最高出力は600ps。ボディはカーボンファイバーでつくられている。Z形状のフロントグリル、円形のテールライトリフレクター、シートに施されたZパターンなど、随所にサガートの雰囲気が表れている。
マクラーレン セナ
伝説のF1ドライバーとして、今なお多くの人の心に残るアイルトン・セナ。その名を冠したモデルがこのマクラーレン セナだ。マクラーレン史上初となる、サーキット走行を最も重視したロードカーで、搭載される4L V8ツインターボエンジンは最高出力800ps、最大トルク800N・mを発生する。
カーボン製の骨格をはじめ、ボディに徹底的な軽量化を施し(ボディの塗料も特殊な軽量塗料が用いられている)、車両重量は1198kg(乾燥重量)に抑えられている。セナは限定500台のスペシャルモデルだが、公開と同時に完売となった。
ベントレー コンチネンタルGT
スポーツ性とラグジュアリー性を高度にバランスさせたグランドツアラーが、コンチネンタルGTだ。6L W12ツインターボエンジンは最高出力635ps、最大トルク900N・mを発生。そこに8速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされる。
インテリアは、最高級のレザーやウッドパネルがふんだんに使われる。メーターは、高解像度デジタルディスプレイがベントレーで初搭載された。
ベントレー ミュルザンヌ・スピード
ベントレーのフラッグシップモデルとなる、ミュルザンヌ・スピード。ボディサイズは全長5575 mm×全幅1925 mm×全高1530mm、ホイールベースは3270mmと圧巻。搭載エンジンは6.75Lとこれまた圧巻で、最高出力537 ps(395 kW)/4000 rpm、最大トルク1100N・m/1750rpmを発生する。
ベントレーは最高級のドライバーズカーで、ミュルザンヌ・スピードのダイヤモンドキルト仕上げのシートは、アイポイントが高く優雅な気分で運転できるに違いない。
ポルシェ 911 GT2 RS
最高出力515kW(700ps)、最大トルク750N・m、0-100km/h加速2.8秒。ポルシェ史上最もパワフルなロードカーといわれるのがポルシェ 911 GT2 RSだ。ニュルブルクリンクでは6分47秒3というラップタイムを記録した。
遮音材を廃し、多くのパーツを軽量素材に変更するなどボディには徹底的な軽量化が施されていて、車両重量はわずか1470kgに抑えられている。圧倒的な加速感は、まるでじゃじゃ馬のよう。
テスラ モデルS
2012年に販売がスタートしたモデルSは、前後輪にそれぞれ割り当てられた2つのモーターで駆動するEV。ガソリンモデルでは味わえないアクセルを踏んだ瞬間からの鋭い加速と、圧倒的な静粛性が特徴。0-100km/h加速は2.6秒。
高速道路での運転をより安全でストレスフリーにするようデザインされた、オートパイロット運転支援システムを搭載。ソフトウエアは、機能強化のため定期的にアップデートされる。
テスラ モデルX
クロスオーバータイプのEVであるモデルX。後席のドアは、ファルコンウイングドアと名づけられたガルウイング式に。室内は大人7人が余裕をもって座れるスペースが確保されている。
0-100km/hは2.9秒と、SUVとは思えない数値を達成。モデルS同様、高速道路での運転をより安全でストレスフリーにするようデザインされた、オートパイロット運転支援システムを搭載。ソフトウエアは、機能強化のため定期的にアップデートされる。
ミツオカ オロチ
光岡自動車が生み出したスーパーモデルがオロチ。大蛇(ヤマタノオロチ)をモチーフにデザインされたエクステリアは、世界中のどのスーパーカーとも違う独特のオーラを放つ。
パワートレインはトヨタ製の3.3Lエンジンを搭載。全幅2035mmというサイズにさえ慣れれば、一般的な乗用車と同じような感覚で運転できる。
MG TD
イギリスのメーカー・MG製のスポーツカーで、1950年の登場以来北米を中心に輸出された。
クラシカルな雰囲気をもっており、今でも多くのファンが存在するモデルだ。
文/高橋 満(BRIDGE MAN)、写真/尾形和美
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