新型NXは選ぶ楽しさいっぱい。4種のパワートレーンを設定
欧州勢を凌駕するフットワーク。走りを語りたくなる本物
「新車詳報」初のPHEVデビュー!! レクサス新時代の幕開け、新型NXの素晴らしく充実した内容
フットワークはズバリ「本質で勝負」した印象。基本性能を徹底して磨き上げたうえで、レクサス独自の「スッキリと奥深い」走りがプラスされている。ステアリング切り出しのスッキリ感、リニアな応答性、サスペンションのスムーズな動きは、競合するる欧州プレミアムブランドと比して遜色はない。「高性能を気負いなく、誰でも実感できる」という部分は、欧州勢を超えている。
抜群に高い基本性能は、NX共通。しかもパワートレーンによって「味」に違いがある。 450h+はバッテリー搭載の影響で車重は2tを超えるが、低重心化と前後重量配分の適正化が図られた。バネ上の振動の収まりのよさとしっとりとした乗り味は上質で心地いい。RXを超えるアタリの優しさとフラット感を実感している。
ハイブリッドの350hは軽快でキビキビした動きが印象的。ただしFFはリア回りが軽くなった影響か4輪がドシッと接地している感覚は薄め。一方、4WDの乗り味は450hに近い。上質性を重視するなら、4WDだ。
スポーティな350はさすがの完成度。専用のボディ補強に加えて、GRヤリス譲りの4WDシステムを搭載する。フットワークは450h+のドシッとした接地感と350h(FF)の軽快なキビキビ感、そして4WDの積極的な駆動力制御が見事に融合。走りは「クルマの無駄な動きは抑えるが、足はシッカリ動かす」というポリシーが貫かれた。ワインディングではSUVに乗っていることを忘れるほどだった。「スッキリした操舵フィールを手に入れた視線の高いIS」と表現したくなる。ユニークなのは4WDの制御。コーナー進入時は「4WDを感じさせない」素直なノーズの動き、コーナー脱出時は「4WDならでは」の後輪の蹴り出しが実感できる。これこそレクサスの「スッキリと奥深く」を実現した4WDだ。
250は、350h以上に軽快なハンドリングが味わえる。快適性とのバランスは優秀。基本性能の底上げを最も実感できる。
新型NXは室内の作り込みや、きめ細かな「おもてなし装備」も印象的。すべてに隙がない。中でも動的性能の進化は目を見張るものがある。純粋に「走り」を語りたくなる1台だ。
ライバルは欧州プレミアム。メルセデスが競合車の筆頭か!?
ライバルは海外のプレミアムブランドだ。新型は「ガチンコで比べられるレベルに到達」している。これまでのレクサスは内外装はともかく、走りの部分はトヨタ車との違いを明確に出すことができていなかった。新型は違う。TNGAという「強い武器」を活かしてレクサス独自の「走りの思想」を強く主張した。基本性能が高いうえに、上質性や快適性という面でもブランドの強みを活かしている。
メルセデス・ベンツGLC/GLBと比較すると、走りはGLCにも負けていない。パワートレーンの洗練度という意味では勝っている部分が多い。GLBはコンパクトサイズに3列シートの魅力があるが、NXと比べると総合力で格下感は否めない。
昨今、プレミアムブランドは個性の明確化が求められている。新型NXは「より繊細」、「より精緻」といった「日本らしさ」を一段と実感できるようになった。これは、レクサスが今後「何を目指すのか」が明確になった証拠だ。プレミアムブランドは性能に加えて、「そのブランドに共感できるか」という点が重要である。新型NXは「誰かを追う」ではなく、「己の道を行く」クルマに仕上がっている。
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みんなのコメント
メーターに地図表示できないし、リアシートのエアコン操作パネルもない。これが次世代レクサス!?
RXの差がますます開きそう。