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ポルシェ、依然F1を注視。過去にレッドブルやマクラーレンと提携交渉破談も「特に興味があるカテゴリー」

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ポルシェ、依然F1を注視。過去にレッドブルやマクラーレンと提携交渉破談も「特に興味があるカテゴリー」

 以前ポルシェはレッドブル・レーシングやマクラーレンF1チームと提携交渉を行なったものの締結には至らなかった。しかし、F1への関心度は依然として高いようだ。

 F1が2026年から導入する新テクニカルレギュレーションに対しては、多くの自動車メーカーから高い関心が寄せられており、アウディやホンダ、フォードが正式参戦を開始。ゼネラルモータース(GM)も2028年からF1に参入すべく、パワーユニット(PU)の製造者登録を済ませた。

■ポルシェ、ル・マンに向け963 LMDhのエンジン改良目指す。WECとIMSAの承認を待つ

 アウディと同じフォルクスワーゲングループ傘下のポルシェも、F1に関心を持っていることが明らかになっているメーカーのひとつ。彼らはレッドブルと提携の可能性を探り契約締結は間近と見られたが、結果的に両者の利害が対立し、交渉が決裂。そしてフォードがレッドブルのパートナーに選ばれた。

 その後ポルシェはマクラーレンとの提携も試みたが、こちらも契約成立とはならなかった。

 そして、ポルシェがF1参戦を目指すという話題は、ゼロからチームを立ち上げてGM傘下のキャデラックと共にF1新規参戦を目指すアンドレッティに取って代わられた。

 現状、F1に参戦する10チームはどこも売りに出されていないため、ポルシェがワークスチームとして参加できるチャンスは少ない。その上、レッドブルに対して行なったとされるチーム主導権をメーカー側が握るという提案を行なったポルシェに、F1サーカスの一部が否定的な反応を示したのも明らかだ。

 しかしそれから数ヵ月が経ち、新たなテクニカルレギュレーションが導入されるF1新時代の幕開けを2年後に控えた今、ポルシェ・モータースポーツのセールスディレクターであるミハエル・ドライザーは、同社がまだF1のあらゆる可能性を検討していると語った。

「モータースポーツは常に、我々のブランドの中心にある」とドライザーは言う。

「我々としては依然、F1は特に興味のあるレースカテゴリーだ」

  ただドライザーは、ポルシェがワークス体制で世界耐久選手権(WEC)、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、フォーミュラEに参戦しているため、メーカーにとって真に魅力的な契約や可能性がないない場合、F1についてあまり時間を費やしたくはないとも認めている。

「我々は今後数年、ポルシェ963を擁してWECとIMSA、そしてフォーミュラEでのファクトリープログラムに集中するつもりだ。参加する全てのシリーズで勝つために戦う。それが我々の伝統であり、主な目標だ」とドライザーは語った。

 ドライザーに対して、ポルシェがここ数ヵ月、F1でのさらなる可能性を探っているというのは本当かと尋ねると、彼は次のように答えた。

「現在、我々が積極的に関与しているカテゴリー以外の噂についてはコメントしない」

 ポルシェが2026年からF1に参戦できる可能性は極めて低いと考えられるが、それ以降に向けてどの既存チームと契約を結べるかどうかは、現時点では不透明な情勢だ。

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