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燃費悪くたっていいじゃない!! もうすぐ乗れなくなる極悪燃費の名車たちと最新低燃費車

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燃費悪くたっていいじゃない!!  もうすぐ乗れなくなる極悪燃費の名車たちと最新低燃費車

 現在、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は167.4円、ハイオクガソリンは178.2円。電気代、ガス代など光熱費も高騰し、それに伴って物価もこれまでにないほど上がっている。そんななか、燃費なんか気にしない「極悪燃費車」に乗るのもいいじゃないか! とはいっても燃費のいいクルマも気になる人もいるので、その両方を紹介していこう。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部

燃費悪くたっていいじゃない!! もうすぐ乗れなくなる極悪燃費の名車たちと最新低燃費車

■極悪燃費車:1位 日産GT-R WLTCモード燃費:7.8km/L

GT-R2024年モデル。今春の発売予定


●WLTCモード燃費:7.8km/L
●市街地モード:5.2km/L
●郊外モード:8.4km/L
●高速道路モード:9.3km/L
●エンジン:VR38DETT型3.8L、V6ツインターボ=570ps/65.0km/L(600ps/66.5kgmのNISMOは持ち込み登録のためWLTCモード燃費は未公表)

 日本を代表するスポーツカーといえば、GT-R。そのGT-Rが栄えある日本で一番燃費の悪い「極悪燃費車」NO.1に輝いた。

 575ps/65.0km/Lを発生するVR38DETT型V6ツインターボエンジンに6速デュアルクラッチトランスミッション(GR8)を組み合わせ、0~100km/hは2.7秒。

 これだけの動力性能をもっているから、燃費が悪いのは当然といえば当然か。600psのNISMOは持ち込み登録のため、明らかにされていない。

 ではGT-Rが7.8km/Lだったら、世界のスーパーカーの燃費が気になるところ。そこでアメリカで販売されているクルマのEPA(米国環境保護局)の燃費をみればだいたいのところはわかる。

・ランボルギーニアヴェンタドールSVJ:3.87km/L
・ブガッティシロン:3.91km/L
・フェラーリ812スーパーファスト:5.52km/L
・マクラーレン720S:7.59km
・GT-R:7.59km/L

 こうして世界の並みいるスーパーカーを見ると、GT-Rはハイブリッドがなく、純ガソリン車のV6ツインターボなのに、燃費はいいほうではないだろうか。

極悪燃費車として伝説を残したユーノスコスモ。20B型3ローターエンジン搭載車の10・15モード燃費は6.4kmL。街中ではリッター3Kmといわれた

 ちなみにおじさん世代にとっては懐かしい3ローターのコスモ(1994年式、10・15モード燃費)は6.4km/L。このコスモを街中や郊外でちょっと飛ばしそうものならリッター3Km/Lというのもザラだった幻の極悪燃費車だ。

 FD3S型RX-7、2002年式スピリットR(280psの2ローターツインターボ)は7.2km/L(10・15モード燃費)。

■極悪燃費車2位:ランドクルーザー300 WLTCモード燃費:7.9km/L

2021年8月2日に発売が開始されたランドクルーザー300。納期は4年以上といわれている


●WLTCモード燃費:7.9km/L
●市街地モード:5.3km/L
●郊外モード:8.2km/L
●高速道路モード:9.6km/L
●エンジン:3.5L、V6ツインターボ =415ps/66.3kgm

 納期4年といわれる、いまや日本で一番買えないクルマが2位となった。極悪燃費車2位は、3.5Lガソリンツインターボを搭載したグレード。ベーシックなGXとAXのWLTCモード燃費は8.0km/Lだが、売れ筋のZX、GRスポーツ、VXは7.9km/Lになる。プレミアムガソリンを使うので燃料代は一層高い。

 先代型のV型8気筒4.6LのWLTCモード燃費は6.7~6.9km/Lだったので、燃費数値はあまり向上していない。その代わり3.5Lツインターボになって最高出力は先代型の318psから415psに、最大トルクも46.9kgmから66.3kgmに向上した。

 ちなみに3.3Lディーゼルエンジン搭載車(309ps/71.4kgm)は9.7km/L。

※今回はWLTCモード燃費8.0km/LのレクサスLX600はランドクルーザー300の兄弟車なので割愛させていただいた。

■極悪燃費車2位:NV350キャラバン スーパーロング 4WD:WLTCモード燃費/7.9km/L

WLTC燃費7.9km/Lのキャラバン バン EX(4WD・ガソリン)スーパーロングボディ/標準幅/ハイルーフ/低床/6人乗り/4ドア/7AT


●WLTCモード燃費:7.9km/L
●市街地モード:6.2km/L
●郊外モード:8.2km/L
●高速道路モード:8.8km/L
●エンジン:2.5L、直4ガソリン=147ps/21.7kgm

 ランクル300と同じ燃費7.9km/Lで2位となったのはNV350キャラバン4WD。バンのDX、EXのスーパーロングの4WDモデルが7.9km/Lで、2WDだと8.5km/L、これがワゴンだと8.3~8.5km/L。2.4Lディーゼル(132ps/37.7kgm)になると11.3km/Lまで伸びる。

 ちなみにハイエースの2.7Lのガソリン車(160ps/24.8kgm)4WDは、ロング、スーパーロング、バン、ワゴンともに8.1km/Lとなる。いずれにしても4WDは2WDに比べ一気に燃費が落ちる。

■極悪燃費車4位:レクサスLCコンバーチブル:WLTCモード燃費8.0km/L

477psの5L、V8を積んでいるし、こんなにスタイルがいいから燃費が悪くたっていいじゃないか!


●WLTCモード燃費:8.0km/L
●市街地モード:4.7km/L
●郊外モード:8.5km/L
●高速道路モード:10.9km/L
●エンジン:5L、V8ガソリン=477ps/55.1kgm

 レクサスLC500のコンバーチブルモデルとして2020年6月に発売された、レクサスのフラッグシップ、LC500のコンバーチブルモデルだ。

 トヨタの新社長となる佐藤恒治氏がチーフエンジニアを務めたことでも知られる。やはりなんといっても、これまでのレクサスの殻を破った大胆なスタイリングと、ソフトトップの完成されたスタイリングがほかにはない魅力。

 LC500コンバーチブルは、V型8気筒5Lエンジンを搭載して、WLTCモード燃費は8.0km/Lだ。クローズドボディのクーペは8.4km/Lだが、コンバーチブルでは燃料消費量が増える。

 V型8気筒5Lエンジンの最高出力は477馬力、最大トルクは55.1kgm。5000rpmを超えたあたりから7000rpm付近までダイナミックに吹き上がるV8エンジンのフィールが素晴らしい。

 ソフトトップを降ろした状態では、V8サウンドが心地よく聞こえて、LCならではのパワフルで爽快な走りを満喫できる。

■最新スポーツ車の燃費は?

シビックタイプRは12.5km/Lと燃費は意外(!?)にいい?

 さて、最近登場した注目車のWLTCモード燃費が気になっている人が多いのではないだろうか。以下、紹介していこう。

・フェアレディZ:9.5km/L(6速MT)、10.2km/L(9速AT)
・シビックタイプR=12.5km/L(6速MT)
・レクサスIS500Fスポーツ:9.0Km/L(8速AT)
・GR86=11.9~12.0km/L(6速MT)、11.7~11.8km/L(6速AT)
・GRヤリスRZ=13.6km/L(6速MT)
・GRカローラ=12.4km/L(6速MT)

 意外や意外、すべて純ガソリン車のターボ車が多いが、シビックタイプRは12.5km/L、GRヤリスRZも13.6km/Lと健闘しているといっていいだろう。まあ、この手のクルマは燃費を気にしない人が多いので……。

■燃費のいいクルマBEST10

低燃費車NO.1のヤリスハイブリッドXは36.0km/L

 さて、燃費のいいクルマが見たかった人はお持たせしました! 2023年現在の日本車の燃費のいいクルマランキングBEST10を紹介していこう。

 なんとBEST10の内、8台がトヨタ。唯一、ホンダフィットe:HEVが6位にランクイン。期待のノートe-POWERは28.4km/Lでランク外、軽NO.1のアルトは27.7km/Lとヤリスハイブリッドの36.0km/Lに8.3km/Lもの大差を付けられている。

●日本車のWLTCモード燃費ランキング
■1位:ヤリスハイブリッドX 2WD=36.0km/L
■2位:アクア B 2WD=35.8km/L
■3位:プリウス E 2WD=32.1km/L
■4位:ヤリスクロス X 2WD=30.8km/L
■6位:フィットe:HEV ベーシック 2WD=30.2km/L
■6位:カローラG 2WD=30.2km/L
■7位:カローラスポーツG“X” 2WD=30.0km/L
■9位:カローラツーリングX 2WD=30.0km/L
■10位:シエンタ ハイブリッドX 2WD(5人乗り)=28.8km/L
※ノート S 2WD=28.4km/L
※軽NO.1はアルトハイブリッドX/S 2WD=27.7km/L

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