11月20日、アストンマーティン初のSUV「DBX」が全世界同時に発表された。ポルシェ「カイエン」やランボルギーニ「ウルス」などとおなじくスポーツカー・ブランドが手がけるSUVだ。
DBXは新設計のSUV専用プラットフォームを採用していおり、アルミニムを多用した車両重量は2245kgと、4リッターV8ツインターボを積む全長5039mm×全幅2050mm×全高1680mmの大柄なボディのわりには2.3トン以内に収まった。
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アストンマーティン初のSUV「DBX」はモノグレード。RVT34.0リッターV8ツインターボは「DB11」や「ヴァンテージ」にも搭載されているもので、最高出力は550ps/6500rpm、最大トルクは700Nm/2200~5000rpm。9段ATを介して4輪を駆動し、291km/hの最高速と4.5秒の0-100km/h加速をもたらすという。
フロント285/40 YR22、リア325/35 YR22の前後異形のピレリP Zeroを履き、フロント・リアともにブレーキにはベンチレーテッド・ディスクが与えられる。
最高速度は291km/h。RVT34WDシステムの前後トルク配分は47:53~0:100(フロント:リア)の範囲で最適制御され、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルも電子制御される。アストンマーティン車としては初めてヒル・ディセント・コントロール(HDC)も装備、エンジンブレーキとアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)を協調制御して、傾斜がきつく、滑りやすい下り坂も安全に走るという。
「アダプティブ・トリプルチャンバー・エアサスペンション」なる電子制御サスによって、標準時190mmの最低地上高は最高235mmまで高めることができる。アプローチ・アングルは最大25.7°、ディパーチャー・アングルは最大27.1°、で、深さ500mmの渡河性能を有するという。
価格は2299万5000円上質なレザーとウッドが奢られ、ダッシュボードには10.25インチTFT液晶を使ったインフォテインメントシステムを標準装備。HDDナビゲーションシステムを搭載するほか、Apple CarPlayなどスマートフォンやタブレット端末との連携機能も有する。
メーターパネルは12.3インチTFT液晶を使ったフルデジタル。本革巻きのステアリング・ホイールは電動チルト&テレスコピック調整機能付きだ。
上質なレザーとウッド、さらに一部箇所は人工皮革(アルカンターラ)を使ったインテリア。RVT3フロントシートは12Way電動調整式(メモリー機能付き)、リアシートは固定式。フロント・リアともにヒーター機能は標準だ。
エアコンはフロント・リアと個別に温度や風量を調整出来る「3ゾーン・オートマチック・エアコンディショナー」が標準。快適装備は豊富だ。
固定式のガラス・ルーフも選べる。フロントシートはヘッドレスト一体型のスポーツタイプ。RVT3ラゲッジルームの通常時容量は632リッター。ラゲッジルーム・フロア下には62リッターの小物入れもある。また、リアシートのバックレストは40:20:40の分割可倒式。テールゲートは電動開閉式だ。
DBXの価格は2299万5000円。2020年上旬から中旬にかけて納車される予定とのこと。なお、新型DBXの詳細については、追って実車を見た今尾直樹がレポートする。
文・稲垣邦康(GQ)
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