2019年6月、トヨタTS050ハイブリッドがル・マン24時間耐久レースを連覇し、WEC世界耐久選手権2018-2019シーズンも終了、ル・マン/WECが新時代へと動き出した。2019-2020シーズンは現行レギュレーションの下で行われ、2020-2021シーズンよりいよいよ「ハイパーカー」規定が導入される。
ル・マンはハイパーカーで大盛り上がり間違いなし
昨年2018年、ル・マン24時間のレース期間中に現行の「LMP1」規定にかわる新しいレギュレーションの導入が発表されているが、その内容が具体化し、2020年秋からの開催に向けて各メーカーは参戦の準備を急いでいる。
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トップカテゴリーとして設定される「ハイパーカー」の基本的な車両規定は、パワーユニットの最高出力は750ps、車両重量は1100kg以上という大まかなもので、ハイブリッドシステムも搭載可能となる、その場合、電気モーターの出力は270ps以下で、前輪のみを駆動、後輪はエンジンで駆動する。つまり4WDとなる。電気モーターの使用条件は現行WECの規定同様、厳しくコントロールされる。エンジンのみの場合は2WDとなることから。おそらくハイブリッドシステムを搭載するモデルが多くなるだろう。
2年間に20台以上の生産という規定をクリアしてホモロゲーションを取得すれば、市販車両をレース仕様に仕立てても、新たにレーシングカーとして製作しても参戦することができる。
エンジンの種類や排気量、車両の形状などは規定せず自由とし、車両間の競争はBoPと呼ばれる性能調整でコントロールする。その調整は、吸気制限、最低車両重量、車高、ターボブースト圧など、多岐にわたるものになる。ハイパーカーがその個性を存分に発揮できる魅力的な車両でレースを開催しようというのが基本的な考え方だ。
メーカーが比較的ローコストで参加でき、しかもエキサイティングなカテゴリーを模索してきた結果の規定であり、現行のLMP1規定を牽引してきたトヨタの意見も反映されているという。
そもそも「ハイパーカー」とは、「スーパーカー」の概念では括れない超々高性能車のことで、そのスペックには最高出力1500ps、最高速400km/h、車両価格1億円といったとんでもない数字が並ぶ。これで面白くならないはずがないということだろう。
現在トヨタとアストンマーティンが参加を表明しているが、このほか、フェラーリ、ポルシェ、マクラーレン、フォード、ランボルギーニなどの参戦が予想されている。
新しい規定のレースは、2020-2021シーズンから開催される予定で、各チームはライバルの動きを見ながら詳細を詰めている状況だ、6メーカーの激突で注目を集める、現行のGTEクラスは継続される。
トヨタ GRスーパースポーツ コンセプト
2018年の東京オートサロンとル・マン24時間レース会場で公開された「ハイパーカー」のコンセプト。WECに参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたモデルで、2400ccV6ツインターボチャージャーとトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせ、パワーユニットのシステム最高出力は1000psを発揮するという。トヨタはこのコンセプトを煮詰めて市販化し、この車両で参戦することを表明している。すでにテストの動画をお届けしているが、開発は順調に進んでいるようだ。
アストンマーティン ヴァルキリー
アストンマーティンはレッドブルレーシングと共同で開発を進めている「ヴァルキリー」でWEC/ル・マンに参戦することをすでに表明している。ボディは100%カーボンファイバー、コスワースと開発した6.5LのV12自然吸気エンジンは最高出力1000ps/10500rpm、最大トルク750Nm/7000rpmを発揮、従来のハイブリッドシステムとはまったく異なる機構により得られた電気パワーでモーターを駆動する。モーターの最高出力160ps、最大トルク280Nmを加え、1160psのパワーと900Nmのトルクを獲得するとしている。
フェラーリSF90ストラダーレ
フェラーリはまだ公式にコメントを出していないが、たとえば2019年5月に発表された「SF90」はこのカテゴリーの候補となるだろう。3990ccのV8エンジン搭載のプラグインハイブリッド(PHEV)で、最高出力は1000ps、最高速は340km/hに達するという。3個の電動モーターを組み合わせたハイブリッドで、エンジンに直結したリアのモーターで発電し、この電力でフロント左右のモーターを駆動する4WDシステムを搭載。WEC/ル・マンのハイパーカー規定に合致する。
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