ハミルトンのF1スプリント優勝は出来過ぎ？ ルクレール、グリッド3列目に並んだ予選が「フェラーリの本来のポジション」

　F1中国GPのF1スプリントでは、フェラーリのルイス・ハミルトンが優勝したが、その後の決勝に向けた予選ではハミルトンが5番手、シャルル・ルクレールは6番手となった。ルクレール曰く、この予選結果はチーム本来のパフォーマンスレベルを示しているという。

　先週の開幕戦オーストラリアGPでは苦戦を強いられたハミルトンだが、中国GPでは金曜日のスプリント予選でポールポジションを獲得し、土曜日のF1スプリントでは素晴らしい走りでフェラーリでの初勝利につなげた。

　ハミルトンは2位のオスカー・ピアストリ（マクラーレン）に6.889秒もの大差をつけたが、土曜午後の予選では同じようなパフォーマンスを再現することはできず、フェラーリのふたりがグリッド3列目に並ぶことになった。

　チームメイトのルクレールは、開幕戦オーストラリアGPではパフォーマンス不足に苦しみ、中国GPのスプリントではハミルトンの勝利がある意味”上振れ”ていたとして、今回の予選がチームの現状を示したモノだと語った。

「午後はポテンシャルが足りなかったと思う」とルクレールは言う。

「全体的なグリップが足りなかった。オーストラリアでは予選で良い仕事ができなかったと思う。僕らが考えていたより離されてしまったが、もしすべてがうまくいっていたとしたら、コンマ3秒くらいの差だったと思う」

「今日のこのコンマ3秒差が、僕らの現状だと思う。昨日はルイスが素晴らしい仕事をしたけれど、今日は僕もいい仕事ができたと思う。ルイスもいい仕事をしたと思うし、それがクルマのポテンシャルなんだ」

「もう少しクルマにポテンシャルが残っているか？　コンマ3秒はないと思うけど、多分ね。でも明日を楽しみにしている」

　ルクレールは4番手でF1スプリントをスタートしたが、ジョージ・ラッセル（メルセデス）に抜かれ、5位でのフィニッシュとなった。ラッセルがタイヤのデグラデーション（性能劣化）に苦しみ、レース終盤はラッセルに再度接近したルクレールだったが、抜き返すことはできなかった。

「今朝はマシンのペースが良く、特にスティントの終盤は良かった。でも、ダーティエア（乱気流）の中での走行は常にトリッキーだから、もっといい予選にしたかったんだ」とルクレールは付け加えた。

「タイヤマネジメントについては良さそうだったけど、ダーティーエアではかなり苦しんだ。ルイスはフリーエアの中でとてもいいペースだった。僕たちはスタートからフリーエアを見つけようとトライする必要がある」

「5番手と6番手スタートで、前に何台もいるから、フリーエアを見つけるのは簡単じゃない。でも、ベストを尽くして、レースペースが周りのクルマより良くなることを願うよ」

　ハミルトンは、ポールポジションを獲得したスプリント予選と同じ結果を期待して予選に臨んだが、セットアップの変更によってドライビングが難しくなったと感じているようだ。

「本当に楽観的に予選に臨んだんだ。でもほんの少しクルマに手を加えただけで、クルマは不安定な状態になったんだ」とハミルトンは言う。

「風も少し強まったと思う。今日はクルマがよりトリッキーになった。ラップをまとめるのが難しかった」

「バランスの取れたクルマが欲しい。現状、コーナーごとにクルマのバランスが違うんだ」

「信頼できるクルマが欲しいんだ。コーナーを攻めるときに、ロックしてそのまま行ったり、スナップオーバーステアになってしまったりするのではなく、自分の操作に従ってくれるクルマだ。予測不可能だと望みはない」

Comments

[wat********]

タイヤに優しく 一発のタイムは出し難いが、レースペースは 1番いい
しかし 後ろに付いたら、台無し
早めに入るか 一か八かの1ストップで、フリーエアを 探しながら走るかだ