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【懐かしの国産車 01】スバル インプレッサWRXは、いつの時代も硬派なスーパースポーツセダンだった

掲載 更新 3
【懐かしの国産車 01】スバル インプレッサWRXは、いつの時代も硬派なスーパースポーツセダンだった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを、当時の写真と記事で振り返ってみよう。第1回は、スバル インプレッサWRX(2代目)だ。

スバル インプレッサWRX(2代目:2000年)
2000年の8月に2代目にフルモデルチェンジされたインプレッサは、セダンは硬派な4WDスポーツ系のWRXのみ、ワゴンはスポーツ系のWRXに加えて女性ユーザーも意識した1.5LのFFモデルも設定したソフト路線との2本立てと、きわめてシンプルなラインアップで登場した。

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まずはセダンWRXのホッテストモデル、NBに試乗してみることにした。できればステアリングにパドルシフトが付けられたスポーツATも試したかったのだが、残念ながら試乗車の都合で今回はMTのみとなる。しかも、試乗会場の箱根のワインディングロードは、朝降った雨のおかげで路面はウエット、おまけに周りは霧だらけ・・・と、ハイパワーなスポーツセダンを試乗するのにはけっしていいシチュエーションではなかったのだが、それでもその片鱗を垣間見ることはできた。

最高出力250psと最大トルク34.0kgmを発生する2.0Lのフラット4 DOHCターボの加速は、まさに「強烈!」の一言に尽きる。まめにシフトダウンしなくても低速域からモリモリとトルクが立ち上がり、急坂の勾配が緩くなったかのようにグイグイと上っていく。その加速はハンパではない。

クイックレシオのステアリングも反応が良く、ターンインは素早い。ビスカスLSD式4WDのおかげで、ウエット路面でもあまり神経を遣わずにアクセルを踏むことが可能だ。

バケットシートのホールドはしっかりしており、メーターの視認性や、シフトのフィールなども申し分ない。これは楽しいスポーツセダンだ! とクルマを降りて振り返ると、やはり気になってしまうのはフロントマスク。大きな丸型2灯ヘッドランプを採用したアグレッシブな顔つきは、けっこう好き嫌いの分かれるところだろう。だが、この顔つきが嫌いでなければ、WRXのNBは硬派なスポーツセダン好きには、ぜひともオススメしたい1台だ。

次にワゴンの主流グレード、I'sスポルトに乗る。WRXとは違い、パワーユニットは1.5L SOHCのFFだから、走りはいたってマイルドだ。フラット4独特のビートのきいたサウンドを響かせて、パワフルさこそないものの軽快に走ってくれる。

ラゲッジルームの容量そのものは先代とほぼ変わらないということだが、ラゲッジフロアの形状変更などにより使い勝手は高められている。女性ユーザーを意識したボディカラーの展開もしている。

でもやはり、インプレッサといえば何といってもWRC(世界ラリー選手権)を意識したスポーツ心が売り。ワゴンでもターボエンジンに4WDを組み合わせた20Kが欲しくなる。そして、2カ月後には登場すると噂されている、STiバージョンがますます楽しみになってしまうのだった。

■スバル インプレッサWRX NB 主要諸元
●全長×全幅×全高:4405×1730×1435mm
●ホイールベース:2525mm
●車重:1340kg
●エンジン形式:対4・4バルブDOHC+ターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:184kw(250ps)/6000rpm
●最大トルク:333Nm(34.0kgm)/3600rpm
●ミッション:5速MT
●タイヤサイズ:205/50R16
●当時の価格:238万3000円

[ アルバム : スバル インプレッサWRX(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • この車サイコーに楽しかった車だった
    しっかし、この性能でこの価格、安かったな
  • 2代目デビューのスポーツワゴンに使われていたLunatic Calm(ルナティック・カーム)の「Leave You Far Behind」が強く残っていますが、スバル1000を彷彿とさせる丸型は悪くなかったが、涙目・鷹の目の中村獅童がカッコ良く決めてくれました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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