今季5回目の転倒リタイア、決勝レース完走ならず
2024年シーズンにMoto2クラスにステップアップした佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、オランダGPのレースウイークで、トップとの差を縮めつつありました。
【画像】2024年シーズンのMoto2クラスに参戦する佐々木歩夢選手を見る(6枚)
土曜日午前中のセッションであるプラクティス2では、順位こそ22番手でしたが、トップのソムキアット・チャントラ選手(イデミツ・ホンダ・チームアジア)との差は1.174秒でした。
MotoGP.comのインタビューの中で、佐々木選手は「思ったよりもトップとの差を縮めることができています。フィーリングも悪くないです」と、手ごたえを感じているようでした。
一方で、リアのグリップに苦戦していたとも語っており、予選Q1は10番手で終えていました。Q1でトップ4に入ることができれば、18番手までのグリッドが確定するQ2に進出できます。今の佐々木選手にとって、予選としては、Q1の壁を破ることがひとつのターゲットになるでしょう。
オランダGPではリアのグリップに苦しんだことで、決勝レースを24番手からスタートします。佐々木選手は20番手付近のポジション争いを展開していましたが、8周目、15コーナーでグラベルへ突っ込み、転倒を喫してリタイアとなりました。
レース後、佐々木選手は転倒の状況について説明しました。
「(ジャウメ・)マシア選手に引っかかって抜くのに時間がかかっていた時に、(マリオ・)アジ選手と接触してしまい、転倒リタイアとなりました」
佐々木選手にとって、今季の決勝レースの転倒リタイアは、今回で5回目です。続く転倒に「今回は完走だけを目指していたので、心が折れそうなんですけども」と、言葉がぽろりとこぼれていました。
けれど「リザルトには見えていないですが、確実にMoto2には慣れてきています」とも語り、ドイツGPでのリベンジを誓っていました。
MotoGP第9戦ドイツGPは、7月5日から7日にかけて、ドイツのザクセンリンクで行なわれます。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
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