タイヤは適正な空気が入っていてはじめて機能する
タイヤにとって空気圧というのは、世間の人が考えている以上に、シビアで重要なもの。
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「荷重支持機能、制動・駆動機能、進路保持機能、緩衝機能」、この4つをタイヤの「4大機能」というが、この4つの仕事は適切な空気圧が入っていて、はじめて機能するもの。
1888年、イギリスの獣医だったダンロップが息子の自転車のために空気入りタイヤを考案したときから今日まで、タイヤと空気圧はワンセットであり、空気圧の不足しているタイヤはタイヤとはいえない。
レースでも、タイヤの空気圧がコンマ1違えば勝敗を分けることになるし、予選でのタイムアタックにも大きく影響する。
公道でも、タイヤの不具合にはほとんどタイヤの空気圧が関連している。というのも、前述のとおり、タイヤは空気の力で、クルマの荷重を支えているから。
たとえば、215/45R17 87Wというタイヤの場合、ロードインデックス(負荷能力)が「87」で、指定空気圧が210kPaだとすると、その負荷能力は505kgということになる。 ※一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)乗用車用タイヤ空気圧~負荷能力対応表参照
その空気圧が、指定よりも10kPa低い200kPaになると、負荷能力は490kgと15kgも軽くなる。さらに190kPaだと、475kgとさらに15kgも軽くなるので、20kPaも低くなると、4本で120kgも負荷能力を失ってしまう!
また空気圧が低いとタイヤが変形しやすくなり、変形=発熱し、タイヤにダメージを与えることになるので、タイヤのトラブルの元となる。
乗用車用タイヤでは、1ヶ月で約5~10%も空気圧が低下するというデータがあるので、1~2カ月も空気圧の点検を怠っていると、タイヤのトラブルが発生するリスクが高くなってくる。
ちなみに日本自動車タイヤ協会(JATMA)の調査では、公道を走っている乗用車の約41%のクルマが空気圧不足だったというデータも。そういう意味で、空気圧の点検は走行距離、頻度に関わらず、月に一度はやっておこう。
指定空気圧を基準に0~+20kPaの範囲内での調整が望ましい
その場合、前記の自然漏れによる空気圧低下を考慮して、指定空気圧を基準に、0~+20kPaの範囲内で調整・管理することをタイヤメーカーでも推奨している。
「0~+20kPaとあるが、指定空気圧より高い分にはOKなのか」と思うかもしれないが、空気圧は低いよりは高いほうがはるかにタイヤに優しい。もちろん、タイヤごとに最大空気圧は決まっていて、サイドウォールに「340kPa MAX.PRESS」などと書いてあるので、限界はある。
もっとも、この数字は走行用ではなく、タイヤ交換のビート上げ作業時の目安で、走行用としては、冷間で指定空気圧の120%ぐらいまでがいいところだろう。
空気圧は低いよりは高い方がいいといったが、空気圧が過多でも以下などのデメリットがある。 ・偏摩耗の発生(センター摩耗)
・乗り心地の悪化
・接地面積が減ることによりグリップ力が低下
・縁石などでの損傷を受けやすい ベストはやはり指定空気圧から、0~+20kPaの範囲。そして、月に一度は空気圧点検を実施すること。これに勝る王道はない。
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