現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メルセデス・ベンツ 新型「GLC」国内上陸 2代目のポイントを解説

ここから本文です

メルセデス・ベンツ 新型「GLC」国内上陸 2代目のポイントを解説

掲載 更新
メルセデス・ベンツ 新型「GLC」国内上陸 2代目のポイントを解説

メルセデス・ベンツ日本は2023年3月16日、モデルチェンジして2代目となったプレミアム・ミドルサイズSUV 新型「GLC」を発表し、受注を開始した。なお、デリバリーは3月下旬頃から順次開始する計画だ。

標準GLCモデルとAMGライン(右)初代GLC(X253)は2015年にデビューし、2020年と2021年ではメルセデス・ベンツの中でベストセラーSUVモデルとなるなど、全世界での累計販売台数260万台(GLK含む)を販売するヒットモデルだ。

スズキ LOMBYと自動配送ロボットを共同開発へ

発表会に登壇したメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長モデルチェンジし2代目となったGLC(X254)は、2022年6月にドイツで発表されており、約9ヶ月遅れで日本での発表を迎えた。

新型GLCのボディサイズは、D+セグメント・サイズで全長4720mm(AMGラインは4725mm)、全幅1890mm、全高1640mm(AMGラインは1635mm)、ホイールベース2890mmで、初代モデルに比べ全長は50mm延長されている。そのためラゲッジ容量は50L増加して600Lになり、リヤシートをカーゴポジションにすると620Lとなる。またリヤシートを倒すと1680Lの最大容量を確保することができる。

■ デザイン
デザインは、スポーティさを取り入れたエクステリアとし、リアルウッド素材をトリムに採用したインテリアにより質感を向上させている。

フロントのデザインは、標準仕様ではフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムが上品でスタイリッシュな印象だ。AMGラインは斬新なスターパターングリルを採用し、立体的に配されたスリーポインテッドスターが先進的な表情を生み出し、大きな開口部を備えたアグレッシブなフロントバンパーと合わせ、精悍なフロントマスクとなっている。

GLC 220 d 4MATIC AMGラインボディサイドは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を生み出し、プロポーションが強調されるとともに、たくましいホイールアーチ・トリムを備えている。Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインはスポーティな躍動感を強調。

リヤは、力強く張り出したフェンダーと水平基調のリヤバンパー、ツーピース構造で内部に立体感があるスリムな新型コンビネーションランプにより、リヤエンドをよりワイドでシャープに見せるデザインとなっている。リヤバンパーにもクロームのアンダーガード風のデザインを採用し、クロームトリムが左右のダミー・エグゾーストエンドと一体化した力強い造形としている。

GLC 220d 4MATIC標準仕様インテリアのダッシュボードは上下2つに分割され、上部は翼のような形状で、航空機エンジンのナセルを想わせる新デザインの角型エアアウトレットが配置されている。下部には大きなインテリアトリムが配置され、標準仕様でもオプション選択時でもセンターコンソールからダッシュボードまでリアルウッドのトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出している。

GLC 標準仕様のインテリア標準仕様のウッドはハイグロスアッシュウッドで、アッシュの特徴的な木目がアクセントで、濃色でありながら艶やかでブラックの光沢仕上げとなっている。AMGラインパッケージ仕様は、ブラックに近いダークグレーに着色され、垂直方向に木目が現れるマット仕上げのライムウッドインテリアトリムとなっている。

エクスクルーシブ・パッケージのインテリアそしてレザーエクスクルーシブ・パッケージ/AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様の場合は、ブラックのウッドにオープンポア(マット)仕上げを施し、アクセントとして垂直方向にアルミニウムのラインを取り入れたウッドインテリアトリムで、ラグジュアリーでありながら、クールな雰囲気も併せ持つトリムとなっている。

エクスクルーシブ・パッケージのシートダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイはドライバー側に6度傾けた新しいデザインを採用し、ドライバーの視認性を向上。運転席用の12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

コックピットディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と4つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス、オフロード)の中からカスタマイズすることが可能だ。

ステアリングホイールは最新世代を採用しており、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で操作できる機能性も持っている。またディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上する。なお、AMGラインを選択すると、よりスポーティな左右、中央のそれぞれのスポークがツインスポークとなるステアリングホイールが装備される。

室内を彩る「アンビエントライト」も改良され、64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能となっている。乗車時には、乗員を迎え入れる演出も設定され、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する機能も備えている。

■ パワートレイン
ヨーロッパ仕様は2種類のガソリンエンジン、2種類のディーゼルエンジン、ガソリンエンジン+PHEV、ディーゼルエンジン+PHEVをラインアップしているが、日本には2.0Lディーゼルエンジンの標準仕様であるGLC 220 d 4MATICのみが導入されている。

OM654M型ディーゼルエンジン2.0L・直4のOM654M型ディーゼルエンジンは、エンジン単体で197ps、440Nmを発生。そしてエンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッド・システムのISG(モーター)により、最大で23ps、200Nmの加速アシストが可能だ。

OM654Mエンジンは、新型クランクシャフトの採用によって、ストロークが94.3mm(従来は92.3mm)、排気量が1992cc(従来は1950cc)となり、燃料噴射圧力を2500バールから2700バールに引き上げている。またターボは可変タービンを採用した水冷式ターボを採用。スチール製ピストンはナトリウム封入式冷却ダクト内蔵式となっている。トランスミッションは「9G-TRONIC」ATを組み合わせ、4MATIC駆動となっている。

■ サスペンション
GLC 220 d 4MATICのサスペンションは、Cクラスで定評のあるフロント4リンク式、リヤにマルチリンク式を踏襲。標準仕様には、優れた乗り心地、高い静粛性、俊敏なハンドリングを提供するアジリティ・ コントロール サスペンションが装着され、オプション(AMGライン+ドライバーズパッケージ選択時)として、AIR MATICサスペンションも設定されている。

AIR MATICサスペンションは、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備え、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適制御。高速走行時やSportモード選択時には車高を約15mm下げることで、ハンドリングや空力特性を向上させ、OFF ROADモード選択時には、車高を約15mm 上げることで悪路走破性を高めることができる。

またオプション装備として後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」も設定。この後輪操舵システムにより、取り回しが向上する。約60km/h以下では、リヤホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度操舵し、日常の走行や、駐車する際には最小回転半径が5.1m(標準は5.5m)と小さくなる。約60km/hを超えると、リヤホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵することで、走行安定性を向上させる。

■ 装備
運転支援システムはSクラスと同等の最新システムをフル装備し、もちろん対話型のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)、そしてSUVでは初となるMBUX ARナビゲーションも搭載。

生体認証(指紋、声)によるシートポジションなどの設定、ウルトラハイビーム付きデジタルライトなども装備している。またコネクト・サービスは、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を装備している。

価格

・AMGライン:+60万円(税込み)
・レザーエクスクルーシブ・パッケージ:+66万円(税込み)
・AMG レザー・エクスクルーシブ・パッケージ:+115万円(税込み)
・ドライバーズ・パッケージ:+109万円(税込み)

メルセデス・ベンツ GLC 関連記事
メルセデス・ベンツ 関連記事
メルセデス・ベンツ日本 公式サイト

The post メルセデス・ベンツ 新型「GLC」国内上陸 2代目のポイントを解説 first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
AUTOSPORT web
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
ベストカーWeb
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
ベストカーWeb
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
Auto Messe Web
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
AUTOSPORT web
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
AUTOSPORT web
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
くるまのニュース
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
Auto Messe Web
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
AUTOSPORT web
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
くるまのニュース
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
VAGUE
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0980.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村