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バブル世代の「青春ど真ん中」を駆け抜けた!「ヤンチャ」過ぎた80年代「ボーイズレーサー」4選

掲載 更新 25
バブル世代の「青春ど真ん中」を駆け抜けた!「ヤンチャ」過ぎた80年代「ボーイズレーサー」4選

コンパクトホットハッチが80年代の若者を魅了

 いまはシニアと呼ばれる世代のクルマ好きも、1980年代はまだ青春時代。アタマのなかはクルマのことと女の子のことでいっぱいで、バイト代は全部クルマにつぎ込んで、元気に走り回っていた。そんな彼らの相棒だったのが、いわゆる「ボーイズレーサー」。

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 トヨタのスターレットや、ホンダのシティ、マツダのファミリア、日産のマーチなど、若者向けのコンパクトでスポーティなハッチバック車たちのことだ。そんなやんちゃなボーイズレーサーをいくつかピックアップしてみよう。

FRレイアウトを継承した走り屋1年生の練習機【トヨタ スターレット(KP61型)】

  80年代のボーイズレーサーの代表格といえば、やっぱりスターレット。

 1978年に登場した2代目スターレット(KP61)は、ライバルのベーシックカーがFF化するなか、FRレイアウトであったのが大きな魅力。KP61ではワンメイクレースのシリーズ戦の元祖「スターレット・カップ」も行われ、ラリーやジムカーナでも活躍した。アフターパーツも充実していたし、なにより車両重量が730kgと軽量で中古車も安かった! 昭和末期には10万円未満の個体もゴロゴロあったほど。走り屋一年生たちは、このKP61で入門して腕を磨き、“アニキ”たちのレビン・トレノに憧れる構図だった。

 1984年にデビューした3代目スターレット=「かっとびスターレット」(EP71)も、正統派ボーイズレーサーで、このEPからスターレットもついにFF化。

 エンジンは新開発の吸気2/排気1の3バルブ「レーザー2E-12バルブ」となり、最高出力は93psにパワーアップ。パワーウエイトレシオは7.96kg/ps(Siリミテッド)で、「かっとび」のキャッチフレーズにふさわしい軽快さで、7000rpmまでご機嫌に回り、スポーティな60タイヤ(185/60R14)と、一新されたサス(Fストラット/Rトレーリング・ツイストビーム)のおかげで、ハンドリングもけっこうクイックだった。 モータースポーツベース車「Ri」の新車価格は96万7000円。Siリミテッドでも117万円と、1.3Lクラスを席巻した。

インタークーラーターボ搭載のまさにサイボーグ!【三菱ミラージュ サイボーグ(C53A型)】

 2台目は昭和末期の1987年にデビューした三菱の3代目ミラージュ(C53A)。

 シビックをはじめライバルの1.6Lクラスのクルマが、どんどんDOHCエンジンを積むなか、少し出遅れた三菱が満を持してDOHCエンジン「4G61型」を投入。同社ではギャランGTO MR以来の1.6Lツインカムエンジンの採用で、NAとターボモデルがあり、空冷インタークーラーターボは当初最高出力145psでクラストップの出力を発揮。マイナーチェンジ後は160psにまで出力が向上された。 サスはフロント:ストラット/リヤ:3リンク・ツイストビームという組み合わせだったが、世界で初めてダンパーの減衰力調整機能に加えてスタビの特性まで可変するデュアルモードサスペンションを採用。画期的ではあったが、セッティングの仕上がりそのものはいまひとつであった。 ワンメイクレースの「ミラージュカップ」では、ハコの名手たちがこのミラージュサイボーグで腕を競い合い、ちょうど当今の86/BRZレースのように盛り上がっていた。

敏捷さがぴたりネコのよう!【ダイハツ シャレード デ・トマソ(G11型)】

 G11シャレードは、ダイハツ史上初のターボエンジン搭載車。先代のG10シャレードは、乗用車としては世界初となる直列3気筒4サイクルエンジンを搭載。いまでは珍しくない直3エンジンの元祖であった。

 2代目シャレードはそのCBエンジンにターボをプラスし「ネコ科のターボ」がキャッチフレーズ。

 またダイハツのCBエンジンが、イタリアのデ・トマソ系列のイノチェンティ・ミニに搭載された縁で、デ・トマソが監修した「シャレード デ・トマソ」が誕生した。 パンテーラのイメージカラーともいえる、赤と黒の2トーンボディで、サイドには「DETOMASO」のロゴ。ホイールはゴールドに輝く14インチカンパニョーロ・マグネシウムを装着! 車高はきっちりローダウンされ、バンパーやテールゲートスポイラー、フロントグリルは専用品。インテリアも黒をベースに赤をアクセントにし、ステアリングには憧れのモモ製が奢られた。

 エンジンはとくにチューニングされていたわけではないが、スーパーカーエイジの琴線に触れる仕様として記憶に残る。

ドッカンターボが獰猛なブルドッグ【ホンダ シティターボII(AA型)】

 ホットハッチといえばホンダの独断場ともいえる領域だが、とくに名車といえるのは初代シティ。それもブルドッグの愛称で知られるターボIIだ。

 この初代シティは、「トールボーイ」と呼ばれ時代に先駆けてトールデザインを採用。今日の軽自動車はトールワゴンが主流だが、そのトールスタイルのルーツはこのシティだったとも言える。

 そして使い勝手の良さと燃費性能に優れたロングストローク型のエンジンを採用したのもトピック。

 NAではパワーが物足りなかったが、1982年にターボモデルを投入。1.2Lで100psを達成。そして翌年、インタークーラーターボのターボIIのブルドッグが登場。パワーは110psまで高められ、ボンネットにはパワーバルジ、さらにオーバーフェンダーともいえる「ダイナミックフェンダー」を装着。エクステリアもスポーティに進化し大ヒット。プラモデルなどもけっこう売れた。ワンメイクレースのシティブルドッグレースも行われ、アフターパーツも充実していた。 その他、WRCで活躍したマツダのBFファミリアGT-X(日本初のフルタイム4WD)も、瞬間的に日本最速と言われた一台! 日産のマーチ・スーパーターボ(EK10)も、ターボとスーパーチャージャーを併せ持つ異色の一台。930cc/110ps/車重770kgというスペックを持つ、まさに日産を代表するホットハッチであった。

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みんなのコメント

25件
  • まさにその世代(シニアだと?)です。土曜日は普通に出勤、平日午前迄毎日残業してようやく車を購入。
    深夜のゲームセンターにたむろし女の子乗せてドライブ
    今の若者は何やってるのかな?
    どの車も1トンを軽く切るボディ剛性無いじゃじゃ馬だけど本当に楽しかった。
    今は車重すぎ値段高すぎ、ボディサイズでかすぎ。時代ですね。
  • 80年代の大学自動車部員のKP61所有率は異常に高かった思い出がある。
    ノーマルのまま乗るものもいれば、ちょっと手を加えてモータースポーツを楽しむものまでそれぞれ青春を謳歌したクルマだったね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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