現役時代は“F1界の暴れん坊”と称され、キャリア通算7勝を挙げているファン-パブロ・モントーヤが、かつて活躍を演じたNASCARカップシリーズにゲスト参戦で復帰することが決定。今季は小林可夢偉やコーリー・ハイムもステアリングを握った、トヨタ陣営23XIレーシングが用意する最新のトヨタ・カムリXSEの50号車をドライブし、プレーオフのファーストステージでもある9月のワトキンスグレンにエントリーする。
現在48歳のモントーヤは、国際F3000や北米CARTでのシリーズチャンピオン獲得を経て、F1進出後はウイリアムズやマクラーレンで活躍。その後、2007年から2013年まで古巣チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)からNASCAR最高峰のカップシリーズで本格的に勝負し、2014年にはチーム・ペンスキーからミシガンとインディアナポリスの2戦にも出場している。
マスタングとともにNASCARで“ビッグドッグ”と戦ったハンド。フォードと歩む名手の誇りと情熱
「このタイミングでカップシリーズに戻り、馴染み深い“ザ・グレン”でレースをするのが楽しみだ。僕はこのトラックが本当に好きで、キャリア初期から経験を積む機会を得られたからね」と、意気込みを語ったモントーヤ。
この50号車は、世界的潤滑油ブランド『モービル1』の誕生50周年を記念して23XIとのジョイントでサードカーとして走らせているもので、これが今季3回目かつ最後の出番となる。
■現行Next-Gen規定初ドライブとなるモントーヤ
「モービル1のレースにおける素晴らしい伝統を祝いつつ、こうしてモータースポーツへの貢献が認められるのは光栄だ。モービル1は、僕がレースを始めたときに最初にスポンサーになったブランドのひとつだし、このブランドの節目を祝い、ふたたび彼らを代表するのはとても特別なことだね」
そのモントーヤ自身、現行のNext-Gen規定モデルをドライブするのはこれが初になる。「また23XIと一緒に働き、チームが築き上げているものを体験するのも、もちろん楽しみだよ」
今季プレーオフ“Round of 16”の一戦として開催される第28戦『Go Bowling at The Glen(ゴーボウリング・アット・ザ・グレン)』だが、このグレンはモントーヤにとって勝手知ったるトラックであり、カップ戦では7回の出走で優勝1回と5度のトップ10フィニッシュ、さらに異なる4つのシリーズで合計12回のレースウイークを経験している。
その23XIでチーム代表を務めるスティーブ・ラウレッタも「ファン・パブロ・モントーヤは、これまでドライブしたすべてのカテゴリーで優勝してきた世界クラスのドライバーであり、我々の50号車『モービル1トヨタ』でNASCARでの50周年記念を華々しく締めくくってくれるだろう」と期待を寄せる。
「今回のイベントはレーシング界の伝説とモータースポーツの未来にスポットライトを当てたもので、23XIはモービル1の伝統における新たな一員となり、このような記念すべき機会を祝えたことを光栄に思っている」
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