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ボルボがクラシック・カー・イベントに協賛するワケとは?

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ボルボがクラシック・カー・イベントに協賛するワケとは?

俳優の唐沢寿明さんが発起人のクラシック・カー・イベント「GO!GO! ラリー in 東北~Classic car meeting 2019~」が、2019年10月4~5日に宮城県で開催された。

本イベントに協賛していた企業の1社が、ボルボ・カー・ジャパンだった。とはいえ、この種のクラシック・カー・イベントでボルボの参加車両は少ない。ほとんどはドイツ、イギリス、イタリアのクルマが占める。今回のGO!GO! ラリー in 東北でもポルシェ「356」などが目立った。

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「GO!GO! ラリー in 東北~Classic car meeting 2019~」には190台のクラシック・カーが参加した。参加車両の多くはドイツ、イギリス、イタリアのクルマだった。なかでも、ポルシェ「356」は複数台参加していた。それでもなぜ、クラシック・カー・イベントに協賛するのか? ボルボ・カー・ジャパン代表取締役社長の木村隆之氏に話を訊いた。ちなみに木村氏自身も、所有するボルボ「P1800ES」(1973年型)でイベントに参加した。

「ボルボ・カー・ジャパンが協賛を決めたきっかけは、私がGO!GO! ラリー in 東北の開催をインターネットのニュースで知ったからです」

協賛理由について話すボルボ・カー・ジャパン代表取締役社長の木村隆之氏。トヨタ自動車、日産自動車などを経て2014年より現職。木村社長も、自身が所有する1973年製の「P1800ES」で参加。イベント側から協賛の依頼があったわけではなく、木村氏がひょんなことからイベントの存在を知り、かつ趣旨に賛同。会社として、協賛を決めたという。

「2011年の東日本大震災時、私は海外赴任中で日本におりませんでしたので、当時は復興支援にあまり関われませんでした。それもあって、日本に帰国後、なんらかの形で復興支援をおこないたいと常に考えていました。今回のGO!GO! ラリー in 東北では、大会運営用車両や副賞などをボルボ・カー・ジャパンは提供しています」

参加車両のステッカーには浦沢直樹氏のイラストとともに、ボルボのロゴもある。スタートおよびゴール地点になった、せんだい青葉山交流広場には最新のボルボを展示。多くの来場者が立ち寄っていた。続けて、木村氏は「イベントを通じ、ボルボ・カー・ジャパンが力を入れている『クラシック・ガレージ』事業を、より多くの人に知ってもらいたいですね」と、述べる。

クラシック・ガレージとは、旧型ボルボのリフレッシュ・サービスだ。帝人ボルボ(かつての輸入元)時代から在籍するスタッフを含む専任のマルチ・スキル・テクニシャンが、あらゆる旧型ボルボのレストアやリフレッシュに対応する。木村氏が所有するP1800ESもクラシック・ガレージが手がけた1台。

クラシック・ガレージでは1990年代に販売された「940」や「850」なども整備を引き受けるという。「おかげさまでクラシック・ガレージには、大切にされてきた古いボルボが数多く入庫しています。結果、ビジネス面でも成功を収めています。インポーター自ら、旧車の整備をおこなうという安心感は絶大のようです。私のP1800ESも、クラシック・ガレージで整備した結果、機関は絶好調です」

クラシック・ガレージは木村氏が所有するP1800ESなど1960年代~1970年代のモデルはもとより、ここ20~30年のあいだに販売されたモデル(「850」シリーズや「960」シリーズなど)も受け付けている。結果、相当数のボルボが入庫を希望しているという。

「現在、クラシック・ガレージは1店舗のみです(ボルボ・カー東名横浜内)。したがってキャパシティの問題もあり、入庫を希望されるお客様のなかには、サービスに時間を要するケースもあります。そこで今後、クラシック・ガレージを増やしていきたいと考えています」

具体的な時期や場所は未定です、と前置きした上で「軽井沢あたりも候補地のひとつです」と、話す。

ボルボは現在、新車のセールスが好調であり、コンパクトSUV「XC40」にいいたっては納車に相当な時間を要すると言われる。そうしたなか新車だけにとどまらず、旧型モデルのリフレッシュ事業まで好調とは驚きだった。

木村氏に、「新車も旧車もボルボは絶好調ですね!」と、話すと「いえいえ、そんなことないですよ」と笑顔を見せた。

ボルボの快進撃はまだまだ続きそうだ。

文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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